伝統的な技術を有する職人によって日時をかけ造られ、地域によって多少の作り方の相違は見られるものの、基本的には以下の方法によって造られる。
- 粘土質である山泥や土を採取し乾燥させ、石灰とフノリを加える。材料はほとんどは地元で取れたものを使うことが多く、その方がその土地の風土や気候に適っており、合理的である。材料の混合比率はその土質や風土、気候、施工の際の天候・季節などによっても異なるが、職人の勘によるところが大きい。また、この混合比率を誤るとひび割れなどの原因ともなる。
- 次にナタネ油と水と藁を加えよく練り上げる。藁はツナギの役割を果たし、割れの防止や強度を高める目的で使われる。これをよく固練りするまで混ぜあげる。粘りが出たところで団子状に適度な大きさに丸める。
- 2の団子を隙間なく基礎上外側・内側に同様に並べ、間には石を置き、敷き詰める。隙間ができるが、そこにも泥団子を塗り、隙間ができないように丁寧に詰めてゆく。
- 一段目の外側・内側の団子の間に強度を保つ目的で藁を置く。さらに2段目以降を水糸を使い水平に注意しながら同様に施工してゆく。
- 塀の屋根に当たる箇所には下地として板を貼り、隙間は泥で埋め、傾斜を付ける。板の上はさらに泥で塗り固め、後に瓦の土台となる板を貼り小判型塀瓦を先に葺いてゆき、さらに棟瓦を葺く。この際、漆喰を使い防水効果を図る。
- 土塀が乾くまで待った後、中塗り、本塗りの順で仕上げ塗りを行う。この場合使用される素材には、下地に使ったような粘土質のものではなく真砂土、漆喰などが使われる。完全に乾ききる前に模様付けなどを行う。これらの作業は時間との戦いとなるため、左官職人総出で行われるのが普通である。
以上の工程は基本的なものであるが、ときに土塀の合間に古い瓦などを入れたり、土塀の表面にさまざまな趣向を凝らした模様を入れたりする。