非凡なる凡人
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工業で身を立てると決心した主人公が立身出世をするという小説。主人公はジェームズ・ワットやジョージ・スチーブンソンやトーマス・エジソンを理想の英雄として、発明に越す大事業は無いとしていた。小学校を卒業して銀行に就職して貯金をして、工手学校夜間部を卒業して、横浜の会社の電気部技師になり仕事に励むという内容[1]。主人公はサミュエル・スマイルズの自助論を読んでいた。そしてこの主人公は今の自分があるのは全くこの書籍のおかげであるとしている[2]。主人公の友人があるとき主人公の仕事場を訪れたときには、主人公はちょうど機械に狂いが生じたのを修理している最中であった。この友人は仕事をしている主人公を見て、それが無人の地で我を忘れて世界を忘れて身も魂も仕事に打ち込んでいた姿で、ここまで主人公が真面目な姿を見たことが無く、見ているうちに一種の荘厳に打たれていた。