金津義旧
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生涯
金津氏は、越後国金津[2]に土着した清和源氏平賀氏の流れを汲む一族で、長尾氏以上の家柄だったため、謙信は新兵衛のことを家臣と言うよりは上位の客将であると公言していた。
虎千代は、父・長尾為景が当時としては非常に高齢になってからもうけた子であったため、長尾家家臣団はもとより、実の父からも本当に我が子なのかと疑われる有様で、そんな愛情のない家庭に育った幼い頃の虎千代は自然と塞ぎがちで、疑心暗鬼に苛まれる子だった。妻がその乳母となったのが縁で、やがて虎千代の養育係となったのが新兵衛だった。虎千代は新兵衛のことを父のように慕い、一人新兵衛の前では明るく子供らしく振舞ったと言われている。
そうしたことから、成人した長尾景虎の新兵衛に対する信頼は非常に厚いもので、景虎の出兵時には居城春日山城の留守居役を任されるほどだった。新兵衛自身もその信頼に応えるべく、生涯にわたって景虎の脇を固める働きをした。