AISAS

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AISAS(アイサス)とは、2004年電通によって提唱された、インターネット環境下における消費者行動のプロセスを示すフレームワークである[1]。従来の消費者行動モデルであるAIDMAをベースにしつつ、デジタル社会における「検索」と「共有」という能動的な行動をプロセスの中核に据えている点が特徴である[2]

2000年初頭、デジタル化の発展により、情報の流通構造は企業から消費者への一方通行から、消費者自身が情報を探索・発信する双方向型へと変容した[2]。かつてはテレビ新聞などのマスメディアを通じた「認知」と「記憶」がマーケティングの主眼であったが、ブロードバンドの普及とSNSの台頭により、消費者は情報の探索および情報の発信者となった[1]

電通は、インターネット広告の台頭やメディア環境の複雑化に対応するため、従来のAIDMAモデルを再構築し、AISASを提唱した[3]。このモデルは「AISAS」として同社の登録商標となっている[1]

歴史

AISASのフレームワークの根本は、1898年にアメリカのエルモ・ルイスが提唱したAIDAモデルに遡る[4]。ルイスは、広告の機能を「Attention(注目)をひき、Interest(興味・関心)を維持し、Desire(欲求)を作り出し、Action(行動)させる」というAIDAモデルを体系化した[5]

その後、1920年代にサミュエル・ローランド・ホールによって、日本で広く普及することとなるAIDMAモデルが提唱された[6]。AIDMAでは、AIDAの広告接触と購買行動の間に存在する時間的・空間的断絶を埋めるため、「Memory」のプロセスが追加されている[2]

2000年代に入り、消費者がインターネットへの常時接続環境を手に入れたことで、受動的に情報を記憶する必要性が低下した。電通が2004年に提唱したAISASモデルは、AIDMAにおける「Desire(欲求)」や「Memory(記憶)」に代わり、デジタル特有の行動である「Search(検索)」と「Share(共有)」を組み込んだものである[1]

AISASの5段階プロセス

脚注

関連項目

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