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2度目のはなればなれ

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『2度目のはなればなれ』(にどめのはなればなれ、The Great Escaper)は、2023年のイギリスの伝記コメディ映画。監督はオリヴァー・パーカー(英語版)、出演はマイケル・ケインとグレンダ・ジャクソンなど。2014年6月に実際に起きた実話をもとにしている[4][5]。

監督 オリヴァー・パーカー(英語版)
脚本 ウィリアム・アイヴォリー(英語版)
製作
  • ダグラス・レイ(英語版)
  • ロバート・バーンスタイン
概要 監督, 脚本 ...
2度目のはなればなれ
The Great Escaper
監督 オリヴァー・パーカー(英語版)
脚本 ウィリアム・アイヴォリー(英語版)
製作
  • ダグラス・レイ(英語版)
  • ロバート・バーンスタイン
出演者
音楽 クレイグ・アームストロング
撮影 クリストファー・ロス(英語版)
編集 ポール・トシル
製作会社
配給
公開
  • イギリスの旗 2023年9月20日(BFIサウスバンク(英語版))
  • イギリスの旗 2023年10月6日
  • 日本の旗 2024年10月11
上映時間 96分[2]
製作国
言語 英語
製作費 380万ポンド[要出典]
興行収入 世界の旗 $10,460,276[3]
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2023年9月20日にロンドンでワールドプレミアを実施し[6]、10月6日からワーナー・ブラザース・ピクチャーズの配給で公開された[4]。グレンダ・ジャクソンは撮影終了から9か月後の2023年6月に死去したため、ジャクソンの長編映画最後の作品となった[7]。マイケル・ケインもこの映画を最後に引退することを表明していたが[8]、後にそれを撤回し「ラスト・ウィッチ・ハンター」の続編に出演することが明らかになった[9]。また、英国パテも同年11月にテレビ番組への専念と親会社が制作した映画の配給に専念することが発表され、同社にとっても最後の作品となった[10]。

2023年11月5日に公開された映画The Last Rifleman(主演:ピアース・ブロスナン)も同じエピソードに基づいて制作された[11]。

ストーリー

ジョーダン夫妻(夫バーニー、妻レネ)は、老人ホームで暮らしていた。第二次世界大戦でイギリス海軍の海兵として従軍したバーニーは、ノルマンディー上陸作戦70周年記念式典への参加を強く望んでいた。しかし、ノルマンディー行きのグループツアーはすでにすべて満席となっていた。身体の弱い妻を残して行くことに当初はためらっていたバーニーだったが、妻レーンの勧めを受け、一人で式典会場であるノルマンディーへ向かう決意を固める。早朝、老人ホームを抜け出したバーニーはタクシーで港町ドーバーへ向かい、そこからフェリーでフランスへ渡った。フェリーの船内で、イギリス空軍の退役軍人としてグループツアーに参加していたアーサーと知り合う。バーニーが単身で式典に参加しようとしていると知ったアーサーは、自分のツアーへの同行を提案し、フランス滞在中は自身のホテルの部屋に泊まるよう申し出た。最初は気後れしていたバーニーだったが、アーサーの厚意により、安心して休息を取ることができた。

イギリスでは、老人ホームの職員たちはバーニーの失踪に気づいてパニック状態に陥っていた。レネは式典が終わるまで、バーニーの行き先を隠していたからである。そして式典当日、彼女は看護師のアデルに夫がノルマンディーへ「逃亡した」ことを明らかにした。また、実はレネは末期の病気であると診断されており、余命僅かしかなかったが、夫を心配させないために秘密にしていた。

ノルマンディーまで同行したアーサーは、バーニーの式典チケットも用意してくれた。しかしバーニーは同じ作戦に敵軍として参加し、当時を振り返るためノルマンディーを訪れていたドイツの退役兵ハインリッヒにそのチケットを譲った。バーニーとアーサーは会場を離れ、アーサーの弟が眠るバイユー戦争墓地を訪れた。そしてバーニーも戦友ダグラス・ベネットの墓を訪ねた。彼は上陸作戦時にバーニーと行動を共にし、バーニーが彼に対して舟から降りて一緒に上陸するよう促した後に戦死したため、バーニーはそのことに責任を感じていた。

バーニーが帰路につくと、自分が「大脱走者(ザ・グレート・エスケイパー)」と呼ばれる有名人になっており、ノルマンディーへの“逃避行”の話がすべての新聞に載っていることを知る。フェリー会社のスタッフは彼をまるで王族のようにもてなし、家に戻ると大勢の記者たちが彼を待ち構えていた。バーニーはうんざりして彼らを押しのけ、まっすぐ妻レネのもとへと向かった。そこで彼は、友人ダグラスの死に対する自責の念と、70年前のあの運命の日に命を落とした若者たちの無念さに打ちひしがれていることを打ち明ける。レーンは、ダグラスの死は彼のせいではないと優しく諭し、二人は与えられた時間を一瞬たりとも無駄にせず、共に生きてきたのだと伝えた。

翌朝早く、バーニーとレネは日の出を見るために外出し、70年前と同じように日の出を見ていた。

映画の終わり、バーニーは「大脱走」の6か月後、レネはわずか7日後に死去したことが伝えられた。

キャスト

  • バーナード(バーニー)・ジョーダン: マイケル・ケイン
    • 青年期: ウィル・フレッチャー
  • アイリーン(レネ)・ジョーダン: グレンダ・ジャクソン
    • 青年期: ローラ・マーカス(英語版)
  • アーサー・ハワード=ジョンソン: ジョン・スタンディング(英語版)
  • アデル: ダニエル・ヴィタリス(英語版) - 老人ホームの介護士。
  • ダグラス・ベネット: エリオット・ノーマン - バーニーの戦友。
  • スコット・セルウッド: ヴィクター・オシン

製作

2021年2月に製作が発表された当時は同年6月に撮影予定だった[12]が、実際には翌年2022年の9月8日に主要パートの撮影が開始された。監督のオリヴァー・パーカーは、グレンダ・ジャクソンが「主要なシーンのほとんどを最初の12日間で撮り終えた」と述べている[7][13]。フランスの街並みのシーンはロンドンのトゥイッケナムで撮影された[14]。そして2022年10月にイースト・サセックスでの撮影が、カンバー・サンズ(英語版)[15]とヘイスティングスで行われた[16]。

新型コロナウイルス感染症の世界的流行を受け、高齢のキャストの移動負担と感染リスクを最小化するため、撮影はすべて英国内で行われた。出演者のジョン・スタンディングは、ブレグジットによる制限が理由だと主張したが、主要製作会社のひとつであるパテはこれを否定している[17]。撮影開始時点でマイケル・ケインは89歳、ジャクソンは86歳で、二人が共演するのは1975年公開の映画"The Romantic Englishwoman"以来47年ぶりだった[4]。

ケインとジャクソンのシーンを撮り終えた数週間後、2023年6月15日にジャクソンは死去した[18]。

作品の評価

レビュー収集サイトのRotten Tomatoesによれば、39件の評論のうち高評価は90%、平均点は10点満点中7.1点で、批評家の一致した見解は「甘美でありながら感傷に流れすぎることはなく、『2度目のはなればなれ』は、マイケル・ケインとグレンダ・ジャクソンという二人の見事な演技によって、いっそう深い響きを獲得している」となっている。[19]Metacriticによれば、7件の評論に基づく加重平均(英語版)は100点満点中68点で「概ね好意的(generally favorable)」な評価となっている。[20]

ガーディアン紙のキャサリン・ショードは本作を「素晴らしい」「思っているよりもずっと硬質で、とても胸を打つ」と評した[5]。 同じくガーディアン紙のピーター・ブラッドショーは5点中4点を与え、「マイケル・ケインと故グレンダ・ジャクソンが、この実話に基づく心温まる物語で最高の演技を見せている……彼らの比類なき品格が作品に真の力強さを与えている。ジャクソンにとって素晴らしい最後の晴れ舞台であり、この二人の英国の象徴的存在が並び立つ姿には、胸を打たれるもの、さらには畏敬の念すら覚える」と述べた[21]。 エンパイア誌のルー・トーマスも5点中4点を付け、「単なる愛国的ノスタルジーをはるかに超える、感動的で驚くほど繊細なドラマ。マイケル・ケインとグレンダ・ジャクソンの見事な演技が、ジャクソンの最後のスクリーン出演にふさわしい気品を与えている」と評価した[22]。 タイムズ紙のケヴィン・メアも同じく4点を付け、「マイケル・ケインとグレンダ・ジャクソンは、実に見事にDデイ退役軍人とその妻を演じきった」と述べている[23]。

インディペンデント紙のクラリス・ロウリーは本作にあまり感銘を受けず、5点中2点を付け、「紋切り型で愛国的な感傷主義」と評しつつも、「最終的には、その感傷性を打ち消す道を見つけ、ケインとジャクソンの、涙ぐみながらも愛に満ちた姿の記憶だけが残る」と述べた[24]。 マーク・カーモードは、サイモン・メイヨーと共に配信するポッドキャスト Kermode and Mayo's Take で非常に好意的なレビューを寄せ、「マイケル・ケインはいつ見ても魅力的で、グレンダ・ジャクソンはこれまで一度たりとも凡庸だったことがない。そしてこれは、永遠に寄り添い、心から互いを愛し合う夫婦を最も美しく描いた作品のひとつだ」と語った[25]。 メトロ紙のトリ・ブレイジアは5点中4点を付け、「予想外に複雑で、容赦のない作品」と評価している[26]。

ケインは2023年10月、BBCのラジオ番組「Today」でマーサ・カーニーのインタビューを受けた際に俳優業からの引退を発表した。『2度目のはなればなれ』について触れながら、彼はこう語った。「ずっと引退すると言ってきたが、今回は本当にそうなんだ。主演を務めて、しかも驚くほどの好評を得た作品ができた。これから私に回ってくる役といえば老人、90歳の男……まあ85歳くらいかもしれないが、そんなところだろう。だったら、この状態で身を引いたほうがいいと思ったんだ。素晴らしい評価をもらった。これ以上のものをどうやって超えられるというんだろう?[27]」

出典

外部リンク

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