髪結いの亭主
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あらすじ
アントワーヌは回想している。
12歳の夏ノルマンディーで母の手編みの水着で遊んだことを、石鹸とコロンの匂いに包まれた理容室、シェーファー夫人の理容室に通って髪結いを妻にすると決めたことを、それを告げた父に平手うちにされたことを。中年の頃、イジドールから譲られたサロン[4]で客を待つマチルドを見つけ、調髪してもらったその場で求婚したことを、ささやかな結婚式のことを、常連客のモルヴォワシューと婿や、飛び込みの客が店に来る様を。友達も、子供も、仕事も要らない。酒も、煙草も、旅行もしない。大切なのは、このサロンで、マチルドだけ。平穏な10年が過ぎた。
マチルドは言った。「ひとつだけ約束して。愛してるふりは絶対しないで」
雷雨の夕刻、愛を交わしたマチルドは、買い物に行くと言って雨の中を出ていき、増水した川に身投げした。
もうマチルドがいないサロン。ひとり、いつものようにクロスワードパズルをする。客が来た。子供の頃から時折するように、中東の歌に合わせて我流の踊りを披露した。「妻はもうじき戻ってきますから」と言ってクロスワードを続ける。
出演
- ジャン・ロシュフォール:アントワーヌ (Antoine)
- アンナ・ガリエナ:マチルド (Mathilde)
- ローラン・ベルタン:アントワーヌの父
- モーリス・シェヴィ:アンブロワーズ・デュプレ、通称イジドル・アゴピアン (Ambroise Dupré dit Isidore Agopian)
- フィリップ・クレヴノ:モルヴォワシュー (Morvoisieux)
- ジャック・マトゥ:シャルドン (M. Chardon)
- アンヌ=マリー・ピザニ:シェーファー夫人 (Mme Sheaffer)
- ヘンリー・ホッキング:アントワーヌ12歳
- ティッキー・オルガド:モルヴォワシューの婿
賞
受賞
- ルイ・デリュック賞(1990年)
- パトリス・ルコント
- 『ピストルと少年』のジャック・ドワイヨンと共同受賞