2093型ソナー
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1970年代、優勢なアメリカ海軍原子力潜水艦に対抗して、ソ連海軍は機雷の高性能化・深深度化を進めており[3]、アンテナ機雷や短係止上昇式機雷のなかには水深2,000メートルまで敷設可能なものも出現してきた[4]。西側諸国はこれらの新型機雷への対抗策の開発に着手したが、機雷探知機をはじめとして、従来とは全く異なる性能と機能が求められることとなった[5]。
この問題に対する回答が、送受波器(トランスデューサー)を任意の深度まで吊下可能とすることで、深海底に敷設された機雷に対する探知性能の大幅な向上が期待できる、可変深度ソナー(VDS)方式の採用であった[5]。2093型では、送受波器を収容した曳航体はセンターウェル(船体中心部の開口部)を通じて吊下可能であり、船体搭載モード(hull-mount)または可変深度モードのいずれでも動作するように設計されている[2]。曳航体は円筒形で、端部は半球状に整形されており[2]、サイズは1.054 m(安定翼を除く) ×2.521 m、重量は2,900 kgとされる[1]。またシステム全体の重量は約13,000 kgであり、これはVDS方式の機雷探知機としては最軽量とされる[2]。
曳航体の内部には、超低周波・低周波用の送受波器の円形アレイ2つと、高周波・超高周波兼用の受波器、高周波・超高周波それぞれの送波器、そして超低周波用の円筒形送波器が収容されている[1][2]。捜索用には超低周波・低周波(約80 kHz)が用いられ、幅1.5度のビームを90本形成して、最大探知距離は1,200メートルとされる[1][2]。一方、類別用には高周波・超高周波(約350 kHz)が用いられ、幅0.3度のビームを20本形成して、最大探知距離は300メートルとされる[1][2]。
最大前進速度は12ノットであり、同社の193M型の3-4ノットと比較して高速で航行中でも運用可能となった[1]。ただしシステムの精緻化もあり、費用も193M型の約3倍となっている[1]。