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EAAT2

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EAAT2(excitatory amino acid transporter 2)、SLC1A2(solute carrier family 1 member 2)またはGLT-1(glutamate transporter 1)は、ヒトではSLC1A2遺伝子にコードされるタンパク質である[5][6]。SLC1A2遺伝子には選択的スプライシングによるバリアントが記載されている[6]。

記号SLC1A2, EAAT2, GLT-1, HBGT, solute carrier family 1 member 2, EIEE41, DEE41
染色体11番染色体 (ヒト)[1]
終点35,420,063 bp[1]
概要 SLC1A2, 識別子 ...
SLC1A2
識別子
記号SLC1A2, EAAT2, GLT-1, HBGT, solute carrier family 1 member 2, EIEE41, DEE41
外部IDOMIM: 600300 MGI: 101931 HomoloGene: 3075 GeneCards: SLC1A2
遺伝子の位置 (ヒト)
11番染色体 (ヒト)
染色体11番染色体 (ヒト)[1]
11番染色体 (ヒト)
SLC1A2遺伝子の位置
SLC1A2遺伝子の位置
バンドデータ無し開始点35,251,205 bp[1]
終点35,420,063 bp[1]
遺伝子の位置 (マウス)
2番染色体 (マウス)
染色体2番染色体 (マウス)[2]
2番染色体 (マウス)
SLC1A2遺伝子の位置
SLC1A2遺伝子の位置
バンドデータ無し開始点102,489,004 bp[2]
終点102,621,129 bp[2]
RNA発現パターン
さらなる参照発現データ
遺伝子オントロジー
分子機能• アニオン膜貫通輸送体活性
• 血漿タンパク結合
• symporter activity
• L-glutamate transmembrane transporter activity
• amino acid transmembrane transporter activity
• glutamate:sodium symporter activity
• high-affinity glutamate transmembrane transporter activity
• 金属イオン結合
細胞の構成要素• integral component of membrane
• 膜
• 細胞膜
• cell surface
• 神経繊維
• axolemma
• integral component of plasma membrane
• glutamatergic synapse
• integral component of presynaptic membrane
生物学的プロセス• cellular response to extracellular stimulus
• 化学的シナプス伝達
• positive regulation of glucose import
• response to amino acid
• response to light stimulus
• multicellular organism growth
• D-aspartate import across plasma membrane
• イオン輸送
• 神経系発生
• glutamate secretion
• 終脳発生
• アニオン膜貫通輸送
• adult behavior
• response to wounding
• multicellular organism aging
• visual behavior
• protein homotrimerization
• L-glutamate import across plasma membrane
• amino acid transport
• L-glutamate transmembrane transport
• 再取り込み
出典:Amigo / QuickGO
オルソログ
種ヒトマウス
Entrez
Ensembl
UniProt
RefSeq
(mRNA)

NM_001195728
NM_001252652
NM_004171

NM_001077514
NM_001077515
NM_011393
NM_001361018

RefSeq
(タンパク質)

NP_001182657
NP_001239581
NP_004162

NP_001070982
NP_001070983
NP_035523
NP_001347947

場所
(UCSC)
Chr 11: 35.25 – 35.42 MbChr 11: 102.49 – 102.62 Mb
PubMed検索[3][4]
ウィキデータ
閲覧/編集 ヒト閲覧/編集 マウス
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機能

EAAT2(SLC1A2)は、SLCファミリー(英語版)のタンパク質である。EAAT2は、中枢神経系のシナプスの細胞外空間から興奮性神経伝達物質であるグルタミン酸を除去する主要なトランスポーターである。グルタミン酸の除去は、シナプスを正しく活性化し、そしてグルタミン酸受容体の過剰な活性化による神経損傷を防止するために必要である[6]。EAAT2は、脳内のグルタミン酸再取り込みの90%以上を担っている[7][8]。

EAAT2 reuptake diagram
脳内におけるEAAT2(glutamate transporter 1)の分布[7]

臨床的意義

EAAT2の変異や発現低下は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)と関係している[6]。ALSの治療薬として承認されているリルゾール(英語版)は、EAAT2をアップレギュレーションする[9]。

抗生物質セフトリアキソンはEAAT2の発現を誘導/亢進し、グルタミン酸活性の低下をもたらすことが示されている[10]。セフトリアキソンはオピエートやその他の乱用薬物への耐性の獲得や発現を低下させることが示されている。EAAT2は薬物依存や耐性に重要な役割を果たしている可能性がある[11]。

EAAT2のアップレギュレーションは、プレパルスインヒビション(英語版)の機能不全を引き起こす。この過程は、統合失調症やその動物モデルで欠陥がみられる感覚ゲート機構(英語版)である[12][13]。一部の抗精神病薬は、EAAT2の発現を低下させることが示されている[14][15]。

相互作用

SLC1A2はJUB(英語版)と相互作用することが示されている[16]。

薬剤標的として

EAAT2は中枢神経系に最も豊富に存在するグルタミントランスポーターであり、グルタミン酸による神経伝達の調節に重要な役割を果たしている。EAAT2の機能不全は、外傷性脳損傷、脳卒中、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、アルツハイマー病などさまざまな病理と関係している。そのため、EAAT2の機能の活性化因子や発現の亢進因子はこうした疾患に対する治療となる可能性がある。セフトリアキソンやLDN/OSU-0212320などのEAAT2の翻訳活性化剤が大きな保護効果をもたらすことがALSやてんかんの動物モデルで記載されている。さらに、EAAT2の薬理的活性化剤も長年探索が続けられており、神経保護剤として発現活性化剤よりも優れたツールとなる可能性がある[17]。

DL-TBOA(DL-threo-β-benzyloxyaspartic acid)、WAY-213,613(英語版)、ジヒドロカイニン酸(英語版)はEAAT2の阻害剤であることが知られており、興奮毒としてきのうする。これらは新たな神経剤となると考えられており、コリンエステラーゼに対するサリンの作用と同じような形で、グルタミン酸の輸送を阻害することでその濃度を有害なレベルにまで高める。こうした物質による中毒に対する解毒剤の効果に関する正式な試験は行われておらず、医療用に利用可能な状態ではない[18]。

特定の薬物(コカイン、ヘロイン、アルコール、ニコチンなど)に対する依存性は、側坐核におけるEAAT2発現の持続的な低下と相関している[19]。この領域でのEAAT2の発現低下は薬物探索行動との関係が示唆されている[19]。特に、薬物依存患者の側坐核におけるグルタミン酸神経伝達の長期的な調節不全は、依存性薬物や薬物連想刺激への再曝露後の再発に対する脆弱性の高さと関係している[19]。N-アセチルシステインなど、側坐核におけるEAAT2の発現の正常化を助ける薬剤は、コカイン、ニコチン、アルコールやその他の薬物に対する依存症治療のための補助療法としての利用が提唱されている[19]。

出典

関連文献

関連項目

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