円形か楕円形の金属片を綴るが、一部には方形の甲片の角を丸くしたものも見られる。甲片に空けられた穴に紐を通して、甲片同士が互いに重なり合うように下地に縫いつけていく。札甲は甲片の繋ぎ目が露出しているため、紐が摩耗してほどけたり、武器で切られたりする危険があったが、魚鱗甲は繋ぎ目が上下の段や左右の列に隠されているため、そうした危険が少なく、数か所が切れた程度では容易には損壊しないようになっていた。鎧は胴回りと、上腕部、腰部から構成されており、部位によって紐の通し方や甲片の形が異なっていた。絵図の中には、鎧の裾を膝辺りまで長く延ばし、大腿部を保護する機能を持たせた物も見られる。また、漢代の兵馬俑の一部は、脚部を守る髀褌と呼ばれる革製の腰巻きをつけている。これは日本の甲冑における佩楯にあたり、主に騎兵や位の高い一部の武人が身に着けたと思われる。