0分00秒
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標題の下には「独奏として誰が何をしてもよい」という旨の記載がある。しかしこの点については誤解が生じやすいので注意を要する。演奏者は「ある習熟した行為」を行うが、それは例えば字を書く、歯を磨く、タバコを吸う、というような0秒でできるような日常的な行為を指している[3]。またこの作品を次に演奏する際は、すでに行ったことのある行為を採用してはならない。音楽的あるいは演劇的身振りを避け、聴衆を電子的な状況に注目させるような小細工もしてはならない。
楽譜の末尾にはこの作品が4分33秒(第二番)でありAtlas Eclipticalisを第一部とする作品群の第三部にあたると記されている[3]。
演奏

ケージは初演の際に、自身の眼鏡や万年筆、また灰皿などにコンタクトピックアップを装着し、タバコを吸ったり水を飲んだりしながら、この0分00秒の楽譜を書いた。そのなにげない行為に伴う微かな音は、電気的に増幅され大音響となって会場を満たした。
1990年代のドイツのデッテンハウゼンの演奏では、題名に忠実に指揮者つきの室内オーケストラで何も演奏しないで本当に0分00秒で終わった例があり、その後聴衆の要求によってアンコールとしてその後「なんらか」の演奏を数分間行った記録がある。もしこれが事実だとすれば、その解釈は誠意を欠いた完全な誤りといえるが、題名の意味を強調するには効果的なやりかたである。
