1942 (ゲーム)
ビデオゲーム
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『1942』は、カプコンが開発し、1984年より稼働開始したアーケード用縦スクロールシューティングゲーム。
- ファミリーコンピュータ (FC)
Amstrad CPC (CPC)
コモドール64 (C64)
ZX Spectrum (ZX)
MSX
MSX2
FM-7
PC-8801mk2SR (PC88)
X1
ゲームボーイカラー (GBC)
iアプリ
EZアプリ
Wii
Android
iOS
| ジャンル | 縦スクロールシューティング |
|---|---|
| 対応機種 |
アーケード (AC) 対応機種一覧
|
| 開発元 | カプコン東京開発室 |
| 発売元 |
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| ディレクター | 岡本吉起 |
| デザイナー | 岡原靖 |
| プログラマー | 中里民雄 |
| 音楽 | 森安也子 |
| 美術 |
岡原靖 倉本幸代 |
| シリーズ | カプコン19シリーズ |
| 人数 | 1人 |
| 発売日 | 1984年12月 |
概要
第二次世界大戦をテーマに米戦闘機を操って日本軍機と戦う。敵の弾や体当たりをよける手段として「宙返り」が実装され、幅広いプレイヤーから人気を得た(#評価)。のちにホビーパソコンや家庭用ゲーム機などへの移植のほか(#移植版)、続編となるアーケードゲーム『1943 ミッドウェイ海戦』(1987年)が稼働され、以後カプコン19シリーズとして展開した。2008年には、本作のリメイクとなる『1942: Joint Strike』を配信。
システム
8方向レバーと2ボタン(ショット、宙返り)で自機を操作。自機はP-38ライトニング。ショットは2連装。敵機は実在の機種名ではないが日本風にネーミングされている。宙返りは回数制限があり、クリアすると残り回数×1000点のボーナスが加算されて回数がリセットされる。
地上物は存在せず、敵は全て飛行機。ザコは1発で撃墜できるが、小・中ボスを倒すには多くの弾を撃ち込む必要がある。色違い(緑と灰色)が存在するものは、灰色の耐久力が高い。
毎ステージごとに表示される撃墜パーセンテージに従ってステージクリア時にボーナス点が入る。
ステージでは1〜4はミッドウェイ、5〜8はマーシャル、9〜12はアッツ、13〜16はラバウル、17〜20はレイテ、21~24はサイパン、25〜28は硫黄島、29〜32は沖縄。
4ステージ毎に敵が全く弾を撃ってこない(ただし難易度によっては全機弾を撃ってくる ※大型機は除く)「% AND POINT UP STAGE」(いわゆるボーナスステージ)が発生するが、敵に触れれば通常どおりミスとなる。
残機数が0になるとゲームオーバー。
全ステージをクリアすると1000万点のボーナスが入り、ゲームエンドとなる。
アイテム
各ステージに特定回数出現する赤い色の編隊(赤水編隊)を全滅させると「Pow」が出現。出現場所は固定だが、編隊の動きによって色と機能が異なる。機能には以下の種類がある。
- 緑 - メインショットが4連装になって攻撃の幅が拡がる。
- 白 - 画面上の敵が全滅。
- 灰 - サイドファイター - 左右に味方が付き、攻撃の幅が拡がるとともに自機の当たり判定が大きくなる。味方は左右別々に敵弾や敵本体に当たると消滅、または自機がやられると全て無くなる。中ボスにぶつければ一撃で墜落させられる。後述の大ボス・亜也虎との戦闘直前に一時離脱する。
- 橘 - 一定時間、敵が弾を撃たなくなる。
- 黄 - 宙返りの回数が1回増える。次の面では使用回数が初期値に戻る。
- 黒 - 残機が1機増える。
- 赤 - ポイント1000点(FC版以外ではボーナスステージのほとんどもしくはすでに所有するパワーアップのPowの場合は強制的にこれになる)。
- 弥七 - 2ステージ以降、ザコを200機撃墜するごとに左右どちらかの両サイドおよび、画面下から徐々に速度を上げつつ上昇する小型機が出現。撃つと弥七になり、取ると5000点ボーナス。
バグ
- ステージクリア時のボーナスや亜也虎のように点数が1万点以上入る際、エクステンドの得点を1万点以上越えると、以後エクステンドしなくなる。
- 超大型機の出現前に、やや左前方に位置して連射していると、やがて敵が出現しなくなりマップも進まなくなる。
- 100%の撃墜率を達成すると10000点と表示されるが、実際は50000点が加算される(撃墜率99%の場合が20000点であることから表示が誤りだと思われる)。
敵キャラクター
登場する敵機は日本海軍の軍用機をモチーフとするが、名称は全てオリジナル。括弧内はモチーフとなった軍用機。
- 黒電
- 全ステージに登場する灰色の単発戦闘機。画面上部から飛来し、自機の動きにあわせ反転や方向転換をする。
- (零式艦上戦闘機)
- 黒電改
- 緑色の黒電。画面上部左右からランダム旋回し攻撃してくる。バルガスに同じアルゴリズムを持つの敵機が登場する。後半ステージには灰色の機体やスピードが遅いタイプも登場する。
- (上記と同じく零式艦上戦闘機)
- フクスケ(3式ロケット戦闘機)
- ロケット戦闘機。画面下部から高速で飛行後、錐もみ回転しながら自機に向かってくる。
- (局地戦闘機秋水)
- BVD(2式タービンロケット戦闘機)
- 双発ジェット戦闘機。動きは黒電改と同じだがスピードが速い。
- (特殊攻撃機橘花)
- 赤水
- 5機ないし10機編隊で登場する赤色の黒電。全滅させるとPowが出現。
- (零式艦上戦闘機)
- 昇竜
- 中型双発攻撃機。画面上部から旋回しながら飛行するものと、画面下から低速で飛行するタイプが登場。
- (陸上爆撃機銀河)
- 清(23式攻撃機)
- 中型単発攻撃機。画面下から低速で飛行する。中盤以降の多くが、横一列に編隊を組んで壁を形成してくる。
- (オリジナル)
- 雷山
- 中型三発攻撃機。デザインが異なる以外では清と同じアルゴリズム。
- (オリジナル)
- 大飛龍
- 大型双発攻撃機。全ステージに登場。画面下から高速で飛行後、左右に旋回しながら自機に向かって扇状に弾幕を張る。初撃破時の得点は2,000点だが、その後は自機が撃墜されない限り撃破するごとに500点が加算される(最大9,000点)。続編『1943』では編隊名となる。
- (一式陸上攻撃機)
- 亜也虎
- 超大型爆撃機。ステージ7・15・23・31に登場するボスキャラクター。胴体と主翼から弾をばら撒く。耐久力は高いが、前後に動くのみで着弾は容易。登場当時のインパクトから、以降は19シリーズの象徴的キャラクターとなる。
- (長距離爆撃機富嶽)
移植版
| No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1942 | ファミリーコンピュータ | マイクロニクス | カプコン | 320キロビットロムカセット[1] | ||||
| 2 | 1942 | Amstrad CPC コモドール64 ZX Spectrum |
Elite Systems | Elite Systems | カセットテープ フロッピーディスク |
- | 北米ではコモドール64版のみ発売 | ||
| 3 | 1942 | MSX MSX2 |
アスキー | アスキー | ロムカセット | - | |||
| 4 | 1942 | FM-7 | アスキー | アスキー | フロッピーディスク | - | |||
| 5 | 1942 | PC-8801mk2SR X1 |
アスキー | アスキー | フロッピーディスク | - | |||
| 6 | PlayStation セガサターン |
カプコン | カプコン | CD-ROM | PS: SS:T-1232G |
アーケード版の移植 欧州ではPlayStation版のみ発売 |
|||
| 7 | 1942 | ゲームボーイカラー | カプコン | カプコン | ロムカセット | ||||
| 8 | 1942 | iアプリ | カプコン | カプコン | ダウンロード (カプコンパーティ) |
- | [2] | ||
| 9 | 1942 | EZアプリ | カプコン | カプコン | ダウンロード (クラブ☆カプコン) |
- | [3] | ||
| 10 | Capcom Arcade Hits Volume 2 | Windows | カプコン | カプコン | CD-ROM | - | アーケード版の移植 | ||
| 11 | Capcom Coin-Op Collection Volume 1 | Windows | カプコン | カプコン | CD-ROM | - | アーケード版の移植 | ||
| 12 | カプコン クラシックス コレクション | PlayStation 2 Xbox |
Digital Eclipse | カプコン | DVD-ROM | PS2: |
アーケード版の移植 日本ではPS2版のみ発売 |
||
| 13 | カプコン クラシックス コレクション | PlayStation Portable | クライン | カプコン | UMD | アーケード版の移植 | |||
| 16 | 1942 | FOMA703i/903i以降 (iアプリ) |
カプコン | カプコン | ダウンロード (カプコンパーティ) |
- | [4] | ||
| 17 | 1942 | BREW対応端末 (EZアプリ) |
カプコン | カプコン | ダウンロード (カプコンパーティ) |
- | [5] | ||
| 18 | カプコンアーケード | INT 2010年11月4日 |
iPhone iPad (iOS) |
カプコン | カプコン | ダウンロード | 397347348 | アーケード版の移植 | |
| 19 | 1942 | Wii | カプコン | カプコン | ダウンロード (バーチャルコンソールアーケード) |
- | アーケード版の移植 | [6][7] | |
| 20 | カプコン アーケード キャビネット | PlayStation 3 (PlayStation Network) |
M2 ゴッチテクノロジー |
カプコン | ダウンロード | アーケード版の移植 | |||
| 21 | カプコン アーケード キャビネット | Xbox 360 (Xbox Live Arcade) |
M2 ゴッチテクノロジー |
カプコン | ダウンロード | - | アーケード版の移植 | ||
| 22 | Capcom Arcade Cabinet: Game Pack 5 | PlayStation 3 (PlayStation Network) |
M2 ゴッチテクノロジー |
カプコン | ダウンロード | - | アーケード版の移植 | ||
| 23 | Capcom Arcade Cabinet: Game Pack 5 | Xbox 360 (Xbox Live Arcade) |
M2 ゴッチテクノロジー |
カプコン | ダウンロード | - | アーケード版の移植 | ||
| 24 | Capcom Arcade Cabinet: All-In-One Pack | PlayStation 3 (PlayStation Network) |
M2 ゴッチテクノロジー |
カプコン | ダウンロード | - | アーケード版の移植 | ||
| 25 | Capcom Arcade Cabinet: All-In-One Pack | Xbox 360 (Xbox Live Arcade) |
M2 ゴッチテクノロジー |
カプコン | ダウンロード | - | アーケード版の移植 | ||
| 26 | 1942 | INT 2017年3月7日 |
Android | カプコン | カプコン | ダウンロード | - | アーケード版の移植 | [8][9] |
| 27 | 1942 | INT 2017年3月9日 |
iPhone iPad (iOS) |
カプコン | カプコン | ダウンロード | - | アーケード版の移植 | [9] |
| 28 | カプコンアーケードスタジアム | INT 2021年2月18日 |
Nintendo Switch | カプコン | ダウンロード | - | アーケード版の移植 | ||
| 29 | カプコンアーケードスタジアム | INT 2021年5月25日 |
PlayStation 4 Xbox One PC(Steam) |
カプコン | ダウンロード | - | アーケード版の移植 |
- ファミリーコンピュータ版
- カプコンのファミコンソフト第一弾。ただし開発は、当時のカプコン他作品と同様にマイクロニクス社[10]。本作では「ショットボタンを押しても、弾の発射音が聞こえるのみで自機から弾は発射されない」(その時点で画面に表示されている自機の弾数に関係なく起こる)現象が発生する。
- 画面背景の陸と海の境界部分など、画像処理が雑。
- アーケード版では白色のPowが黄色となり、灰色のPowは白色になった。
- MSX版
- ハード性能に合わせてスクロールは8ドット単位、キャラクターは単色となった。敵弾はBGに描画されて8ドット単位で移動する。亜也虎は背景に描画されて前後の移動のみ。
- MSX2版
- グラフィックの再現度は高いがキャラクターが増えると画面全体のちらつきが激しくなる。効果音が鳴るとBGMが消えるため、プレイ中はほとんどBGMが流れない。亜也虎がスプライトで描画されており画面内で円を描くように移動する。
- PlayStation、セガサターン版
- 『カプコンジェネレーション 第1集 撃墜王の時代』に収録。内容はアーケード版にほぼ忠実。
- PlayStation 3版
- フルポリゴンリメイクのため、厳密には移植ではない。詳細は『1942: Joint Strike』を参照。日本では発売未定。
- iOS版
- 『カプコンアーケード』に収録。ソフト自体は無料配信で、ゲーム内にて配布されるフリーチケットでプレイ可能。ゲーム単体でも別途購入できる。
開発
本作の制作に携わった岡本吉起が、『ゲームセンターCX』出演時のクリエイターインタビューにて、制作当時における以下のエピソードを語っている。
- 宙返りシステム
- 他社のゲームでプレイヤーがピンチに陥った時のどうにもできない状況が嫌で、その不満を解消すべく「自分ならこうする」という発想のもとに導入した。
- サイドファイター
- 当時の岡本が認識していた他社のゲームは、有名なナムコくらいだったことから、同社の『ギャラガ』におけるデュアルファイターの仕様を参考に取り入れた。
- Powと弥七
- 創業間もないカプコンを、いち早くプレイヤーに広く認知させるべく、いくつかの共通キャラクターを全てのゲームに登場させる”ブランディング戦略”がもとになっている。同社の初期作品に「Pow」や「弥七」などが頻繁に登場するのはそのため。
- 亜也虎(あやこ)
- 当時カプコンに在籍した森安也子という女性サウンドスタッフの名前が由来。彼女が大柄だったことから「デカいの出すかぁ」という岡本の発想により誕生。以後ほとんどの19シリーズに登場する定番キャラクターとなる。なお、そのデザインは全ての作品で異なる。
スタッフ
アーケード版
- ゲームディレクター:岡本吉起
- ゲーム・デザイン:岡原靖
- キャラクターデザイン:岡原靖
- 背景デザイン:倉本幸代
- メインプログラマー:中里民雄
- 音楽:森安也子
- ハードウェア設計:牧洋資
ファミリーコンピュータ版
- 音楽:森安也子
- 編曲:森安也子、坂口由洋
評価
| 評価 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
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| 項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 得点 | 3.00 | 2.42 | 2.84 | 2.52 | 2.52 | 2.76 | 16.06 |
- アーケード版
- ゲーメストムック『ザ・ベストゲーム2』(1998年)では、派手な要素は少ないが低難易度が一般プレイヤーから支持されロングヒットにつながったと評価。また宙返り中は無敵状態になる点を斬新なアイデアであると称賛した。そのほか隠しボーナスや隠しキャラクターの存在、最終ステージクリア時における1千万点のボーナスなどが話題になったと言及し、「この1942を始めとして、以下1943、1943改、1941と続き、1942シリーズを確立することに成功した」と総括した[18]。
- ファミリーコンピュータ版
- ゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は16.06点(満30点)。また、同誌1991年5月10日号特別付録の「ファミコンロムカセット オールカタログ」では、宙返りの斬新さに触れたほか、ゲームバランスの良さを肯定的に評価した。しかし「画面がちらつき、敵や弾が見づらいのが少し難点」と一部は否定的だった[1]。