AppImage

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AppImageはLinuxにおいてポータブルアプリケーションを配布するためのフォーマットである。どのLinuxディストリビューションでも実行ファイルをインストールできることを目的としており、そのコンセプトはしばしばアップストリーム パッケージングと称される。同じ一つのAppImageをUbuntuArch LinuxRed Hat Enterprise Linuxでインストールし、実行することが可能である。自己充足的で、root権限を要せず、ディストリビューションから独立したフォーマットである。 [1]

拡張子 .AppImage
マジック
ナンバー
41 49 02 (3 bytes hexadecimal from offset 8)
開発者 Simon Peter
初版 2004年 (22年前) (2004)
概要 拡張子, マジックナンバー ...
AppImage
拡張子 .AppImage
マジック
ナンバー
41 49 02 (3 bytes hexadecimal from offset 8)
開発者 Simon Peter
初版 2004年 (22年前) (2004)
最新版
13
(2020年12月31日 (5年前) (2020-12-31))
包含物 Software installation
オープン
フォーマット
Yes
ウェブサイト appimage.org
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kilkとして2004年にリリースされて以来、継続的に開発が進められ、2011年にPortableLinuxAppsに改称、2013年にAppImageに改称された。バージョン2は2016年にリリースされている。

歴史

AppImageの前身であるklikは、2004年にSimon Peterによって開発された。[2] クライエントサイドのソフトウェアのラインセスはGNU GPLである。 klikはユーザー側のウェブブラウザと統合して機能する。ユーザーはklik://から始まるURLを使ってソフトウェアをダウンロード、インストールする。これによってkilkの「レシピ」ファイルをダウンロードする。このレシピファイルは拡張子が.cmgのファイルを作成するのに使われる。主な材料としては、安定版Debianのレポジトリ内にあるビルド済みの.debパッケージがレシピの生成プロセスに用いられる。これにより、一つのレシピを使って異なるプラットフォームにパッケージを配布することができる。klikでは、FUSEを用いない場合、同時に8個のプログラムまでしか実行することができなかった。これはLinuxカーネルのマウントできる圧縮イメージ数の制限によるものである。ファイルはプログラムが実行されるたびに再マウントされるため、ユーザーはファイルを削除するだけでプログラムを完全に削除することができる。次のバージョンであるklik2はFUSEを取り込む予定であったが、ベータバージョンは完成していない。 2011年頃、klikプロジェクトは休止状態となり、ウェブサイトは非公開となった。[3]

この時期、Simon Peterは後継となるPortableLinuxAppsのプロジェクトを開始した。[4]これは数百のオープンソースのコンピュータゲームを配布する「portablelinuxgames.org」などのサイトで採用された。[5]

2013年頃、portableLinuxAppsはAppImageに改称され、ライセンスはMIT licenseに変更された。 AppImageはフォーマットで、 AppImageKitはそのオープンソース実装である。GitHub上のレポジトリで開発されている。[6]

2016年、AppImageのバージョン2の仕様書が起草された。バージョン2はファイルシステムの制限が無い (草案の実装ではSquashFSを用いている)。[7][8]ファイルシステムの開始地点を示す固定オフセットを廃止したため、 デジタル署名をAppImage内に直接埋め込むことが可能になっている。

デザイン

klikによるアプリケションのインストール

AppImageはアプリケーション配布システムとして、次の目標を掲げている。シンプルさ、バイナリ互換性、ポータビリティディストリビューションを考慮せずに実行できること、インストール不要、root権限不要、実行される オペレーティングシステムに干渉しないこと。 このため、AppImageは実行ファイルを様々な場所に配置する必要はない。そうではなく、AppImageのファイルはそれ自体が一つのファイルシステムである。実行時、ファイルはFUSEによってマウントされる。AppImageは、従来からあるDebRPMよりも簡単に使えるようにデザインされているため、オペレーティングシステムや環境の設定を変更する必要がない。

それぞれのファイルは自己充足的であり、実行されるシステム上にない依存ライブラリはすべて含まれている。バージョン1.0のAppImageはISO 9660 Rock Ridge のファイルであり(zisofsで圧縮することも可能) 、小さいAppDirと ランタイムライブラリを含んでいる。[9]

AppImageはデジタル署名を埋め込むことが可能であり、これは外部で認証する必要がある。 実行するために署名を認証しなければならない訳ではなく、署名を含むことができるだけである。 [10] AppImageはサンドボックス化はしないが、 他のアプリケーションを用いてサンドボックス化することはできる。[11]

採用および反響

2007年に開始されたAlexander Larssonのglickプロジェクト(Flatpakの前身)は、Kilkから着想を得た。[12]

2015年、 Linux kernelの開発者であるリーナス・トーバルズは「これはとても素晴らしい。ようやくAppImageバージョンのSubsurfaceに取り組み始めたが、これは本当に「ちゃんと動く」ようだ。」と述べた。[13] マーク・シャトルワース は「AppImageはとても見事だ。開発者の努力に敬意を表したい」と述べた。[14]

関連項目

脚注

外部リンク

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