2021年エチオピア総選挙

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2021年エチオピア総選挙
エチオピア
2015 
2021年6月21日(11の州・自治区で実施)
2021年9月30日 (ハラリ州南部諸民族州ソマリ州)

 2026

人民代表院全547議席中、483議席で争う
投票率 90%[1]
  多数党 少数党 第3党
 
党首 アビィ・アハメドベレテ・モラベルハヌ・ネガ
政党 繁栄党アムハラ国民運動EZEMA
獲得議席 41054

地域別投票結果

選挙前首相

アビィ・アハメド
繁栄党

選出首相

アビィ・アハメド
繁栄党

2021年エチオピア総選挙(2021ねんエチオピアそうせんきょ、英語: 2021 Ethiopian general election)は、2021年6月21日9月30日エチオピア連邦民主共和国で実施された、首相の選出、人民代表院英語版議員選出のために行われた選挙である。

元々選挙は2020年8月29日に実施される予定であったが[2]2019年コロナウイルス感染症の流行英語版によって延期となった[3]。また同日は地方での市議会選挙なども行われる予定だった[4]。2020年5月、人民代表院英語版は選挙を2021年まで延期することを決定した[5]。2020年12月下旬、全国選挙委員会英語版(NEBFC)は、選挙実施日は2021年6月5日になると発表したが[6]、その後、選挙は6月21日までさらに延期された[7]

そして実施された本選挙は、2005年エチオピア総選挙英語版以来の複数政党が議席を持った選挙となった[8]

エチオピア人民革命民主戦線(EPRFC)は、1991年のエチオピア人民民主共和国崩壊以来、エチオピア政界の中心となっていた政党連合で、2019年12月1日に解散した。EPRFCを構成する4政党のうち、アムハラ民主党(ADP)、オロモ民主党(OFC)、南エチオピア人民民主運動(SFFFC)の3党が合併して繁栄党を結成し、EPRDF後継組織として政界に進出した。EPRDFの最後の党首であったアビィ・アハメド首相は、繁栄党の初代党首となった。

オロモ民主党(OFC)のメンバーである[9]ハチャル・フンデサ英語版の殺害される。これによって大規模なデモが発生した。同じくOFCの党員ベケレ・ゲルバ英語版ジャワール・モハメド英語版らは怒りから政府高官の暗殺を計画したとして政府による弾圧を受け、2020年6月30日に投獄された[10][11]2020年9月19日、両者はテロ容疑で起訴された[12][9]。ジャワールは容疑を否認し、逮捕は弾圧によって引き起こされたものだと主張した[12]。OFCとオロモ解放戦線英語版は選挙に参加する予定だったが[13]、アビィ・アハメド政権下では結果が不正に操作されるとして出馬を取りやめた[14]

選挙は繁栄党の地滑り的勝利となった[15][16]。2021年9月30日、ハラリ州南部諸民族州ソマリ州内の全47選挙区で投票が行われた[17]人民代表院英語版は、2021年10月4日に現職のアビィ・アハメドの再選を承認した[18]アフリカ連合は、2015年エチオピア総選挙英語版と比較して改善され、全体として肯定的であると評価しながらも、エチオピア政府に、より民主的な国家となるために努力するように促した[19]

アムハラ州ウォロ

2021年1月、オロモ人アムハラ人民兵との間で紛争が始まった。ケミセ英語版に住む男性によると、それはアムハラ州オロミア県英語版に位置するアタエという村の、モスクの入り口で、アムハラ民兵が一般人を殺害したことが発端となっている。そのほか、モスクに放火したりするなどの被害も確認されていた[20][21]

一方アムハラ人側は、オロモ解放戦線英語版(OLF)の分派である「シャネ」に所属する兵が市民を攻撃していると証言した。また、ティグレ人民解放戦線(TPLF)も関係があったという声もあった。目撃者らはアムハラ人民兵を非難し、アムハラ州政府はシャネ(オロモ人)とTPLF(ティグレ人)の両者を犯人として非難した[20][21]

エチオピア議会の2人の議員は、アムハラ人リユ警察官[注釈 1]がアタエでオロモ人を殺害したのだと非難し、次のように述べた[22]

アムハラ民兵がオロモ解放戦線英語版を口実にウォロのオロモ人農家らに対して戦争犯罪を犯したのは、3つの大きな理由があるからだ。その理由とは

  • オロモ人であったこと
  • ムスリムであったこと
  • オロモ人との抗争の交渉で、アムハラ人が有利になるために脅しとして利用する為

である

2021年3月、アムハラ人兵によるオロミア県でのオロモ人に対する攻撃に関して、繁栄党オロミア支部とアムハラ州警察は声明を発表し、それぞれが事件を引き起こしたのは他方の民族グループだと非難した。この件を巡って、繁栄党(党首アハメドはオロモ人)とアムハラ州警察は対立を深める[23][24]。アムハラ人系ニュースとアムハラ州当局者は、オロモ解放戦線英語版が事件を引き起こしたと報道した[25]

シャシャマネでの虐殺

シャシャマネ英語版という町がある。あることを発端にエチオピア正教徒アムハラ人グラゲ族、その他オロモ人以外であれば諸々虐殺された、民族紛争の地となった[26][27][28][29][30]。その発端は、アディスアベバ南部の町・ガラン英語版の、マンション街でオロモ人の人気歌手ハチャル・フンデサ英語版が殺害されたことである。以後、民族間の紛争が激化していった。

ティグレ紛争

もともとエチオピア人民革命民主戦線の構成政党であったティグレ人民解放戦線(TPLF)は、後にエチオピア人民革命民主戦線繁栄党になった際も参加せず独立政党として活動を行った。以後、繁栄党の敵対組織にような立場で活動を行う。2020年9月、ティグレ州は政府に無断で選挙を実施(2020年ティグレ州議会選挙)。一方繁栄党側の政府はこの選挙を違法とみなした[31]

2020年11月3日、エチオピア国防軍とTPLFの間で軍事衝突が発生。ティグレ紛争の開戦である。TPLFは、ティグレ暫定政府英語版を設置した[32]。その後、TPLFは全国選挙委員会英語版によって解散命令が下された[33]。紛争勃発後、民間人に対する戦争犯罪が多く報告されている[34][35][36][37][38][39][40]

出馬政党

延期

本選挙はもともと2020年8月29日に実施される予定であった。しかし、ティグレ紛争による直接的影響に加え、それに付随して発生した治安上の懸念や交通面上の懸念から、両選挙区や全地域で延期する事態となった。

選挙区

2020年5月22日、全国選挙委員会英語版(NEBE)は6州内の40選挙区で2020年8月29日に選挙を実施することを断念し、2021年6月21日に延期することを発表した。これは有権者の不足、交通の問題、そして多くの選挙区で発生した治安上の懸念によるものだと発表されている[43]

6月6日、NEBEは、投票用紙の印刷などで不正があったため、南部諸民族州ハラリ州ソマリ州全体で、2021年9月6日に選挙を延期することとした。また、紛争により壊滅状態となっていたティグレ州では選挙自体中止された。これらの地域から当選する議員は、547議席中63議席で、選挙結果発表に影響を及ぼした[44]。そして様々な理由が重なり、9月6日からさらに9月30日に延期される事態にもなった[45]

選挙結果

反応

脚注

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