長防士民合議書
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禁門の変により朝敵となった長州藩は武家官位を剥奪され、周防・長門を支配する正当性を失った。そのため「日本国長州藩」ではなく「長防臣民国」という独立国家という体裁をとっていた。長州藩は幕府の討伐軍を迎えるに至り、藩士だけでなく百姓に至る領内各戸に本を配布した。容量は20ページ、製本数は36万部。各戸配布に至った背景には、国内第2位の寺子屋数(約1400)を有し、識字率が高かったことが挙げられる。この合議書には「のちの世の中に志があやまって伝えられないように、すべての人がこの文書を懐に入れ戦場に立つ」という記述があるように、討伐により長州藩が改易されようとも領民に事実を伝え、語り継がせようという思惑も窺える。