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塩化水素

塩素と水素から成るハロゲン化水素 From Wikipedia, the free encyclopedia

塩化水素(えんかすいそ、: hydrogen chloride)は塩素水素から成るハロゲン化水素化学式 HCl。常温常圧で無色透明、刺激臭のある気体。有毒であり、塩酸ガスとも呼ばれる。

概要 物質名, 識別情報 ...
塩化水素
Skeletal formula of hydrogen chloride with a dimension
Skeletal formula of hydrogen chloride with a dimension
Space-filling model of hydrogen chloride with atom symbols
Space-filling model of hydrogen chloride with atom symbols
物質名
識別情報
3D model (JSmol)
バイルシュタイン 1098214
ChEBI
ChEMBL
ChemSpider
ECHA InfoCard 100.028.723 ウィキデータを編集
EC番号
  • 231-595-7
Gmelin参照 322
KEGG
MeSH Hydrochloric+acid
RTECS number
  • MW4025000
UNII
国連/北米番号 1050
性質
HCl
モル質量 36.46 g/mol
外観 無色の気体
匂い 刺激臭
密度 1.49 g/L[3]
融点 −114.22 °C (−173.60 °F; 158.93 K)
沸点 −85.05 °C (−121.09 °F; 188.10 K)
823 g/L (0 °C)
720 g/L (20 °C)
561 g/L (60 °C)
溶解度 メタノール、エタノール、ジエチルエーテル、水に溶ける
蒸気圧 4352 kPa (at 21.1 °C)[4]
酸解離定数 pKa −3.0;[5] −5.9 (±0.4)[6]
塩基解離定数 pKb 17.0
共役酸 クロロニウム
共役塩基 クロライド
屈折率 (nD) 1.0004456 (気体)
1.254 (液体)
粘度 0.311 cP (−100 °C)
構造
直線形
1.05 D
熱化学
標準定圧モル比熱, Cp 0.7981 J/(K·g)
標準モルエントロピー S 186.902 J/(K·mol)
標準生成熱 fH298)
−92.31 kJ/mol
標準燃焼熱 ΔcHo −95.31 kJ/mol
薬理学
A09AB03 (WHO) B05XA13 (WHO)
危険性
労働安全衛生 (OHS/OSH):
主な危険性
Toxic, corrosive
GHS表示:
腐食性物質 急性毒性(高毒性)
Danger
H314, H331
P261, P280, P303+P361+P353, P304+P340+P310, P305+P351+P338, P410+P403
NFPA 704(ファイア・ダイアモンド)
致死量または濃度 (LD, LC)
238 mg/kg (ラット, 経口)
3124 ppm (ラット, 1 時間)
1108 ppm (マウス, 1 時間)[7]
LCLo (最低致死濃度)
1300 ppm (ヒト, 30 分)
4416 ppm (ウサギ, 30 分)
4416 ppm (モルモット, 30 分)
3000 ppm (ヒト, 5 分)[7]
NIOSH(米国の健康曝露限度):
PEL
C 5 ppm (7 mg/m3)[8]
REL
C 5 ppm (7 mg/m3)[8]
IDLH
50 ppm[8]
安全データシート (SDS) JT Baker MSDS
関連する物質
関連物質 フッ化水素
臭化水素
ヨウ化水素
ヒ化水素
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
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概要

塩化水素は常温常圧下では気体であり、塩化水素の水溶液を塩酸と呼ぶ。気体の塩化水素は、塩化水素分子として存在し、水溶液である塩酸中では、塩化水素はほぼ完全に正負のイオンに電離している。

常温常圧下で、濃度がほぼ25%以上の塩酸には発煙性がある。

日本では毒物及び劇物取締法により、原体および10%を超える製剤が劇物に指定されている。

ラットの吸入毒性ではLC50が 3,124 ppm/1h。

発生方法

塩化水素は水素と塩素の反応で得る。

もしくは塩化ナトリウム濃硫酸の反応によって得ることができる。この反応では、硫酸が不揮発性で塩化水素が揮発性であることが重要である。

塩化ナトリウム + 濃硫酸 → 硫酸水素ナトリウム + 塩化水素

工業的には塩化ナトリウム水溶液の電気分解によって水酸化ナトリウムとともに水素塩素を生成し、その後水素と塩素を混合して作る(イオン交換膜法)。近年では、以下の反応のように塩化ビニル塩化ビニリデンなどの製造の副生成物として回収される塩化水素の生産量のほうが多い。

(R:アルキル基、ビニル基など)

塩化水素ガス(塩酸分は除く)の2012年度日本国内生産量は 98,401 t、消費量は 92,939 t である[9]

自然には火山活動などで発生する。ルブラン法炭酸ナトリウム(炭酸ソーダ)生成の主な方法であった頃はこのガスが問題となっていた。

他の物質との反応

塩酸アンモニアの反応による白煙(ビーカーの中には塩酸、試験管の中にはアンモニア)

脚注

関連項目

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