ETSファミリー

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Ets-domain
ETS1のDNA結合自己阻害構造[1]
識別子
略号 Ets
Pfam PF00178
Pfam clan CL0123
InterPro IPR000418
SMART SM00413
PROSITE PDOC00374
SCOP 1r36
SUPERFAMILY 1r36
利用可能な蛋白質構造:
Pfam structures
PDB RCSB PDB; PDBe; PDBj
PDBsum structure summary
PDB 1awc, 1bc7, 1bc8, 1dux, 1fli, 1gvj, 1hbx, 1k6o, 1k78, 1k79, 1k7a, 1md0, 1mdm, 1pue, 1r36, 1wwx, 1yo5, 2nny, 2stt, 2stw
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ETSファミリー(E26 transformation-specific[2]/erythroblast transformation specific[3])は、転写因子ファミリーとして最大級のものの1つであり、動物に特有のファミリーである。ヒトでは28種類[4]、マウスでは27種類、線虫Caenorhabditis elegansでは10種類、ショウジョウバエでは9種類の遺伝子が存在する。このファミリーの転写因子として最初に発見された因子は、急性白血病ウイルスE26によって導入された遺伝子として同定された。このファミリーのメンバーは、さまざまな組織の発生やがんの進行への関与が示唆されている。

ETSファミリーの転写因子は、下に示す12種類のサブファミリーへ分類される[5]

サブファミリー 哺乳類のメンバー 無脊椎動物のオルソログ
ELF ELF1英語版, ELF2英語版 (NERF), ELF4英語版 (MEF)
ELG GABPα英語版 ELG
ERG ERG英語版, FLI1英語版, FEV
ERF ERF (PE2), ETV3英語版 (PE1), ETV3L
ESE ELF3 (ESE1/ESX), ELF5英語版 (ESE2), EHF英語版 (ESE3)
ETS ETS1, ETS2英語版 POINTED
PDEF SPDEF英語版 (PDEF/PSE)
PEA3 ETV4英語版 (PEA3/E1AF), ETV5 (ERM), ETV1英語版 (ER81)
ER71 ETV2 (ER71)
SPI SPI1英語版 (PU.1), SPIB英語版, SPIC
TCF ELK1, ELK4英語版 (SAP1), ELK3英語版 (NET/SAP2) LIN
TEL ETV6 (TEL), ETV7英語版 (TEL2) YAN

構造と機能

ETSファミリーのメンバーはETSドメインを持ち、このドメインは3本のαヘリックスと4本の逆平行βシートからなるウィングドヘリックス構造(ヘリックスターンヘリックスの変種)を有する。α3ヘリックスは二本鎖DNAの主溝に挿入され、GGA(A/T)配列を認識する[6]。ETSドメインはDNA結合以外に、タンパク質間相互作用にも関与している[7]

DNA結合を担うETSドメインはETSファミリーの中でも広範囲にわたって高い保存性がみられ、そのためDNA結合には大きな冗長性が存在する。他のタンパク質との相互作用はDNAへの特異的結合を可能にしている方法の1つであると考えられており、ETSファミリーのタンパク質は複数のシグナル伝達経路が収束する地点の1つとなっている[8]。ETSファミリータンパク質は、転写リプレッサーアクチベーター、そしてその双方として機能する場合がある[9]。個々のETSファミリータンパク質のETSドメイン外の配列は極めて多様であり、こうした領域を介してアクチベーターやリプレッサーとしての機能、特定のシグナル伝達経路への応答が可能となっている[10]

がん

出典

関連文献

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