中山奏琉
日本の元大学生 (2003-2025)
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中山 奏琉(なかやま かなる、2003年〈平成15年〉[1] - 2025年〈令和7年〉10月12日[6])は、日本の元大学生。類上皮肉腫により亡くなり、死後Xで「グエー死んだンゴ」と投稿したことで知られる。この投稿を期に、がん研究機関へ寄付を行う動きが生まれた[4][2]。北海道網走郡津別町出身[2]。
北海道大学在学中の2023年(令和5年)10月に類上皮肉腫に罹患し[7]、入院生活を送っていたが、2025年10月12日に22歳で死去した。その2日後となる10月14日、Xに「グエー死んだンゴ」との投稿がなされた[2]。予約投稿とみられるこのポストに注目が集まり、インターネットユーザーから「香典」と称して、がん研究機関へ寄付を行う動きが生まれた[4][2]。同年12月には「ネット流行語100」2025年間大賞の「ニコニコ賞」に、「グエー死んだンゴ」が選出されている[8]。
生涯
2003年〈平成15年〉[1]、3人兄弟の次男として[7]、北海道網走郡津別町に生まれる[2]。
浪人を経て、20歳で北海道大学の理系学部に入学。入学した動機は、父親が農業を営んでおり、農業機械の開発を志したため、と病床で高校時代の恩師に明かしていた[3]。大学ではボーカロイド同好会の会長を務め、エレキギターやベースを使っての音楽活動を行っていた[7]。
しかし入学した春ごろから背中に痛みや腫れが現れ、2023年10月25日には精密検査により、類上皮肉腫の診断を下された[7]。その後は北海道がんセンターに入院し[9]、抗癌剤投与や手術を受けて治療を続けた[10][11]。
闘病の様子をXで発信しており[2]、2025年(令和7年)9月7日、匿名メッセージサービス「マシュマロ」に投稿された「出来れば北海道のお悔やみ欄に名前載せて分かるようにして欲しい ツイート途絶えたとき確認するから」という質問に対して、本名を明かして調べるように返信した[12][11][注釈 1]。
2025年10月10日11時58分、「多分そろそろ死ぬ」とポスト[17]。
10月12日22時52分、22歳で死去[6][5]。10月13日18時、なかやまの友人と称する人物が、なかやまのアカウントで訃報を代理ポストした[10]。
なかやまの友人です。
以前よりこのアカウントを預かっておりましたので、代理でご報告いたします。
10月12日の夜、なかやまは静かに息を引き取りました。
このアカウントは、当面の間そのままにしておく予定です。
生前、応援していただいた皆様に心より御礼申し上げます。
ありがとうございました。
死後
死後の投稿
10月14日20時、なかやまのアカウントに、
グエー死んだンゴ
というポストがなされた[11]。生前に予約投稿していたとされる[10]。「グエー死んだンゴ」とは、2ちゃんねるの板の一つ「なんでも実況J」で生まれたとされるネットスラングであり、「お前が死ぬんやで」などの暴言レスに対して用いられる、死ぬ間際の断末魔をコミカルに表現したもの[11]。「グエー死んだンゴ」へのお約束となるフレーズ「成仏してクレメンス」は人が亡くなった時の追悼の言葉としては、一般的に不適切だとみなされる表現であるが、今回の例に限れば「最もふさわしい追悼の言葉だ」という感想が大半を占め、多くが「成仏してクレメンス」と返信した[10][19]。
寄付の広がり
10月18日、Xユーザーの一人が「Twitterで見かけた故人のため」との理由を以て、「このニキに敬意を表してお香典包んだンゴ〜 成仏してクレメンス」と、香典と称して国立がん研究センター基金へ寄付したことを表明した[10][11]。これをきっかけとして、追悼に加えて寄付の表明も相次ぎ、小説家で医師の知念実希人は10月19日、
このような善意によるキャンペーンには全力で乗りつつ、拡散していくのが正しいSNSの使い方だと思っているので、
私も国立がん研究センター基金に寄付させて頂きました
若い方が亡くなるのは本当に哀しいです
とポストし、同じく国立がん研究センター基金への寄付を表明した[11][注釈 2]。同日、精神科医の香山リカもネトウヨVAN祭り以来久々に流れに乗ってみたンゴ。本名での寄付でゴメンやで。サンキュー中山ニキフォーエバー中山ニキ
と呟き、同様の寄付を行ったことを表明した[11]。
国立がん研究センター基金のみならず、がん研究会には17日から件数が増え、21日までに累計1431件の寄付が寄せられ[4]、静岡がんセンターにも18日から21日までの4日間で40件超の寄付が寄せられた[20][注釈 3]。北海道がんセンターへの寄付は2025年10月14日から31日までの間で1078件かつ合計412万3千円となり、2024年度には寄付が0件だったのと比べて増加した[21][22]。
また、ヘアドネーションをしたことを表明する人、骨髄バンクへのドナー登録を表明する人など、自身にできる貢献を模索する動きが拡大した[19]。
その後
同年12月、ドワンゴ・ピクシブ共同企画の「ネット流行語100」2025年間大賞の「ニコニコ賞」に、「グエー死んだンゴ」が選出された。「ニコニコ賞」はニコニコ動画の利用者のアンケートにより選出される賞で、『ORICON NEWS』はこの結果について、「一時的な流行を超え、多くのユーザーの心を動かした出来事だったことが、今回の受賞結果にも表れている」と評している[8]。