91式歩槍
中華民国で開発された自動小銃
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歴史
2001年、聯合後勤司令部(聯勤)第205兵器廠は第4世代の新型自動小銃開発を策定する、いわゆる「百年歩槍」計画を立ち上げた。2002年、最初の試作銃としてXT91が発表された。2003年、国防部は2004年から2008年(民国暦93年から97年)にかけて、T91を101,162丁調達するため、18億新台湾ドルを割り当てる旨を発表した。軍部の計画によれば、T91は海軍陸戦隊や空降特戦部隊など本島の特殊部隊にまず配備され、その後に他の駐屯部隊、最終的には金門島の駐留部隊へと順次配備されることになっていた[3]。
T91は、基本的にはレールシステムを組み込んだT86である。これはアメリカ軍におけるM16A2とM16A4の関係とよく似ている。内部構造はT86およびT65K2と共通し、セレクターは4点式(安全、セミ、3点バースト、フル)である。銃身長は変更されていないので、弾道特性もT86と全く同等である[3]。
外見上の特徴の1つは、M16A4同様のフラットトップ・レシーバーである。固定式キャリングハンドルおよびアイアンサイトが廃止され、各種の光学照準器等を取り付けるためのピカティニーレールが設けられている。従来型のアイアンサイトを備えたキャリングハンドルを取り付けることもできる[3]。
ハンドガードはT86の設計に細かい改良を加えたものである。下面の滑り止め加工が追加されているほか、着剣具のすぐ後ろにフラッシュライトやレーザーサイトを取り付けるための短いピカティニーレールが追加されている。フロントサイトのガードはリング型からウィング型に改められた。銃床はM4カービンのスタイルを踏襲しているが、形状がT86とはわずかに異なる。付属品として、ワイヤカッターや缶切りを兼ねる多用途銃剣、3点式タクティカルスリングがある。新設計の弾倉には、残弾数を確認する窓が設けられている[3]。
2006年4月には本島の9個主要部隊でT91への更新が完了した旨が報じられた。ただし、この時点では旧型銃剣が使われていたため、多用途銃剣の配備はやや遅れたものと考えられている。また、3点式スリングの使用方法の教育が徹底されず、従来の方法でT91を携行する兵士も多く見られた[3]。
当初、T91をアラブ首長国連邦(UAE)に無償で供与し、さらにUAEを通じて中東諸国に供給する計画が立てられていた。この計画は公に露呈した後に頓挫したが、結果として国軍向けT91の配備を加速することに繋がった[3]。
要人警護を担う国家安全局特勤中心では、近接戦用のフラッシュハイダーを取り付けたT91Sが使われている[4]。
アメリカの銃器市場に参入するため、第205兵器廠はWolf Performance Ammunition社とT91のアッパーレシーバーの販売代理店契約を結んだ。これはアメリカ製16インチ銃身と組み合わせた上で、Wolf A1という製品名で販売された[5][4][6]。
T91を改良した新式小銃として開発されたのが、112式歩槍(T112)である。2025年の国防部の発表によれば、2025年から2029年にかけて更新を進めることが計画されている。2025年度には14,248丁のT112が調達された。余剰となったT91は、点検および整備の後、予備役部隊のT65K2を更新するために使われるという[7]。
ギャラリー
- 91式の機関部
- 残弾確認窓のある新型弾倉
- T91 CQB
- 中華民国国軍兵士。
- 中華民国国軍兵士。六名のうち四名が91式を右肩から吊っている。
- 左から91式、57式、85式グレネードランチャーを装着した91式