2025年ンジャメナ襲撃事件
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2025年1月8日、チャドの首都ンジャメナにある大統領官邸(通称ローズ宮殿)が襲撃された[1][2][3]。24人の襲撃犯は、大統領官邸のセキュリティゲートから侵入を試みたが、治安部隊と交戦。チャドのマハマト・デビ大統領は当時大統領官邸内にいたが、後に声明を発表し、自分が襲撃の標的になったとの見方を示した[4]。事件の結果、襲撃犯18人と大統領警護官1人の計19人が死亡した[5]。
この攻撃について、外務大臣は「事態が不安定化するのを防ぐことに成功した」と宣言した[6]。ほか、外務大臣はテロ攻撃であることを否定し、襲撃者たちを「ただの盗賊だ」とした[4]。犯人の動機と所属組織について政府による調査が開始されたが、情報筋によれば、犯行はジハード主義グループのボコ・ハラムによるものだという[7]。同国は2014年以来、ボコ・ハラムによる攻撃により内戦状態にある。ボコ・ハラムは、攻撃への関与を否定している[8]。
2014年以来、ボコ・ハラムはチャド西部でも活動しており、ナイジェリア国境からチャド西部の民間人や軍事施設に対して越境攻撃を仕掛けている[9]。2024年からは、チャドでのボコ・ハラムによる攻撃は激化し、ングブア村近くのチャド軍基地が襲撃され、40人のチャド兵が死亡した[10]。さらに、チャドはイスラム国やアルカーイダとつながりのあるイスラム過激派組織とも対峙している[11]。
ボコ・ハラムによる暴力の激化は、フランス軍がチャドから撤退するなかで起こった[12]。フランスは古くからチャドの同盟国であり、何十年もの間、チャドに軍事援助を提供し、チャド軍に訓練を行い、反政府勢力に対しては空爆を行ってきた[13]。2024年11月29日、フランスのジャン=ノエル・バロ外相がンジャメナを訪問した際、チャドはフランスとの防衛協定の終了を発表し、フランス軍関係者の国外退去を要請した[14]。12月までにフランス軍の大半はチャドを撤退し、残りの部隊は1月末までに撤退する予定だった[15]。デビ大統領は、ハンガリー、中国、ロシア、アラブ首長国連邦と蜜月な関係を築こうとしていた[8]。
