L-SAM
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L-SAM(Long-range Surface-to-Air Missile、ハングル: 장거리 지대공 미사일)は、大韓民国(韓国)の国防科学研究所、ハンファグループ、LIGネクスワンが開発した長射程地対空ミサイル / 弾道弾迎撃ミサイルシステム[3]。性能はアメリカのTHAADやイスラエルのアロー2/3に相当する。L-SAMは、韓国が開発中の韓国型ミサイル防衛体系(Korean Air and Missile Defense、KAMD)の主要構成要素に位置づけられている[10]。
L-SAM ブロック1の開発は2024年5月に正式に完了し、防衛事業庁(DAPA)によって運用に適格であると宣言された[1][2]。
開発・設計


L-SAMは、北朝鮮の火星11A(KN-23)や火星11B(KN-24)などの弾道ミサイルを終末段階で撃墜することを目的として開発された[8]。本システムは大韓民国空軍が開発中の韓国型ミサイル防衛体系(KAMD)プロジェクトの一環として計画されたもので、多層防御のうち上位層にあたる地対空ミサイルシステムである(下位層にはパトリオットPAC-3およびKM-SAMが配置される)[3][11]。
L-SAMは2種類の迎撃ミサイルを使用予定で、一方は航空機や巡航ミサイルなどの一般的な対空用で、もう一方は弾道ミサイル迎撃用である。弾道ミサイル迎撃用のミサイル(ABM)は3段構成になっており、弾頭は直撃方式を採用している。画像赤外線(IIR)シーカーと推力偏向式姿勢制御システム(DACS)を統合したキルビークルで目標を迎撃する方式であり、高度50から60キロメートルでミサイルを迎撃することが可能とされる[6][7][8]。 L-SAMは、2022年11月から2023年6月までに計4回実施されたミサイル迎撃試験のうち3回で成功を収め、その迎撃能力を実証した[12]。
L-SAM ブロック1の開発は2024年5月に完了し、初期量産は2025年に開始され、2028年から大韓民国空軍に配備予定である[1][2]。
部隊構成
L-SAMの射撃部隊は、多機能レーダー、指揮統制(C2)センター、戦闘指揮所、2種類のミサイルを搭載したトラック搭載の発射機4基で構成されている[5][8]。レーダーはトレーラーに搭載されたSバンドのAESAレーダーである[13][14]。
- 指揮統制(C2)センター:1
- 戦闘指揮所:1
- 多機能レーダー:1
- 発射機:4
- 発射機あたりのミサイル数:6(対空用および弾道ミサイル迎撃用)
派生型
ブロック2
2023年4月25日、第153回防衛事業推進委員会は、既存のL-SAMよりも高高度で迎撃可能な新型ミサイル防衛システムの開発計画を、2027年までに2兆7100億ウォンの予算で承認した。この新しいミサイルシステムはL-SAM 2と名付けられ、高高度迎撃(HAI)ミサイルと滑空段階迎撃(GPI)ミサイルを含み、迎撃高度は180キロメートルと見積もられている[9]。