近田義広
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専門は、電波天文学。自称「機械屋」。
天文学観測データのコンピュータ解析に関する業績で知られる。関わったプロジェクトは国立天文台野辺山ミリ波干渉計向けに開発されたFX型デジタル分光相関器、VLBI、VSOP計画、Farm-Ship、重力多体問題専用計算機GRAPE、アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計などである。このうちFX相関器やGRAPEは、コンピュータの汎用性をあきらめ、ある計算過程に特化したハードウェアを作ることで高速・低コストを実現したものである。FX相関器とそこから派生したGRAPEに対しては、電子情報通信学会マイルストーン[1]『天文学のための専用スーパーコンピュータ GRAPE』としてその功績が認められている。
野辺山宇宙電波観測所では、1980年代の早い時期から計算機利用の先駆けとなった。理学部天文学科時代(略歴参照)の指導教官小尾信彌から、「これからの天文学者は計算機が使えないといけないかも知れない」と言われたことが契機であるという。
このほか、人工衛星によって軌道上にフレネルレンズの薄膜を展開し、km級の大口径望遠鏡を実現するレンズアンテナを提唱している。