フロイトは神経症の研究において、その中心的形成要素として、発達、固着、退行を見出した。フロイトは「リビドー機能が長期に発達している」と主張し、「この種の発達には、第一に阻害、そして第二に退行という、二つの危険が伴う」と仮定した[3]。阻害によって固着がまねかれ、「発達の道筋に固執していれば、固着した機能に回帰することによって、その機能で外的困難を回避しやすくなる」という[4]。
フロイトにとって神経症は、不満足な現実からの飛躍の産物であり、退縮、退行、初期段階への性的生活の復帰という筋道をたどり、満足感が満たされなかったある段階に至る。[5]