MARCH (学校)
関東にある難関私立大学5校を示す日本の俗称
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概要
歴史
『MARCH』という大学グループ名は、旺文社で長く受験情報誌の編纂に関わり、受験専門誌『螢雪時代』の編集長も務めた代田恭之が1960年代に考案したとされる[4][5]。
代田は当時、全国の高校や大学を回って大学受験についての講演をすることが多かった。講演で聴衆が眠くならないよう、また、大学を身近に感じてもらえるよう、などという思いから、いくつかの大学を合格の難易度、歴史と伝統、近隣地域などでグループ分けし、インパクトのある大学名の語呂合わせをよく考えた。「MARCH」もその1つであった[4][付記 1]。ただし、代田による最初の命名は、慶應義塾大学(K)と早稲田大学(Wa)も加え、映画音楽の『クワイ河マーチ』にかけた『KWaMARCH』(クゥワマーチ)という表記であった[4]。しかし、これは読みにくいので『WaKMARCH』(ワックマーチ)となり[付記 2]、講演やラジオで「ワックマーチ」と連呼したこともあるという。だがまもなく、「WaK」が切り離され「MARCH」となった[4]。
「MARCH」は、その後一部の受験関係者の間では使われていたものの、それほど広まってはいなかった[4][付記 3]。『螢雪時代』の元編集者である田川博幸によれば、『螢雪時代』『私大合格』などの受験情報雑誌に「MARCH」を始めとする、大学をグループ分けした総称が載るようになったのは、バブル最盛期の昭和から平成に移る頃であるという[7][付記 4]。
1980年代まで、「MARCH」がマスコミに登場することはほとんどなく[付記 5]、1980年代以前に大学受験を経験した世代にはあまりなじみがない言葉である[4]。しかし、1990年(平成2年)3月には、「MARCH」という大学グループ名が受験関連書籍のタイトルに登場し[9][付記 6]、1990年代末には「明青立法中」という表記も受験関連書籍のタイトルに登場した[11][12]。2000年代に入ってからは、「MARCH」がマスコミにも登場し始めるようになる[4]。川上徹也の調査によれば、「MARCH」という総称が一般誌の見出しに登場するのは、『週刊朝日』2004年4月30日号[13]が最初とされる[6]。翌2005年は、『読売ウイークリー』[14]や『サンデー毎日』[15]でも「MARCH」という総称を使い始めるようになった[7]。
2010年代には、大学受験に関わるものが誰でも「MARCH」の後ろに校名をカッコ書きすることなく使えるようになり、進路指導教諭や人事採用担当者や受験生が「MARCHクラス」という言葉を普通に使うようになった[4]。また、文部科学省審議会の議事録[4]や、2011年に東京都教育委員会がまとめた報告書[4][16]などの公的な文書でも使用されるようになった[4]。『早慶MARCH』の著者小林哲夫は、2016年に「昨今は「MARCH」が一定の評価を得るブランド力を持ち得るようになった」と評している[4]。2019年には、5大学の学長・総長が経済誌のMARCH特集号に登場した[17][付記 7]。
2021年11月24日、陸上長距離において初の試みとなる「GMOインターネットグループpresents MARCH対抗戦2021」が開催された[19]。
派生
GMARCH
「MARCH」に学習院大学(G)を含めた6校とし、「GMARCH」(ジーマーチ)と呼ぶ例も見られる[1][付記 8]。大手予備校やマスメディアだけでなく東京都教育委員会などの資料にも使用される場合がある[20][21]。大学間交流としては、2022年7月31日に戸田オリンピックボートコースにて「GMARCH レガッタ2022」が開催される運びとなった[22]。
JMARCH
「MARCH」に上智大学(J)を含めた6校とし、「JMARCH」(ジェイマーチ)と呼ぶ例。東京都及び首都圏に本部を置く私立大学のうち、難易度・ブランド力の面で一定の共通性を持ち、受験・進学・就職等の文脈で一括りにされる大学群を指す通称である[23]。
上理明青立法中
東進ハイスクールは合格実績を掲載する際に「上理明青立法中」の呼称を使用している[24]。上智大と東京理科大は「早慶上理」として括られる例もある[25]。
TMARCH
別の大学群、「日東駒専」に含められている東洋大学を、受験生からの人気上昇に伴ってMARCHに含める場合の大学群。2025年時点で、新たな呼称とされる[26]。東洋大学内部から生まれた用語[27][28]。