2006年10月の低気圧
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台風16号の接近に伴い本州の南岸に停滞した前線の活動が10月4日ごろから活発となった[5][6]。また、5日12時に四国沖で前線上に発生した低気圧が6日に急速に発達しながら本州の南岸を進み、さらに発達しながら7日には三陸沖、8日には北海道の東方海上に進んだ[6][7]。
この急速に発達した低気圧が本州の太平洋沿岸を北上したため、関東地方から北海道にかけての太平洋側で最大風速25m/sを超える暴風となり、宮城県女川町江ノ島では、7日7時30分に観測史上最大となる最大風速30m/sを観測し、海上では9mを超える猛烈なしけとなった[6]。
また、近畿・関東・東北地方の太平洋側および北海道のオホーツク海側などで降り始めからの総雨量が250mmを超える大雨となった。特に、北海道網走支庁の一部では総雨量が10月の月間平均雨量の4倍を超える大雨となった[6]。
この暴風雨により、死者1名、負傷者43名、住家全壊1棟、住家半壊18棟、住家一部破損978棟、床上浸水293棟、床下浸水1,004棟などの被害が発生した[6][8]。
土砂災害については、土石流1件、地すべり2件、がけ崩れ34件が発生した[6]。
河川については、網走川など8水系8河川で氾濫危険水位(危険水位)を超えたほか、15水系20河川で氾濫注意水位(警戒水位)を超え、各地で浸水被害等が発生した[6][9][10]。
ライフライン関係においては、北海道、東北電力管内で延べ約150,000戸が停電となったほか、上水道については北海道等で8,056戸が断水した[6]。
道路については、高速自動車国道、一般国道、都道府県道、有料道路等448区間で通行規制が行われた。鉄道については、全国各路線で雨量規制等のために運休が発生した[6]。航空については、成田国際空港において78便が着陸できなくなる(開港以来最多)などした[3][11]。
公共土木施設では、河川1,378か所、海岸124か所、砂防施設等11か所、道路(橋梁を含む)603か所、港湾30か所、公園5か所に被害が発生した[6]。
農林水産関係では、農地940か所、農業用施設等1,171か所、林地荒廃等222か所、林道施設等722か所、森林被害6,971ha、漁港施設等155か所等で被害が発生した[6]。
なお、この低気圧に伴い、海上では船舶の座礁や転覆が相次いで発生し、海上における事故により、死者19名、行方不明者14名の被害が発生したほか(詳細は後述)[6]、低気圧の後ろ側に流れ込む寒気の影響で、長野県・岐阜県では山岳遭難が発生した(詳細は後述)[1]。
また、茨城県などの沿岸では高潮が発生した[12]。その後の調査で、低気圧によるエクマン輸送に伴う特異な高潮が発生していたことがわかった[13]。
激甚災害
被害状況
- 死者・行方不明者 50人
- 負傷者 57人
- 住家の全半壊一部破損 1,154棟
- 床上床下浸水 1,206棟
- 船舶の沈没・流出・破損 1,038隻 [16]