ファイルシステムでも遅延書き込みに対応している。この実装はまずハードディスクのコントローラー上で実装され、特にアクセスが集中するファイル管理領域へのアクセスをコントローラー上のキャッシュメモリで保持しておき、ハードディスクへのアクセスが中断されたアイドル時間中に管理領域の情報はハードディスクのプラッターに書き込まれる。[2]この機能は高性能なSCSIハードディスクで実装されたが、高価なキャッシュメモリを必要とされる為、低廉なIDEハードディスクではATA規格が策定され、SCSIコマンドがIDEハードディスクでも使える様になるまで実装されなかった。
この問題はコンシューマー向けオペレーティングシステムを開発しているマイクロソフトに影響を与え、SCSIハードディスクの遅延書き込みと同等の機能をDOSで実現する、ハードディスクキャッシュドライバSmartdrvが開発された。Smartdrvは、管理領域や頻繁に更新される領域へのアクセスをいったんDRAMキャッシュメモリに保持し、ファイルのクローズやディスクへのフラッシュシステムコールが発行されるまで、ハードディスクには書き戻さない事で性能の高速化を図った。同時に既にNetwareで実装されていたエレベーターシーキングも実装している。互換性と信頼性の問題から、IDEハードディスクは依然としてキャッシュメモリによる遅延書き込みはATAコマンドが発行されるまで有効化されなかった。Appleは標準ハードディスクにSCSIハードディスクを採用していた為、この問題が顕著になる事はなく、結果としてSmartdrvが開発されるまでは、Macが高性能ワークステーションとして評価された。