障害者プロレス

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障害者プロレス(しょうがいしゃプロレス)は、障がい者が試合をするプロレス

経緯

世田谷ボランティアセンターを拠点にボランティア活動を続けていた北島行徳は、健常者の無関心による無理解が障害者問題の原因の一端になっているという思いから、関心をもってもらうためには障害者による人前での自己表現の機会が有効と考え[1]1991年に障害者プロレス団体「ドッグレッグス」を結成し、ステレオタイプな障害者イメージでなく、障害者の多様な姿を知ってもらう機会とした[2][3]。当初は障害者同士のタッグマッチのみだったが、健常者と障害者が違うという現実を観客に印象付けるために両者によるタッグも始めた。1993年にはドッグレッグスを追ったドキュメンタリー映画『無敵のハンディキャップ』が、2015年には同じくドッグレッグスを題材にしたヒース・カズンズ監督のドキュメンタリー映画『DOGLEGS』が公開された[4]

2000年にはドックレッグスの選手であった永野明によって福岡で別団体「Force」が旗上げ。仙台では「障害者だって好きなことをやりたい、それがプロレスで何が悪い」という考えのもと別団体「ODAZUNA」が結成された。

以降は、2016年 4月に「ドッグレッグス」25周年大会の全試合が、ニコニコ動画で史上初の生中継をされる。そしてNHK教育の番組『バリバラ』でたびたび取りあげられ、一般市民からの認知度が上がっている。

ルール

障害者プロレスのルールは、通常のプロレスとは異なるルールが幾つか適用されている。例として

  • 障害を負っている部位を故意に攻撃してはならない。
  • 3カウントやフォールは存在せず、ギブアップやTKOのみで勝敗が決する[5]
  • 対戦の際に、体の一部分が不自由な選手とそうでない選手が闘う場合、相手の不自由な部分(足なら足、手なら手)に枷をつける。

階級

階級は障害の重さで決められている。以下がその階級である[5]

  • ヘビー級 - 自力で立って歩く事のできる選手。もしくは全体的に障害の軽い選手。
  • スーパーヘビー級 - 膝立ち、或いは座った状態で試合をする選手。
  • ミラクルヘビー級 - 最も重い階級。自分で動き回ることもままならない者もいる。
  • 障害者プロレス団体によってはスタンディングクラス(立って闘う選手)、シッティングクラス(座って闘う選手)と分けているところもある。

女子プロレスラー

障害者プロレスには女子プロレス団体が存在せず、女子プロレスラーが所属しているのは2010年現在、東京のドッグレッグスのみである。

健常者プロレスラー

障害者プロレスにも健常者のプロレスラーが存在する。障害者と闘う際には、前述の枷を相手の障害部位と同じ場所につける。こちらもドッグレッグスが有名所である。

海外の例

障害者プロレスは、日本以外でもエンターテインメントや障害者の社会参加の一環として存在している。主に、小人症のレスラーによるミゼットプロレス(Dwarf Wrestling)や、障害のあるレスラーが健常者と対戦するスタイルなどが見られる。

以下に海外の主な例である。

Extreme Dwarfanators Wrestling(EDW、極限の小人プロレス)

EDWはアメリカ合衆国を中心に世界中で展開している、小人症のレスラーによる団体。ミゼットプロレスと呼ばれることもあるが、彼らはドワーファネーターズ(Dwarfanators)と称し、高い身体能力を駆使して格闘技エンターテインメントを提供している。カジノナイトクラブの他、アリーナなどでもショーを行い、数千人の観客を集めることもある [6]

ハンディキャップ・ヒーローズ (Handicapped Heroes)

アメリカのインディーズプロレスシーンで活躍した、ザック・ゴーウェンとグレゴリー・アイアンのタッグチーム。グレゴリーは脳性麻痺で右腕に障害があり、ザックは幼少期悪性腫瘍により左脚を切断。彼らは単なる話題性ではなく、障害を持ちながらもプロレスラーとしての夢を追いかけ、健常者と同じリングで技術を見せることで多くの人々に感動を与えた [7]

Foyle Rumble

北アイルランドで開催される障害者プロレスでのイベント。学習障害や身体障害を持つ成人たちが、プロのレスラーと共にリングに上がる。5ヶ月以上のトレーニングを経てリングに立ち、障害者が大観衆の前でパフォーマンスをする自信を育む場所として機能した[8]

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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