ITRANS

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ITRANS(アイトランス)は、インドの文字(デーヴァナーガリーなど)をラテン・アルファベット翻字する方式のひとつ、およびその方式で書かれたテキストを処理するためのソフトウェアの名称。

京都・ハーバード方式と同様、ASCIIの範囲の文字だけを使うが、京都・ハーバード方式がサンスクリットに特化しているのに対し、ITRANS は主に現代インド諸言語を対象とする。

概要

ITRANS は、Avinash Chopde (अविनाश चोपड़े)によって 1990年前後に開発された。当初はヒンディー語の映画音楽の歌詞をネットニュース上に載せることを目的としていた[1]

ITRANS ソフトウェアは、ITRANS の翻字方法で書いたテキストを、インドの文字に変換することができる。プレーンテキストHTMLTeXPostScript に対応している。

表記体系として、デーヴァナーガリーヒンディー語マラータ語サンスクリット)、ベンガル文字グジャラーティー文字グルムキー文字タミル文字テルグ文字カンナダ文字、およびサンスクリットの IAST 翻字に対応している。オリヤー文字マラヤーラム文字についてはUnicode出力のみ対応している。

ITRANS は、入力用にも広く使われている。たとえば、Google 入力ツールでは、ヒンディー語を選んで、デーヴァナーガリーの音声的キーボードを選ぶと、ITRANS 方式で入力できる[2]

一覧

小文字と大文字を使いわける点では京都・ハーバード方式に似ているが、cha chha sha GYa などのつづりはハンター式に近い。

さらに見る デーヴァナーガリー, ISO 15919 ...
母音
デーヴァナーガリー
ISO 15919 aāiīuūr̥̄l̥̄
ITRANS aaa
A
iii
I
uuu
U
RRi
R^i
RRI
R^I
LLi
L^i
LLI
L^I
デーヴァナーガリー अं अँ अः
ISO 15919 ēaiōauêôaṁam̐aḥ
ITRANS eaioaue.caa.caM
a.m
a.n
a.NaH'
.a
閉じる
さらに見る デーヴァナーガリー, ISO 15919 ...
子音字母
デーヴァナーガリー
ISO 15919 kakhagaghaṅacachajajhaña
ITRANS kakhagagha~Na
N^a
chaCha
chha
jajha~na
JNa
デーヴァナーガリー
ISO 15919 ṭaṭhaḍaḍhaṇatathadadhana
ITRANS TaThaDaDhaNatathadadhana
デーヴァナーガリー
ISO 15919 paphababhamayaralaḷava
ITRANS paphababhamayaralaLa
lda
va
wa
デーヴァナーガリー
ISO 15919 śaṣasaha
ITRANS shaSha
shha
saha
デーヴァナーガリー ड़ ढ़ क़ ख़ ग़ ज़ फ़ य़ क्ष ज्ञ
ISO 15919 ṛaṛhaqakhaġazafaẏakṣajña
ITRANS .Da.DhaqaKaGaza
Ja
faYaxa
kSha
GYa
j~na
dnya
閉じる

その他

  • ハラント(ヴィラーマ)は .h で表す。例: क् = k.h
  • オーム)は OM または AUM で表す。
  • マラータ語の音節頭の (r) ではじまる子音連結には r でなく R を使用する。
  • タミル・カンナダ・テルグ文字では、短い e o と長い E O を区別する。

脚注

関連項目

外部リンク

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