「だのせ」は「田之生」や「田主」が転じたといわれ、室町時代から伝わるその年の五穀豊穣を祈願する祭りで、予祝芸能の一つである[3]。素襖(すおう)と呼ばれる紺色の衣装を身に着けた男衆6名が一組になり、野坂神社の宮司の祝詞や太鼓に合わせ、田起こしと田植えを模した踊りを野坂大神に奉納する[2]。「お田打ちの儀式」では、「だーのせーのせーのやー」と掛け声をかけながら、チサ(エゴノキ)で作った木の棒を鍬に見立て、中央に置かれた大太鼓をたたき、田を耕す動作を繰り返す[4][3]。「田植え儀式」では、青葉のスギの枝を稲の苗に見立て、両手に持ち、大太鼓を中心に背中合わせとなり、大きく足を上げたあとに、前に飛び跳ねて、田植えをする動作を繰り返す[4][3]。野坂地区内の児童6名と大人6名が交互に踊り、合計6回行われる[1][3]。
踊りのほかに、各儀式のあとには希望する観覧者を「果報者」として胴上げして厄払いをすることも行われる[3]。また「福男」による種まきがあり、田植え儀式の最中に田を均す道具「えぶりさし」を持った男性や昼の弁当を届けに来る「小昼持ち」(こびるもち)という女性(男性が演じる)が登場する[2]。