CaAgP
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ノーダルライン
初期のPBE(Perdew-Burke-Ernzerhof)交換相関機能を用いた第一原理計算では、CaAgPは結晶の鏡映対称性によってトポロジカルに保護されたノーダルライを持ち、フェルミ準位近傍に自明なバンドを持たない理想的なノーダルライン半金属であると予測された[1]が、HSE06ハイブリッド機能を用いた計算および角度分解光電子分光 (ARPES) 測定によれば、常圧下のCaAgPは実際には約 0.15 eV のエネルギーギャップを持つ「自明な半導体」であるとされる。[2]。
トポロジカル相転移
CaAgPはトポロジカル相転移の境界付近に位置しており、格子を膨張させる(「負の圧力」をかける)ことでノーダルライン半金属相へ転移する。これは化学的置換によって実現されており、リン (P) をより原子半径の大きなヒ素 (As) で置換した CaAg(P1-xAsx)系において、臨界濃度 付近で自明な半導体からノーダルライン半金属への相転移が起こることが実証されている[2][3]。