Anemoi

Keyによって開発されているコンピュータゲーム From Wikipedia, the free encyclopedia

anemoi』(アネモイ)は、2026年4月24日にビジュアルアーツのゲームブランド・Keyより発売されたPC向け恋愛アドベンチャーゲーム[2]

概要 ジャンル, 対応機種 ...
anemoi -アネモイ-
ジャンル 恋愛アドベンチャー[1]
対応機種 Microsoft Windows[1]
開発元 Key
発売元 Key/ビジュアルアーツ
プロデューサー 丘野塔也
ディレクター
シナリオ
新島夕
ハサマ
佐雪隼
音楽 折戸伸治
水月陵
大橋柊平
髙梨泰輔
アサノハヤト
しょうゆ
天休ひさし
美術 Na-Ga
ふむゆん
永山ゆうのん
きみしま青
発売日 2026年4月24日
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概要

フルプライスの作品では『Summer Pockets』以来約7年半ぶりの新作となる[3]

舞台は北の地にある真澄町(ますみちょう)[2]

2023年11月15日に本作が新作フルプライス作品として開発されることが発表された[4]

2024年6月14日に公式サイトが公開され、2025年発売予定と発表された[5][2]

当初の発売予定日は2026年1月30日[3][6]としていたが、後に同年4月24日に変更されている[7]

あらすじ

10年前、家族4人で再び訪れることを約束して埋めた「大事な物」。それを掘り起こすために旅をしていた主人公・速川麦と妹の六花は、目的地の七竈町まであと少しのところで通行止めに阻まれてしまう。長期の足止めを覚悟した2人は、偶然通りがかった少女・辻倉朱比華に案内され、真澄町を訪れる。

速川兄妹は、真澄町観光課[注 1]で紹介された移住プログラムに参加する。住居と食事の援助を受けながら就業体験を行うことになった2人は、町の人々との交流を深めながら、この町での滞在生活を送っていく。

登場人物

出典:[8][5][3]

メインキャラクター

速川 麦はやかわ むぎ
声 - 堀金蒼平[8]
身長:173cm / 体重:66kg / 原画:Na-Ga
本作の主人公。
辻倉 朱比華つじくら すぴか
声 - 平塚紗依[8]
身長:148cm / 体重:40kg / スリーサイズ:B74/W52/H75 / 原画:Na-Ga
本作のヒロインの一人。
謎めいた少女で、町の外れにあるトレーラーハウスで生活している。
猫の尻尾と耳がついているパーカを着用しており、オコジョがモチーフとなっている。
夜、風に靡きながら草笛を吹く彼女の姿が目撃される。
総羽 愛乃ふさば あいの
声 - 長縄まりあ[8]
身長:145cm / 体重:39kg / スリーサイズ:B73/W51/H73 / 原画:きみしま青
本作のヒロインの一人。
空を飛ぶ実験のために黄色い傘を持っている。その傘を使用し、空から降ってくることもしばしば。
淡雪 陽彩あわゆき ひいろ
声 - 千春[8]
身長:167cm / 体重:56kg / スリーサイズ:B90/W60/H88 / 原画:ふむゆん
本作のヒロインの一人。
自称、IQが8那由他あると語っている。
白渡 小詠しらと こよみ
声 - 会沢紗弥[8]
身長:152cm / 体重:44kg / スリーサイズ:B78/W56/H79 / 原画:永山ゆうのん
誕生日:6月1日
町唯一の郵便屋を営む少女。 町の人々には感謝されているものの、本人にはあまりその自覚がない。ただただ郵便が自分の使命であるかのように、ひたむきに仕事をこなしていく。
生粋のおじいちゃんっ子で配達前は必ず亡くなってしまったおじいちゃんのお墓参りに訪れている。
世間のことに疎く、人の言うことを何でも信じてしまう。町のみんなから微笑ましく見守られている愛されキャラ。
社畜気質の忙しい郵便屋さんで、大のおじいちゃんっ子。
速川 六花はやかわ りっか
声 - 涼泉桜花[8]
身長:158cm / 体重:52kg / スリーサイズ:B86/W58/H88 / 原画:Na-Ga
本作のヒロインの一人。
主人公の妹で、麦のことを「兄さん」や「お兄ちゃん」と呼ぶ。何にでも万能だと思っている秘伝の自家製すき焼きダレを持っている。

サブキャラクター

華押 つづらかおう つづら
声 - 上田麗奈[9][8]
身長:160cm / 体重:52kg / スリーサイズ:B88/W56/H86 / 原画:ふむゆん
尾道 文弥おのみち ふみや
声 - 菱川花菜[10][8]
身長:160cm / 体重:54kg / スリーサイズ:B80/W55/H80 / 原画:きみしま青
真澄町役場の職員。
敦澤 塁あつざわ るい
声 - 根本京里[11][8]
身長:146cm / 体重:43kg / スリーサイズ:B72/W52/H73 / 原画:永山ゆうのん
ネオ新生町議会会長。
鉱 玖琉未あらがね くるみ
声 - 福島美里衣[12][8]
身長:164cm / 体重:55kg / スリーサイズ:B90/W59/H89 / 原画:永山ゆうのん
河瀬 千春かわせ ちはる
声 - 河西健吾[13][8]
身長:174cm / 体重:62kg / 原画:ふゆむん
小森 健こもり けん
声 - 松田健一郎[14][8]
身長:178cm / 体重:71kg / 原画:ふゆむん
花山 広美はなやま ひろみ
声 - 折笠愛[15][8]
身長:155cm / 体重:48kg / 原画:きみしま青
真澄町の獣医。
総羽 湊ふさば みなと
声 - 比嘉良介[16][8]
原画:きみしま青
愛乃の父。
敦澤 誠あつざわ まこと
声 - 三宅健太[17][8]
原画:きみしま青
真澄町長。
ツミレ
声 - 松井恵理子[8]
身長:30cm[注 2] / 体重:999g / 原画:餅介
麦の学校に居着いたウミガラス。

スタッフ

音楽

主題歌

オープニングテーマ「エタニクル」[19]
作詞: / 作曲:折戸伸治 / 編曲:内山利彦 / 歌:Key feat.ASCA
エンディングテーマ「goldenfield」[20][21]
作詞:新島夕 / 作曲:大橋柊平 / 編曲:fhána / 歌:fhána
グランドエンディングテーマ「風結 -kazayui-」
作詞:魁 / 作曲:大原ゆい子 / 編曲:MANYO / 歌:大原ゆい子

挿入歌

「君の結晶」[22]
作詞:魁 / 作曲・編曲:折戸伸治、水月陵 / 歌:大原ゆい子
「far away song」
作詞:新島夕 / 作曲・編曲:大橋柊平 / 歌:Key feat.ASCA
「十年日記」
作詞:魁 / 作曲・編曲:髙梨泰輔 / 歌:Key feat.ASCA
「塁音唄」
作詞:魁 / 作曲・編曲:髙梨泰輔 / 歌:Key feat.ASCA

開発

企画・スタッフィング

企画の原案はが手がけ、「フルプライス前作・『Summer Pockets』が大変好評だったため、同じ主要メンバーでもう一度作品を作りたい」という意図のもとプロジェクトが始動した[23]。具体的な企画は、前作のアッパーバージョンである『Summer Pockets REFLECTION BLUE』発売翌年の2021年頃から動き出し、2022年2月には企画書が完成している[24]。当初はメインヒロインのギミックと世界観から構築が始まり、『Kanon』や『CLANNAD』のような純粋な「学園モノ」への回帰を想定していた[24]。しかし、プロデューサーから「もう1回冒険しましょう」と提案されたことで、現在の作風へとシフトしていった[24]

シナリオには前作から引き続き、魁、新島夕、ハサマが参加している[23]。さらに、次世代のスタッフ育成を目的とした求人を経て入社し、『終のステラ』でディレクターを務めた佐雪隼が新たに参加した[23]。佐雪は当初、魁のアシスタントディレクターとして加入したが、開発中途からディレクターを引き継ぎ、本作で初めてゲームシナリオも担当することになった[23]。各キャラクターの担当ライターは基本的に各自の発案で決定されている[24]。例えばメインヒロインの辻倉朱比華は、魁のプロットをもとに新島とのタッグ体制で執筆された。また、速川六花は「完全な実の妹」であることに魁が強くこだわって設定され、白渡小詠は原画を見た佐雪が一目惚れして自ら担当に立候補したという経緯がある[24]

原画・キャラクターデザイン陣は、前作から続投となるNa-Gaふむゆん永山ゆうのんの3名に加え、新たにきみしま青が起用された[23]。これは前作に参加した和泉つばすがスケジュールの都合で不参加となったためであり、「かわいくて、泣ける雰囲気も作れる絵柄」や「女性原画家ならではのやわらかくて華やかなキャラクターデザイン」を求めた結果である[23]。きみしまは過去に『アインシュタインより愛を込めて』で新島と組んでおり、本作でも新島担当ルートのヒロイン(総羽愛乃)の原画を担当した[23]。デザイン面では、ヒロインの瞳の中に星やプロペラといったキャラクター固有の記号が描かれているほか、SDイラスト化の際にシルエットだけで判別できるよう、原画家のアイデアを積極的に取り入れて差別化が図られている[24]

音楽も前作同様に折戸伸治らが担当した。本作は「電気が貴重な世界」という設定に合わせ、電子音をなるべく避け、オカリナや草笛などの生音を取り入れた楽曲が制作されている[24]。また、折戸の意向により「クリエイターの良さをより前面に出す発注」という新たなアプローチが試みられた[23]。具体的には、ジャンル指定ではなくコンペティション形式で各作曲家が得意な楽曲を制作し、それをシーンに当てはめていく手法がとられ、完成した楽曲の雰囲気に合わせてシナリオ側を調整することもあった[24]

テーマと舞台設定

苫前町の風力発電

制作における本作のテーマは「風」と「時間」であり、タイトルはギリシア神話に登場する風の神々「アネモイ」に由来する[23]。魁は本作の象徴である「風」を「常に人と一緒にあり、寄り添ってくれる存在」と定義し、「過去を振り返らず、ゆっくりでも立ち止まらずに未来へ進み続けること」をテーマに掲げている[24]。「便利なものがない時代の自由」や「繰り返される夏休み」といったノスタルジーを大事にした前作とは対照的に、本作では「決して戻らない物語」として、便利な時代にあってもそれに縛られず、自分の速度で自由に生きるスローライフが描かれている[23]。田舎の空気感を表現するにあたり、魁は前作を『ぼくのなつやすみ』に例えたうえで、本作は『牧場物語』のようなのんびりとした空気感を意識したと述べている[24]。さらに物語の構成としては、「CLANNAD超え」というコンセプトのもと、Key特有の不思議要素を強めに押し出しつつ、全ヒロインやサブキャラクターそれぞれに物語を持たせている[24]

物語の舞台となる「真澄町」は、風車を推進している北海道苫前町がモデルの一つとなっている[23][24]。当初は千葉県も候補に挙がったが、関東圏から離れた場所を求めた結果、より作品の雰囲気に合う苫前町が選ばれた[24]。制作にあたってはスタッフによるロケハンが複数回実施され、北海道特有の広大な土地やまっすぐな道、日本海に沈む夕日が参考にされた[23]。また、現地での距離感覚の違いや、夜間の暗さ、絶え間ない風車の音といった実体験について、魁は「多少の誇張を交えつつ作中の空気感として落とし込んでいる」と語っている[24]

システムと制作推移

ゲームシステムには、「Keyはゲームを作っている以上、選択肢で楽しませなければならない」という麻枝准の制作イズムが継承されている[23]。近年は選択肢を持たないノベルゲームも存在するが、本作では「主人公=ユーザー」という没入感を高め、プレイヤー自身に「決断している」という感覚を持たせるため、あえて選択肢システムが重視された[24]。具体的には、ゲーム内に「掲示板」が設置されており、そこに貼り出された各キャラクターの依頼書を選択することで個別ルートへ分岐する、ギルドのクエストボードのような形式が採用されている[24]

シナリオの全体ボリュームは『Summer Pockets』を上回り、『Summer Pockets REFLECTION BLUE』に次ぐほどの大きな規模を想定して制作されていたが[23]、演出の大幅な強化に伴ってゲームデータが想定以上に拡大し、マスターアップ時にはインストールに18GB以上の空き容量が必要となった[25]

なお、本作の発売日は当初2026年1月30日を予定していたが、後に同年4月24日へと延期された[24]。これは、各ライターが執筆した個性の強いシナリオをひとつの物語として統合し、テーマを貫いて最終ルートやプロローグへ繋げるための全体調整に時間を要したためであると語られている[24]

脚注

外部リンク

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