MQM-107 ストリーカー
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MQM-107 ストリーカーはビーチクラフト社によって開発された、アメリカ陸軍やアメリカ空軍などで試験と訓練に使用されていた再利用可能なターボジェットターゲット・ドローン/標的曳航機である。
アメリカ陸軍では、FIM-92 スティンガーやMIM-104 パトリオット等の様々な地対空ミサイルシステムをテストするために使用された。 アメリカ空軍は、AIM-9 サイドワインダーやAIM-120 AMRAAM等の空対空ミサイルの訓練に使用していた。[3]
MQM-107はアメリカ陸軍航空ミサイル軍 (AMCOM、United States Army Aviation and Missile Command)の1972年度速度可変訓練標的機(VSTT、Variable Speed Training Target)の要求に基づいて、ビーチクラフト社によって開発された。
1975年採用が発表され、陸軍は1979年まで、初期型(MQM-107A)の運用をした。[1]その後20年間、改良型が異なるエンジンを搭載し導入された。
MQM-107の生産は2003年に終了し、現在残っている機体は、順次 BQM-167 スキーター と置き換わっている。
特徴
形式
- MQM-107A
- 初期型であり、テレダイン CAE J402-CA-700 ターボジェットエンジンを搭載する。輸出型はモデル999のA、D、E、F型として生産された。 [2]
- MQM-107B
- この型はよりパワフルなマイクロターボ TRI 60-2ターボジェットエンジンを搭載し、より高いペイロードと大きな胴体を備え、1982年に生産が開始された。タイプ999のL型、H型として輸出された。[2]
- MQM-107D
- この型は、新型のJ402-CA-702 ターボジェットエンジンを搭載し、1987年に導入された。1989年には、エンジンはマイクロターボ TRI 60-5に換装された。[1]
- MQM-107E
- この型は、操縦性の向上の為、翼面と尾部の再設計を行い、1992年に初飛行した。最新型のCAE J402エンジンかD型と同じTRI 60-5エンジンを選択することができる。[1][2] オーストラリアはGAF ジンディビック無人標的機に代えてこの型をN28 カルカラとして採用した。 [2]
- スーパーMQM
- この型は、推力とペイロードを増加したレイセオン社の実験機である。
北朝鮮の派生型
2012年2月5日、韓国の聯合ニュースは、「北朝鮮がシリアから導入したMQM-107Dを基に、無人攻撃機を開発している」と報じた[4]。それによると、「北朝鮮は爆弾を装着して数回のテストを行ったが、まだ完成段階に達していない」と、韓国情報当局は分析しているという。無人攻撃機と称しても、基の機体が小型(全長5.5m、全幅3.3m)であることから、小型爆弾やミサイルを搭載して機体を再利用するとも考えにくく、機体そのものを使い捨てとして、機首に炸薬を積載して、ターボジェット推進の対艦ミサイル化や巡航ミサイル化する可能性がある。その場合、時期的に、韓国の「天竜・若鷹・玄武-3A/B/C」巡航ミサイル(韓国ではその性能を北朝鮮全域を射程に収めるとする)開発に対抗したものの可能性がある。
イランの派生型
2010年に公開されたイランの新型国産無人攻撃機"カラール"は、革命前にイランに供給されていたMQM-107をベースに開発されたとされる無人攻撃機で、原型機と同様にターボジェットエンジンを搭載し、時速900kmの高速での爆撃が可能とされている。精密誘導爆弾や対艦ミサイルを搭載可能で、機体はパラシュートにより回収され再利用可能である。
性能
諸元
- 乗員: 無し
- 全長: 5.5 m
- 全高: 1.47 m
- 翼幅: 3 m
- 最大離陸重量: 664 kg (1,464 lb)
- 動力: Microturbo TRI 60 Turbojet ターボジェットエンジン、5.33 kN × 1
性能
- 最大速度: 925 km/h
- 実用上昇限度: 12,192 m (40,000 ft)