ISINコード
12桁の証券識別コード
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歴史
ISINコードは1981年に誕生したが、当初はほとんど使用されなかった[3]。1989年にグループ・オブ・サーティーが国際標準としてISINコードの使用を勧告したことで、使用されるようになった[3]。
1990年、ISINの運用における様々な調整を行う機関として、証券コード付番機関協会(英語: Association of National Numbering Agencies、ANNA)が設立された[3]。
2019年4月、ISINと取引主体識別子(LEI)がリンクされた[4]。GLEIF(英: Global Legal Entity Identifier Foundation)から、毎日ISINとLEIの関係性を示すファイルが公開される[4]。
規格
ISINコードは、以下の12桁から構成される[5]。
- 国名コード - 2桁のラテン文字。
- 基本コード - 9桁のラテン文字または数字。国内証券識別番号[6](こくないしょうけんしきべつばんごう、英語: National Securities Identifying Number、NSIN)とも呼ばれる[7]。
- チェック・ディジット - 1桁の数字。
国名コード
国名コードは、ISO 3166で規定されているラテン文字2文字が使用される[5]。基本的に企業の本社所在地に基づいて割り当てられるが、一部の国際的に決済される証券の場合は「XS」という特別なコードになる[5][7]。
基本コード
基本コードは、9桁の文字または数字からなる[5]。それぞれの国の中で使用されているコードが使われる[5]。もし国内で使用されているコードが9桁より短い場合、前に0をいくつか挿入して9桁になるようにする(ゼロパディング)[5]。
以下に、いくつかの国で基本コードがどのようになっているか示す。
チェック・ディジット
チェック・ディジットは、1桁の数字で、そのコードの信頼性を確かめるために使用される[12]。モジュラス10(英語: Modulus 10)のダブル-アッド-ダブル(英: Double-Add-Double)方式を用いて、以下のように計算される[3][12]。
- コードに含まれる全てのアルファベットを、その文字のASCIIコードから55を引いた数値に変換する。例えばAは10、Bは11になる。
- 変換後の数値を1文字ずつ分割し、後ろから数えて奇数番目にある数値を2倍する。
- 各桁を全て足し合わせる。このとき、前の手順で2桁になったものは1桁ずつに分割して足す。これをAとする。
- Aより大きい10の倍数の中で、最小のものをBとする。BからAを引くと、チェック・ディジットが求まる[注釈 1]。
例として、AppleのISINコード「US0378331005」のチェック・ディジットの求め方を示す[12]。このコードの最後の桁「5」はチェック・ディジットなので、それを抜いた「US037833100」について考える。
- まずアルファベットを数値に変換する。Uは30、Sは28なので、これは「3028037833100」になる。
- これを1文字ずつ分割し、後ろから数えて奇数番目にある数値を2倍する。すると「60480314863200」となる。
- この数字の各桁を全て足し合わせると、45になる。これがAとなる。
- 45より大きい10の倍数の中で最小のものは50なので、これがBとなる。BからAを引く、つまり50から45を引くと、チェック・ディジットの「5」になる。
付番
ISINコードの付番は、証券コード付番機関[4](しょうけんコードふばんきかん、英語: national numbering agency、NNA)によって行われる[13]。NNAは各国に存在し、それぞれの管轄区域内においては、特定の一機関しかISINコードを割り当てることができない仕組みになっている[13]。それぞれのNNAは、証券コード付番機関協会(後述)に会員として加盟している[14]。
NNAが存在しない地域では、アメリカ合衆国のCUSIPグローバル・サービス、ドイツのWM Datenservice、およびSIXファイナンシャル インフォメーションの3つの代替機関が付番する[8]。もし新しくNNAが誕生すれば、代替機関からNNAに、円滑に役割を移行することになっている[8]。これにより、世界全体でISINコードを発行する体制が整っている[8]。
証券コード付番機関協会
証券コード付番機関協会[4](しょうけんコードふばんきかんきょうかい、英語: Association of National Numbering Agencies、ANNA)は、国際標準化機構の示す規則を守り、ISINコード・FISNコード[注釈 2]・CFIコード[注釈 3]の普及を目指し、金融業界における標準化の促進を目指す組織である[14]。国際コード機関協会(こくさいコードきかんきょうかい)と訳されることもある[16]。
NNAは、ANNAの持つ Global ISIN Access Mechanism(GIAM)というネットワークと繋がっているため、世界中のISINコードを持つあらゆる証券の情報を照会することができる[3]。