A1は音楽録音、および一般録音用途に最適化されたノーマルポジションの低級タイプのLH(Low-Class Low Noise High-Output)グレードである。
A1は、1988年(昭和63年)1月から1990年(平成2年)12月まで製造・出荷されていたUPの後継として、1991年(平成3年)6月21日に「A1 SLIM」として登場した[1]。
発売当初から通常より20%薄いケースを採用しているのが特徴で[1]、一連の低級タイプのLHグレードの製品としては中高域のMOL特性では他社の競合製品[4]に一歩譲るものの、トップクラスの低ノイズ特性を実現していた。発売当初は日本国内で生産されていたが[5]、1993年(平成5年)のリニューアルより150分用を除き、海外生産に切り替えられた[6]。
1996年(平成8年)7月1日に再度リニューアルを実施[7]。この際「SLIM」の名が外れ、「A1」となる[7]。1999年(平成11年)の仕様変更時には製造国が国内製造品の150分を除き、韓国(韓SKC社のOEM)から中国(韓SKC社中国工場のOEM)へ変更された。
2000年(平成12年)10月1日には新ラインナップとして、5色の異なるスケルトンカラーのカセットがパックされた5巻入りの「A1 COLOR」が登場[8]、2001年(平成13年)8月21日には新たに10分用テープがラインナップに追加された[9]。だが2002年(平成14年)末をもって製造・出荷を終了、それ以後は流通在庫のみの販売となる。そして2006年(平成18年)のAXIAブランド廃止に伴い、在庫分の店頭販売も全て終了した[2][3]。
前述のA1 COLORのほか、A1の横展開商品としてハイポジション(TYPE-II)用の「A2」[10]も販売されていた。競合商品としてはTDKのAE(そのOEMとなるパナソニックのPXを含む)やマクセルのUR、ソニーのHF、ビクターのRZなどが存在していた。