Grid Compass
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GRiD Compass(グリッド・コンパス)は、1982年に発売された世界初の折りたたみ型ラップトップコンピュータ(ノートPCの原型)である[3][4]。製造企業はカリフォルニア州にかつて存在したグリッド・システムズ である。
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| 開発元 | ビル・モグリッジ[1] |
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| 製造元 | Grid |
| 種別 | ポータブルコンピュータ、ノート型ラップトップコンピュータ |
| 発売日 | 1982年4月 |
| 標準価格 | US$8150[1] |
| OS | CCOS (Compass Computer Operating System)、オプションでMS-DOS 2 |
| CPU | Intel 8086 |
| メモリ | 340 KB 磁気バブルメモリ[2] |
| ディスプレイ | 6インチ 320 × 240 ELアクティブマトリックス |
| 外部接続 | 19-pin "serial", Telephone line+Audio 1,200 bit/s モデム, GPIB[2] |
| 電源 | 60W |
| サイズ | W292 x D381 x H50 mm |
| 重量 | 5kg |
| 次世代ハード | Grid GridCase 3 |

設計
クラムシェル型のケース(スクリーンと本体がヒンジで接続されており、折りたたんで開け閉めできる)をデザインとして採用した世界初のコンピュータである。ボディはマグネシウム合金で覆われている。プロセッサはIntel 8086を採用し、ディスプレイは320 × 240-pixelのエレクトロルミネセンス方式、メモリは340キロバイトの磁気バブル方式、そしてモデムは1,200 bpsのものを搭載していた。ハードディスクドライブやフロッピードライブなどの外部デバイスはIEEE-488 I/O(GPIB or General Purpose Instrumentation Busとも呼ばれる)を介して接続することができた。この入出力機構によって、複数のデバイスをアドレスバスへ接続することができた。重量は5 kg(11 lb)で、電源入力はAC 110 V/220 V 47 – 66 Hz、消費電力75 Wであった。
グリッド・コンパスは独自OSであるGRiD-OSを搭載していた。そのOS上で動作するように作られた一般向けのソフトウェアは多くなく、また価格も高額であった (US$8,000–$10,000) ため、専門分野での使用に限られていた。主なユーザーはアメリカ合衆国政府であった。NASAは1980年代初頭のスペースシャトルのミッションで使用した。これは、機体が軽量でコンパクトかつ、パワフルなプロセッサを搭載していたためである。アメリカ陸軍特殊部隊群もグリッド・コンパスを購入していた組織であり、空挺兵によって戦闘時に使用されていた。
グリッド・コンパスに続いて、翌年の1983年にGavilan SCやシャープ PC-5000が登場した。後のノートパソコンの基本的なデザインは、このグリッド・コンパスによって確立されたと言える。この折りたたみ形状のノートPCが一般的になっていったことで、GRiD Systems Corporationは多くの特許収入を得た。また、この会社は世界初の市販タブレットコンピュータであるGRiDPadも1989年に発売している。
製造
最初のモデルである1101モデルは1982年に発売された。1100モデルはマーケティング用としてのみ存在した[5]。このコンピュータはイギリスのインダストリアルデザイナーであるビル・モグリッジによってデザインされた。
その製造は1979年に始まり、その三年後になってようやく発売された[6]。
競合
ポータブルコンピュータのOsborne 1はグリッド・コンパスと同時期に発売された。折りたたみ式ほどコンパクトではなかったものの、より低価格であり、またOSも当時人気のあったCP/Mであったため、グリッドコンパスよりも多く売れた。