Linear Tape-Open

2000年にリリースされた磁気テープ規格およびカートリッジ商品群 From Wikipedia, the free encyclopedia

Linear Tape-Open(リニア テープ オープン、略称:LTO)は、コンピュータ用の磁気テープに関するオープン規格である。LTO Consortium(HPEIBMQuantum)が策定・推進しており、規格は世代(LTO-○)として更新されている。主にバックアップアーカイブ用途で利用される。2026年2月15日時点の最新世代はLTO-10である。

LTO Ultriumテープとドライブ
LTO-2 のカートリッジの蓋を取り除いたもの。
右上部: テープアクセスゲート
左下部: 書き込み禁止を行うレバー
右下部: カートリッジのメモリチップ

起源

LTO ロゴ

1990年代後半、クアンタムDLTソニーAITは、PCサーバUNIXシステムのテープ記憶装置として主流な地位を占めていた。一方で、これらの技術は権利関係の制約が厳しく、ベンダーによる商品化の障壁となっていた。そこでIBMHPSeagateの3社は、オープンな仕様で対抗を図り、IBMツーソン研究所は20年間にわたり蓄積した技術を基にLTOを規格化した。2017年時点ではIBM、クアンタム、HPのTechnology Provider Companies(TPCs)が規格の開発、ライセンス管理、メディア認証を主導している[1]

フォームファクタ

LTOにはUltriumとAccelisという2つのフォームファクタが存在する。2006年時点では、LTO Ultrium製品のみが市販されており、LTO Accelis製品は市販されていない。

Ultrium

LTO Ultrium ロゴ

Ultriumは、1/2インチ幅テープと1リールカートリッジを採用し、大容量を重視したフォームファクタである。QuantumのDLTやIBM 3590英語版 Magstarに近い設計である。Ultriumは事実上DLTの後継として開発された。カートリッジの外形寸法は 102.0 × 105.4 × 21.5 (mm) である[2]

また、過去のテープ資産を活用できるよう後方互換性が規格として定められており、通常は少なくとも1~2世代前のカートリッジを読み出すことが可能で、書き込みは当該世代および直前世代のカートリッジに対応している。ただし、LTO-10では後方互換性がサポートされていない。

Accelis

Accelisは、8mm幅テープと2リールカートリッジを採用し、高速アクセスを重視したフォームファクタである。ソニーのAITに近い設計である。2リール構造により、特にテープ中間部への高速アクセスを実現することを目的として、1997年に開発された。IBMの短命に終わったIBM Magstar MP 3570英語版が、このコンセプトの先駆けとされる。しかし、実際の性能はUltriumを下回り、市場での需要はほとんど無かった。Accelisに類似したAITを展開していたソニーでさえ、後継のSAITでは1リール、1/2インチ幅のUltrium類似のフォーマットを採用した。

カートリッジ

LTOコンソーシアムからこれまでメディア認証を受けた企業は、EMTEC英語版イメーション(現:グラスブリッジ・エンタープライゼス)、富士フイルムマクセルTDK(記録メディア事業は後にイメーションに譲渡)及びソニーである。EMTECは2003年にイメーションに買収された。TDK(実際はイメーションのTDK Life on Recordブランド)は2013年にテープ事業から撤退する事を発表した[3]2023年現在、最新世代のLTO-9の認証を受けた企業は富士フイルムとソニーのみである[4]。全世代のドライブで利用可能なクリーニングカートリッジ(Universal Cleaning Cartridges、略称UCC)もある。カートリッジの外観色はHPを除き各社統一である。詳細は#カートリッジの色

機械装置

磁気テープに記録再生を行うテープドライブとドライブへのカートリッジ入れ替えを自動化するテープライブラリが主な機械装置である。テープドライブのフォームファクターはFull-Height(高さ約8.3 cm)とHalf-Height(高さ約4.1 cm)の2種類がある。データの記録再生はファイバーチャネルSASを通して行われる。

世代

さらに見る 世代, LTO-1 ...
世代LTO-1LTO-2LTO-3LTO-4LTO-5LTO-6LTO-7LTO-8LTO-9LTO-10LTO-11LTO-12
発売年 2000200220052007201020122015201720212025未定未定
容量非圧縮時 100 GB200 GB400 GB800 GB1.5 TB2.5 TB6.0 TB12 TB18 TB30・40 TB72 TB144 TB
圧縮時 200 GB400 GB800 GB1.6 TB3.0 TB6.25 TB15 TB30 TB45 TB75・100 TB180 TB360 TB
速度
(MB/s)
非圧縮時 204080120140160300
  • 360 (FH)
  • 300 (HH)
400 (FH)400 (FH)
圧縮時 4080160240280400750
  • 900 (FH)
  • 750 (HH)
1000 (FH)1000 (FH)
WORM 不可
暗号化 不可
パーティション分割 不可
テープの厚さ (μm) 8.98.986.66.46.45.65.65.25.2
テープの長さ (m) 609609680820846846960960[5]10351035
テープのトラック数 3845127048961,2802,1763,5846,6568,96015,104
書き込み端子数 81632
バンドあたりのラップ数 121611142034285270118
記録密度 (bits/mm) 4,8807,3989,63813,25015,14215,14219,10720,66921,45921,657
コード化 RLL 1,7RLL 0,13/11; PRMLRLL 32/33; PRMLRLL 32/33; NPML
読み出し LTO-1
  • LTO-1
  • LTO-2
  • LTO-1
  • LTO-2
  • LTO-3
  • LTO-2
  • LTO-3
  • LTO-4
  • LTO-3
  • LTO-4
  • LTO-5
  • LTO-4
  • LTO-5
  • LTO-6
  • LTO-5
  • LTO-6
  • LTO-7
  • LTO-8
  • LTO-7
  • LTO-9
  • LTO-8
LTO-10
書き込み LTO-1
  • LTO-1
  • LTO-2
  • LTO-2
  • LTO-3
  • LTO-3
  • LTO-4
  • LTO-4
  • LTO-5
  • LTO-5
  • LTO-6
  • LTO-6
  • LTO-7
  • LTO-8
  • LTO-7
  • LTO-9
  • LTO-8
LTO-10
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LTO-1

LTO-1テープフォーマットは将来への拡張を見据えながらも迅速に開発、販売できるようにデザインされていた。そのために難度の低い技術を用いて作られていた。

  • 当初は10 GB、30 GB、50 GB、100 GBという4種の容量のテープが予定されていた
  • AITと同じデータ圧縮手法が用いられる
  • コード化手法はRLL 1,7
  • LTO-2やLTO-3に比べ記録密度は低い

LTO-2

  • 容量と転送レートが2倍に (200 GB, 40 MB/s)
  • 信号処理方式をPRMLに変更

LTO-3

  • 容量と転送レートが更に倍に
  • WORM機能を導入
  • 書き込み端子数が2倍に

LTO-4

  • 2007年1月11日に規格がリリースされた
  • 2007年4月11日にIBMとHPのドライブが認定試験をパスし、翌日出荷された
  • 容量が更に倍になり、800 GBに
  • 転送レートが1.5倍になり、120 MB/sに
  • ドライブに暗号化機能 (256-bit AES-GCM) が追加

LTO-5

  • 2010年1月19日に規格がリリースされた
  • 2010年第2四半期に出荷された
  • 容量が更に倍になり、1.5 TBに
  • 転送レートは最大140 MB/sに
  • デュアルパーティショニングとファイルシステムLinear Tape File System (LTFS) をサポート。

LTO-6

  • 2012年12月にリリースされた
  • 容量が2.5 TBに
  • 転送レートは最大160 MB/sに

LTO-7

LTO-8

  • 2017年10月にドライブのリリースが発表された [6]
  • 容量が12.0 TBに
  • 転送レートは最大360 MB/sに (Full-Heightドライブの場合)
  • 2世代前のメディア(=LTO-6)の再生互換が打ち切られた
  • タイプMメディアがサポートされた。詳細は#Type M メディア

LTO-9

  • 2021年9月に発表された [7]
  • 容量が18.0 TBに
  • 転送レートは最大400 MB/sに (Full-Heightドライブの場合)

LTO-10

  • 2025年6月に発表された
  • 容量が30.0 TBに
  • 40 TBのネイティブ容量(最大100 TB圧縮、2.5:1圧縮を想定)を追加[8]
  • 前世代との互換を廃止。(※LTO-10ドライブはLTO-10カートリッジのみ使用可。LTO-9以前のカートリッジは利用できない。)

注釈

  • 上記の容量と転送速度はいずれも非圧縮データに対するものであるが、ドライブはデータ圧縮機能を実装しているため、書き込むデータの圧縮率によってはあたかも上記の容量以上のデータが書き込めるように見える。製造メーカーの多くはこの圧縮後の容量を表示している。データは圧縮後に1/2の大きさになるとして、LTO1~5の場合実際の容量の2倍の値が、LTO6〜10では2.5倍の容量がしばしば表記に用いられる。(LTO1~5 圧縮比2:1(ALDC)、LTO6-10 圧縮比2.5:1(LTO-DC))
  • データ容量とデータ転送速度で用いられる単位は「十進」のSI接頭語(例:メガ = 106)であり、2進接頭辞(例:メガ = 220)ではない。
  • テープの読み書き速度は、最低速度と最高速度の間であれば、ホスト側のデータの速度に調整される。

技術的な特徴

カートリッジメモリ

LTO カートリッジメモリ

すべてのLTOカートリッジには、カートリッジメモリ(Cartridge Memory、CM)と呼ばれるチップが内蔵されている。CMの容量は世代ごとに拡張されており、LTO-1~3では32バイトのメモリブロック128個からなる4KB、LTO-4~5では8KB、LTO-6~8では16KB、LTO-9~10では32KBとなっている。

CMは非接触型のRFインターフェースを用いてアクセスされ、1回の通信で1ブロックの情報を記録・再生できる。この機能はLTOドライブに標準で備わっている。CMに格納される情報は、カートリッジの種類や世代の識別、ならびにテープのヘルスチェックなどに利用される。

例えば、ドライブでの記録・再生処理後には、その際に発生したリトライ回数がCMに記録される。LTOでは、テープ上の欠陥、オフトラック、付着物などの要因によって記録・再生に失敗した場合、自動的にリトライが行われる。テープが正常な状態であればリトライ回数は低い値にとどまるが、劣化や障害が生じている場合には、これらの値が100~1000程度に達することがある。このため、CMに記録された情報からテープのおおよその健康状態を推定することが可能である[9]

また、CMの内容を読み出すための手のひらサイズの外付けリーダーも存在する[10] [11] [12]

バーコードラベル

LTO-6のバーコードラベルの例

大規模なシステムでは、LTOはテープライブラリと組み合わせて利用されることが多い。カートリッジにバーコードラベルを貼付することで、バーコードリーダーを備えたテープライブラリは、各テープがどのスロットに格納されているかといった位置情報を把握できる。

バーコードは通常8桁の英数字で構成されており、先頭の6桁はユーザーが任意に定義できる。末尾の2桁はカートリッジの世代を示す識別子として用いられ、L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、M8、L8、L9、LA、LT、LU、LV、LW、またはLXが割り当てられている[13]

圧縮

LTOでは、データ圧縮機能がドライブ側に実装されている。LTOで用いられるデータ圧縮方式はLTO-DCと呼ばれ、LZS系アルゴリズムの一種であるALDC(Adaptive Lossless Data Compression)を採用している。LTO-DCは、圧縮効果が得られないデータ、すなわち既に圧縮されているデータやランダム性が高く圧縮アルゴリズムを適用してもサイズが縮小しないデータに対しては、圧縮を行わないよう設計されている。

カルガリーコーパスを用いた各種データの圧縮結果の比較によれば、通常コンピュータに保存されるデータのうち、プレーンテキスト、非圧縮画像、データベースファイル(TXT、ASCII、BMP、DBFなど)は高い圧縮率を示す。一方、暗号化されたデータや既に圧縮済みのデータ(PGP、ZIP、JPEG、MPEG、MP3など)に対して圧縮を試みた場合、データサイズが増加することがある。LTOテープドライブでは、圧縮効果の得られないデータを検出することで、このようなデータ膨張を抑制している。

さらに見る 圧縮アルゴリズム, 圧縮後のサイズ ...
圧縮アルゴリズム 圧縮後のサイズ 圧縮率
なし 3251493 1
lzop 1592692 2.0415
AIT-3 1558353 2.0864
LTO-2 1558353 2.0864
ncompress -b13 1510478 2.1526
DLT 1479577 2.1975
ncompress 1367363 2.3779
gzip -6 1068037 3.0443
bzip2 -9 890079 3.6530
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位置決め時間

LTO7の最大巻き戻し時間は108秒である。[14] テープの全容量まで書き込んだ場合はテープの発端で書き終わるので巻き戻しに時間はかからない。LTO7のテープの平均シーク時間は56秒である。

信頼性

エラー訂正技術

LTOに限らず、ストレージデバイスには一般にエラー訂正アルゴリズムが組み込まれており、LTOではリード・ソロモン符号による二重エラー訂正が実装されている。LTOでは、ユーザーデータをトラック方向(横方向)およびクロストラック方向(縦方向)に数十~数百バイト単位で配置し、二次元のマトリクスを構成する。

このマトリクスに対し、横方向の各行から算出したC1パリティと、縦方向の各列から算出したC2パリティの2種類のパリティ情報を生成し、ユーザーデータとともにテープ上に記録する。この方式により、複数のデータが読み取れなくなった場合でも、同一行または同一列内の読み取り可能なデータを用いて計算することで、欠損したデータを再生することが可能である[15]。このエラー訂正機構により、1トラック、またはテープメディア上で32mm以下の連続したデータが失われた場合であっても、データの復元が可能とされている。

Read-While-Write

LTOでは、読み取りヘッドと書き込みヘッドが独立しており、読み取りヘッドはテープ走行方向に対して下流側(後方)に配置されている。これにより、ドライブは書き込み直後のデータをリアルタイムで読み出し、正しく記録されているかを検証することができる。

記録したデータにエラーが検出された場合、ドライブは当該データをテープ上の別の物理位置に再書き込みする。この仕組みはRead-While-Write(RWW)と呼ばれ、データ転送速度を低下させることなく、高い記録信頼性を実現する技術である。Rewrite処理は、エラーが解消されるまで繰り返される[16]

なお、ハードディスクドライブや光ディスクでは、書き込みと同時に同一データをリアルタイムで検証することが困難であり、同等の機能を実現しようとした場合、実効的な書き込み速度が大きく低下するとされている。

耐久性

推定

  • 百万パス(注:テープの全容量分書き込むためには約40から140パス程度が必要)
  • 30年
  • 20000回ロード/アンロード

テープレイアウト

LTO Ultriumテープには、5本のサーボバンドに挟まれた4本のデータバンドが設けられている[17]。データバンドはテープ上側から順に3、1、0、2と番号が付けられており、データはこの順序で書き込まれていく。

各データバンドは、さらに数十本以上の「ラップ」と呼ばれる領域に分割されている。新品のテープに書き込みを開始する際、ヘッドはデータバンド「0」のラップ「0」に位置決めされる。この状態でテープが走行し、ヘッドに搭載されたすべての書き込み端子が同時にデータを書き込む。

テープの末端に到達すると、ヘッドはデータバンドを変更せず、ラップ方向に直角に移動して次のラップへ移る。その後、テープを先ほどとは逆方向に走行させながら書き込みを続ける。この動作をラップの最終段まで繰り返し、当該データバンドへの書き込みが完了すると、ヘッドは次のデータバンドへ直角に移動する。

この結果、各データバンド上には、ヘビが蜷局を巻いたような往復パターンでデータが記録される。テープ全体にデータを書き込むために必要なパス数は、総トラック数をヘッドの書き込み端子数で割ることで求められる。例えば、LTO-8テープでは208パスが必要とされている。

WORM

LTO-3からWORM (Write Once Read Many)機能が搭載された。WORMカートリッジはデータを読み出すことはできるが、消去したり上書きすることができない。法令が要求する監査証跡のため等に有効である。なおLTO-CMがWORMであることを示していることを除けば普通のLTOカートリッジと同一である。カートリッジ内のテープメディアについては違いはない。一般にWORMカートリッジの色は普通のカートリッジと異なる。

暗号化

LTO4からテープドライブ内での暗号化機能が追加された。 LTOドライブはテープに記録する前(圧縮後)にデータを暗号化する。 万が一カートリッジを紛失してもテープに記録されたデータは読み出せず、情報の漏洩を防止することができる。暗号鍵の管理方法はテープライブラリ[18]Key Management Interoperability Protocol[19]がある。暗号化アルゴリズムはAES-GCMである。データ改竄の検出が可能である。

パーティショニング

LTO-5からパーティショニングが可能になった。 LTO-5は2分割に、LTO-6,7以降は4分割まで対応している。パーティションを跨いでデータ記録されることを防ぐため、パーティション毎に2ラップのガードラップが設けられる。この領域はデータが記録できないため、実効的にユーザーが利用できる容量は減少する。Nパーティションに分けた場合、(N-1)*2ラップ分の容量が失われ、例えば1ラップを50GBと仮定した場合、4パーティションを作成すれば、(4-1)*2*50 = 300GB分の容量が失われる。

LTFS

LTO-5からサポートされたテープフォーマット/ファイルシステム。 メタデータとファイルをテープ上の別パーティションに記録する事で、テープ中のファイルがあたかもディレクトリ構造を有しているように、ユーザー/アプリケーション側から見える。 テープメディアを一般的なディスク媒体もしくはリムーバブルメディア(USBメモリ, 外付けHDD等)と同様に扱うことが出来るようになる。

Type M メディア

LTO-8からサポートされたフォーマット技術。LTO-8ドライブは未使用のLTO-7メディアをタイプ M-8メディアとしてフォーマットできる。これはLTO-7メディアの容量を50%増に相当する9 TB(圧縮容量 22.5 TB)に増加させることを可能にする。ユーザーは既存システムのドライブをLTO-8へ交換する事で、手持ちの未使用のLTO-7メディアを9 TBで利用できる事を意味する。IBM 3592にも同様の技術が実装されている。

使用上の注意

クリーニング

IBM LTO-2 FHドライブのクリーニングブラシ。カートリッジをロード・アンロードする段階でヘッドをスワイプする

ドライブ

テープデバイスはメディアとヘッドが接触した状態で記録再生を行うので、長時間の利用はヘッドの汚れを引き起こし予期せぬリードライトエラーに繋がる場合もある。Ultriumではヘッドをクリーニングするためのクリーニング・カートリッジが各社から販売されており、ユーザーは各自の責任でヘッドをクリーンに保つ必要がある。その一方でこれはヘッドを研磨するので、過度な使用はドライブの寿命を縮める事に注意しなくてはならない。LTOドライブはクリーニングが必要になった場合、LEDディスプレイに表示される [20]。HP LTOドライブのクリーニング方針は他社と異なりクリーニングカートリッジがロードされてもドライブがクリーニングの必要がないと判断したときには、クリーニングは行わない。

カートリッジ

テープメディアに付着したデブリを予めクリーニングして販売しているベンダーもある[21]

消去

バルク消磁器を使うと(または他の強力な磁場にカートリッジをさらすと)、そのカートリッジは以後使用不能になる。これはテープ上に予め磁気的に記録されたサーボトラックが消去されてしまうためである。

利用・保存環境

テープの利用・保存環境はベンダーからスペックが提供されており、ユーザーの責任でこれらを遵守する必要がある[22]

販売台数

  • 2003年7月に累計35万台のドライブと1000万本のテープカートリッジが販売されたことが発表された。
  • 2005年にドライブの累計台数は100万台を越え、3000万本以上のテープカートリッジが出荷された。
  • 売り上げは別の規格 (SDLT, SAIT) を圧倒している。
  • IBMのメディアは富士フイルムのOEMである。
  • LTOコンソーシアムは年に一度出荷容量のトレンドをアップデートしている。2016年に出荷された(圧縮)容量の合計は96,000 ペタバイト(PB)を記録した。これは前年の26.1%の増加に相当する。[23]
さらに見る 年, ドライブ ...
ドライブ
2002175,000
2003262,000
2004354,000
2005461,000
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カートリッジの色

さらに見る 製造メーカ, 種類 ...
製造メーカ種類製品番号メモ
FujiFilmUCC26200014
HPEUCCオレンジC7978A
IBMUCC35L2806
MaxellUCC183804
QuantumUCCMR-LUCQN-01
SonyUCCLTXCLWW
TandbergUCC0043 2631
TDKUCC灰もしくは黒D2404-CC
EMTEC / RPSLTO-1547247
FujiFilmLTO-126200010
HPELTO-1C7971A
IBMLTO-108L9120
ImationLTO-151122-41089
MaxellLTO-1183800
QuantumLTO-1MR-L1MQN-01
SonyLTO-1LTX100G
StorageTekLTO-1MEDLTO1-003色とバーコードの組み合わせたラベルが付いている
TandbergLTO-10043 2630-1
TDKLTO-1D2404 100
EMTEC / RPSLTO-2深紫547249
FujiFilmLTO-2深紫26220001
HPELTO-2臙脂C7972A
IBMLTO-2深紫08L9870
ImationLTO-2深紫51122-16598
MaxellLTO-2深紫183850
QuantumLTO-2深紫MR-L2MQN-01
SonyLTO-2深紫LTX200G
StorageTekLTO-2深紫MEDLTO2-008色とバーコードの組み合わせたラベルが付いている
TandbergLTO-2深紫0043 2744
TDKLTO-2深紫D2405 200
FujiFilmLTO-3青灰26230010
HPELTO-3C7973A
IBMLTO-3青灰24R1922
ImationLTO-3青灰51122-17532
MaxellLTO-3青灰183900
QuantumLTO-3MR-L3MQN-01
SonyLTO-3LTX400G
StorageTekLTO-3MEDLTO3-004色とバーコードの組み合わせたラベルが付いている
TandbergLTO-3青灰0043 3216
TDKLTO-3青灰D2406 400
FujiFilmLTO-3 WORM青灰 &26230014
HPELTO-3 WORM&C7973W
IBMLTO-3 WORM青灰 &96P1203
MaxellLTO-3 WORM青灰 &183950
QuantumLTO-3 WORM&MR-L3MQN-02
SonyLTO-3 WORMLTX400W
TDKLTO-3 WORM青灰 &D2406W 400
FujiFilmLTO-4青緑26247007
HPELTO-4黄緑C7974A
IBMLTO-4青緑95P4436
ImationLTO-4青緑I26592
MaxellLTO-4青緑183906
QuantumLTO-4青緑MR-L4MQN-01
SonyLTO-4青緑LTX800G
TandbergLTO-4青緑433781
TDKLTO-4青緑D2407-LTO4
FujiFilmLTO-4 WORM青緑 &15750246
HPELTO-4 WORM黄緑 &C7974W
IBMLTO-4 WORM青緑 &95P4450
ImationLTO-4 WORM青緑 &I26598
MaxellLTO-4 WORM青緑 &183907
QuantumLTO-4 WORM青緑 &MR-L4MQN-02
SonyLTO-4 WORM青緑 &LTX800W
TDKLTO-4 WORM青緑 &D2407W-LTO4
FujiFilmLTO-5ワインレッド16008030
HPELTO-5水色C7975A
IBMLTO-5ワインレッド46X1290
ImationLTO-5ワインレッドI27672
MaxellLTO-5ワインレッド229323
QuantumLTO-5ワインレッドMR-L5MQN-01
SonyLTO-5ワインレッドLTX1500G
TandbergLTO-5ワインレッド433955
TDKLTO-5ワインレッドLTO5-LOR
FujiFilmLTO-5 WORMワインレッド &16008054
HPELTO-5 WORM水色 &C7975W
IBMLTO-5 WORMワインレッド &46X1292
ImationLTO-5 WORMワインレッド &I27780
QuantumLTO-5 WORMワインレッド &MR-L5MQN-02
SonyLTO-5 WORMワインレッド &LTX1500WR
TDKLTO-5 WORMワインレッド &LTO5-WORM-LOR
FujiFilmLTO-616310732
HPELTO-6C7976A
IBMLTO-600V7590
ImationLTO-6IMN29080
MaxellLTO-6229558
QuantumLTO-6MR-L6MQN-01
SonyLTO-6LTX2500G
TDKLTO-662032
FujiFilmLTO-7深紫16456574
HPELTO-7濃灰色C7977A
IBMLTO-7深紫38L7302
QuantumLTO-7深紫MR-L7MQN-01
SonyLTO-7深紫LTX6000G
FujiFilmLTO-8ワインレッド16551221
HPELTO-8黄緑Q2078A
IBMLTO-8ワインレッド01PL041
QuantumLTO-8ワインレッドMR-L8MQN-01
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  • WORMカートリッジはツートンカラーになっている。上半分は同じ世代の普通のカートッジと同じ色、下半分は薄い灰色。
  • HPEを除き、LTO-6はLTO-1と、LTO-7はLTO-2と、LTO-8はLTO-5と類似の色になっている。

脚注

関連項目

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