三角関数については、一般的な関数電卓では、角度θを与えて、sinθ、cosθ、tanθ等を求めるという実装となっており、sinθ、cosθ、tanθ等の値には単位がない。
Construction Masterでは屋根計算(または直角三角形計算)[13]という機能があり、ピッチ(Pitch)、ライズ(Rise)、ラン(Run)、ダイアゴナル(Diag)の4値の内の2値を与えて、残りの2値を求めるという実装となっている。[26]
ライズは直角三角形の高さを、ランは底辺の長さを、ダイアゴナルは斜辺の長さをそれぞれ表し、単位が存在する。[27]
単位はヤード、フィート、インチでの指定とメートル、センチメートル、ミリメートルでの指定が可能である。[28]
ピッチは斜辺の勾配を示す数値で、ピッチの指定には下記の4通りの方法が用意されている。[26]
- 角度(angle) - 角度θを度数法の度で表した値
- 寸法(dimension) - ラン12インチあたりのライズのインチ数[29]
- 比(ratio) - ランに対するライズの比[30]
- パーセント(percentage) - 上記の比をパーセントで表した値(パーセント勾配)[31]
計算結果としてピッチを求めた場合には、角度が返される。
Construction Masterでsinθ、cosθ、tanθを求めるには以下のようにする。[27]
- ダイアゴナルに 1 を入力し、ピッチに角度θを入力すれば、ライズで sinθ を、ランで cosθ を求めることができる。
- ランに 1 を入力し、ピッチに角度θを入力すれば、ライズで tanθ を求めることができる。
また、sin-1x、cos-1x、tan-1xを求めるには以下のようにする。[27]
- ダイアゴナルに 1 を入力し、ライズに x を入力すれば、ピッチで sin-1x を求めることができる。
- ダイアゴナルに 1 を入力し、ランに x を入力すれば、ピッチで cos-1x を求めることができる。
- ランに 1 を入力し、ライズに x を入力すれば、ピッチで tan-1x を求めることができる。
cotθ、secθ、cosecθ、cot-1x、sec-1x、cosec-1xも同様の手順で求めることができる。
Construction Masterは建築計算用の電卓であるので、角度には度数法の度のみが使用でき、ラジアンは使用できない。[32]
また、建築に存在しないような数値は使用できない。角度θは屋根の勾配を想定しているので 0≦θ<90 である必要があり、ライズ、ラン、ダイアゴナルの入力値も正数である必要がある。数学的用途に使用するには工夫が必要となる。