塩化鉄(II)

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塩化鉄(II)(えんかてつ(II)、Iron(II) chloride)は、組成式 FeCl2無機化合物である。かつては塩化第一鉄(えんかだいいちてつ、ferrous chloride)と呼ばれた[注釈 1]。水に易溶で溶解度は64.4 g/100 mL (10℃)、105.7 g/100 mL (100℃)である。潮解性がありエタノールにも可溶である。無水物は淡黄色粉末で、四水和物は黄緑色をしている。溶液を空気に放置すると酸素により酸化され塩化鉄(III)に変化する。[2]植物染料の媒染剤として用いる。

概要 物質名, 識別情報 ...
塩化鉄(II)
無水物
四水和物
無水和物の構造
    Fe,     Cl)
四水和物の構造
物質名
識別情報
3D model (JSmol)
ChEBI
ChemSpider
ECHA InfoCard 100.028.949 ウィキデータを編集
EC番号
  • 231-843-4
RTECS number
  • NO5400000
UNII
CompTox Dashboard (EPA)
性質
FeCl2
モル質量 126.751 g/mol (無水物)
198.8102 g/mol (四水和物)
外観 黄褐色の固体(無水物)
淡い緑色の固体(二水和物、四水和物)
密度 3.16 g/cm3 (無水物)
2.39 g/cm3 (二水和物)
1.93 g/cm3 (四水和物)
融点 677℃(無水物)
120℃(二水和物)
105℃(四水和物)
沸点 1023℃(無水物)
64.4 g/100 mL (10 °C),
68.5 g/100 mL (20 °C),
105.7 g/100 mL (100 °C)
溶解度 THFに溶ける
log POW −0.15
磁化率 +14750·10−6 cm3/mol
構造
単斜晶系
八面体 (Fe)
薬理学
B03AA05 (WHO)
危険性
GHS表示:
腐食性物質急性毒性(低毒性)
Danger
H290, H302, H315, H317, H318, H412
P234, P261, P264, P264+P265, P270, P272, P273, P280, P301+P317, P302+P352, P305+P354+P338, P317, P321, P330, P332+P317, P333+P317, P362+P364, P390, P406, P501
NFPA 704(ファイア・ダイアモンド)
NFPA 704 four-colored diamondHealth 3: Short exposure could cause serious temporary or residual injury. E.g. chlorine gasFlammability 0: Will not burn. E.g. waterInstability 0: Normally stable, even under fire exposure conditions, and is not reactive with water. E.g. liquid nitrogenSpecial hazards (white): no code
3
0
0
NIOSH(米国の健康曝露限度):
REL
TWA 1 mg/m3[1]
安全データシート (SDS) Iron (II) chloride MSDS
関連する物質
その他の
陰イオン
フッ化鉄(II)
臭化鉄(II)
ヨウ化鉄(II)
その他の
陽イオン
塩化コバルト(II)
塩化マンガン(II)
塩化銅(II)
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
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合成

塩化鉄(II)は鉄と塩化水素との反応で得られる。これはハロゲン金属の典型的な製法である。

塩化鉄(II)の合成には濃塩酸のメタノール溶液を使った方法がよく使われている。この反応では錯塩 [Fe(MeOH)6]Cl2が生成し、これを真空状態で160℃まで加熱すると純粋なFeCl2が得られる[3]。臭化鉄(II)[FeBr2]とヨウ化鉄(II)[FeI2]も同じような方法で作ることができる。

また、塩化鉄(III)クロロベンゼンから塩化鉄(II)を合成する方法もある[4][5]

脚注

関連項目

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