NOTCH1
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NOTCH1(notch receptor 1)は、ヒトではNOTCH1遺伝子によってコードされているタンパク質であり[5]、1回膜貫通受容体である。
機能
NOTCH1はNotchファミリーに属する。Notchファミリーに属するタンパク質は1型膜貫通タンパク質であり、共通して複数のEGF様リピートからなる細胞外ドメインを持ち、細胞内ドメインは複数の異なる種類のドメインから構成される。Notchシグナル伝達経路は進化的に保存された細胞間シグナル伝達経路であり、Notchファミリーの受容体はリガンドとの結合を介し、物理的に隣接する細胞間の相互作用を調節する。NOTCH1はプレプロタンパク質として産生され、トンラスゴルジ網においてタンパク質分解によるプロセシングを受けて2つのポリペプチド鎖からなるヘテロ二量体となることで、成熟した細胞表面受容体となる。この受容体は多くの細胞種や組織種の発生に関与している。NOTCH1遺伝子の変異は大動脈弁疾患(大動脈二尖弁[6])、アダムズ・オリバー症候群、T細胞急性リンパ芽球性白血病、慢性リンパ性白血病、頭頸部扁平上皮がんと関連している[7]。
NOTCH1やNOTCH3の活性化は、神経前駆細胞のアストロサイトへの分化を促進する[8]。NOTCH1は、出生前の段階で活性化された場合は放射状グリア細胞への分化を誘導するが[9]、出生後にはアストロサイトへの分化を誘導する[10]。NOTCH1シグナル伝達カスケードは、その機構は未解明であるもの、リーリンによって活性化される[11]。リーリンとNOTCH1は歯状回の発生において協働的に機能する[12]。