S&P 500
米国の上位500銘柄で構成されるベンチマーク指数
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スタンダード・アンド・プアーズ500種指数(スタンダード・アンド・プアーズごひゃくしゅしすう、英語: Standard & Poor's 500 Stock Index)、通称 S&P 500(エスアンドピーファイブハンドレッド、エスアンドピーごひゃく)とは、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出している、アメリカの代表的な株価指数である[2]。
1950年から2016年までの推移 | |
| 算出開始 | 1957年3月4日[1] |
|---|---|
| 運営者 | S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス |
| 取引所 | |
| 構成銘柄数 | 500社(505銘柄) |
| 算出方法 | 時価総額加重型株価指数 |
| 関連指標 |
|
| ウェブサイト | spglobal.com/sp-500 |
本名称は情報の商品名であり、同社の登録商標である。
本指数に連動したインデックスファンドは多数ある。また、換喩により単に「S&P500」がそれらファンドを意味することもある。
概要
ニューヨーク証券取引所、NYSE MKT、NASDAQに上場している企業の中から代表的な500社を選出し、その銘柄の株価を基に算出される、時価総額加重平均型株価指数である。なお、社数は500社だが、1つの企業の銘柄で議決権の有無などによる複数のクラスがある場合は、銘柄数が500より多くなる場合がある。本指数はアメリカ合衆国企業の株価指数であることを意図しており、上記の証券取引所の上場銘柄であっても、アメリカ企業でないと判断された銘柄は本指数の対象外となる[3]。
1957年3月4日にスタンダード&プアーズにより現在の形で算出が開始され[4]、1941年から1943年における平均指数を10として算出されている。会社の合併により、2012年7月よりS&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社が公表している。
採用基準
- 米国企業
- 時価総額が53億ドル以上
- 浮動株が発行済株式総数の50%以上
- 4四半期連続で黒字の利益を維持している
であることが条件とされる[8]。
他の米国の株価指数
S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社のアメリカの株価指数は、他に以下のものがある[9]。S&P 500は特に有名で、機関投資家の運用実績を測定するベンチマークとして利用されている。
指数の推移
1957年以来の指数の推移を示す(参考として、指数算出の基準とされる1941年から1943年の換算値を併記)。
| 年 | 年末終値 | 対前年増減率 | 備考 | |
|---|---|---|---|---|
| 1941 | 8.69 | 参考 | ||
| 1942 | 9.77 | 参考 | ||
| 1943 | 11.67 | 参考 | ||
| 1957 | 39.99 | -14.31% | ||
| 1958 | 55.21 | 38.06% | ||
| 1959 | 59.89 | 8.48% | ||
| 1960 | 58.11 | -2.97% | ||
| 1961 | 71.55 | 23.13% | ||
| 1962 | 63.10 | -11.81% | ||
| 1963 | 75.02 | 18.89% | ||
| 1964 | 84.75 | 12.97% | ||
| 1965 | 92.43 | 9.0%7 | ||
| 1966 | 80.33 | -13.09% | ||
| 1967 | 96.47 | 20.09% | ||
| 1968 | 103.86 | 7.66% | ||
| 1969 | 92.06 | -11.36% | ||
| 1970 | 92.15 | 0.10% | ||
| 1971 | 102.09 | 10.79% | ||
| 1972 | 118.05 | 15.63% | ||
| 1973 | 97.55 | -17.37% | ||
| 1974 | 68.56 | -29.72% | ||
| 1975 | 90.19 | 31.55% | ||
| 1976 | 107.46 | 19.15% | ||
| 1977 | 95.10 | -11.50% | ||
| 1978 | 96.73 | 1.71% | ||
| 1979 | 107.94 | 11.59% | ||
| 1980 | 135.75 | 25.77% | ||
| 1981 | 122.55 | -9.73% | ||
| 1982 | 140.64 | 14.76% | ||
| 1983 | 164.93 | 17.27% | ||
| 1984 | 167.24 | 1.40% | ||
| 1985 | 211.28 | 26.33% | ||
| 1986 | 242.17 | 14.62% | ||
| 1987 | 247.08 | 2.03% | ||
| 1988 | 277.72 | 12.40% | ||
| 1989 | 353.40 | 27.25% | ||
| 1990 | 330.22 | -6.56% | ||
| 1991 | 417.09 | 26.31% | ||
| 1992 | 435.71 | 4.46% | ||
| 1993 | 466.45 | 7.06% | ||
| 1994 | 459.27 | -1.54% | ||
| 1995 | 615.93 | 34.11% | ||
| 1996 | 740.74 | 20.26% | ||
| 1997 | 970.43 | 31.01% | ||
| 1998 | 1,229.23 | 26.67% | ||
| 1999 | 1,469.25 | 19.53% | ||
| 2000 | 1,320.28 | -10.14% | ||
| 2001 | 1,148.08 | -13.04% | ||
| 2002 | 879.82 | -23.37% | ||
| 2003 | 1,111.92 | 26.38% | ||
| 2004 | 1,211.92 | 8.99% | ||
| 2005 | 1,248.29 | 3.00% | ||
| 2006 | 1,418.30 | 13.62% | ||
| 2007 | 1,468.36 | 3.53% | ||
| 2008 | 903.25 | -38.49% | ||
| 2009 | 1,115.10 | 23.45% | ||
| 2010 | 1,257.64 | 12.78% | ||
| 2011 | 1,257.60 | 0.00% | ||
| 2012 | 1,426.19 | 13.41% | ||
| 2013 | 1,848.36 | 29.60% | ||
| 2014 | 2,058.90 | 11.39% | ||
| 2015 | 2,043.94 | -0.73% | ||
| 2016 | 2,249.26 | 10.05% | ||
| 2017 | 2,673.61 | 18.87% | ||
| 2018 | 2,506.85 | -6.24% | ||
| 2019 | 3,230.78 | 28.88% | ||
| 2020 | 3,756.07 | 16.26% | ||
| 2021 | 4,766.18 | 26.89% | ||
| 2022 | 3,839.50 | -19.44% | ||
| 2023 | 4,769.83 | 24.23% | ||
| 2024 | 5,881.63 | 23.31% | ||
| 2025 | 6,845.50 | 16.39% |
史上最高値
- 終値ベース - 6,978.60 ポイント(2026年1月27日)[14]
- 1995年の最高値更新回数は終値ベースで77回[15]。
構成銘柄
500社の株が採用されている。実際には異なるクラスに分かれている銘柄が5つ(DISCA・DISCK、FOX・FOXA、GOOG・GOOGL、NWS・NWSA、UA・UAA)あるので、構成銘柄数としては現在505銘柄である。
投資

ETF
S&P 500に連動するETFとしては、下記ETFがニューヨーク証券取引所傘下のNYSE Arcaに上場している。
- SPDR S&P 500 (NYSE Arca: SPY)
- iShares Core S&P 500 ETF (NYSE Arca: IVV)
- Vanguard S&P 500 ETF (NYSE Arca: VOO)
アメリカのレバレッジ型やインバース型のETFは以下のものが上場している。
- Direxion
- 1日の変化率にレバレッジをかけるタイプ
- 1月の変化率にレバレッジをかけるタイプ
- ProShares
日本では、下記ETFが東京証券取引所に上場している[19]。
- 為替ヘッジなし
- 為替ヘッジあり
投資信託
日本の投資信託としては下記がある。
- 三菱UFJアセットマネジメント
- 農林中金全共連アセットマネジメント
- iFree S&P500インデックス[34]
- iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド (ブラックロック・ジャパン)[35]
- 米国株式インデックス・ファンド (ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ)[36]
- SBI・V・S&P500インデックス・ファンド[37]
- しんきんS&P500インデックスファンド[38]
- SMBC・DCインデックスファンド(S&P500)[39]
- DC米国株式インデックス・オープン(S&P500)[40]
- Smart-i S&P500インデックス[41]
- はじめてのNISA・米国株式インデックス(S&P500)[42]
- たわらノーロード S&P500[43]
- 楽天・プラス・S&P500[44]
日本のレバレッジ型やインバース型の投資信託としては下記がある。
デリバティブ
先物はシカゴ・マーカンタイル取引所に上場している。
セクター別指数
本指数と共に、業種別に11の指数が算出されており、各セクターの動向を測るベンチマークとして利用されている。セクターの分類はGICSに基づいている。
- S&P 500 情報技術株指数(S5INFT) - Apple、マイクロソフト、Visaなど。
- S&P 500 ヘルスケア株指数(S5HLTH) - ジョンソン・エンド・ジョンソン、ファイザー、ユナイテッド・ヘルスなど。
- S&P 500 金融株指数(S5FINL) - バークシャー・ハサウェイ、JPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカなど。
- S&P 500 一般消費財株指数(S5COND) - Amazon.com、ザ・ホーム・デポ、マクドナルドなど。
- S&P 500 資本財株指数(S5INDU) - ボーイング、ハネウェル、ユニオン・パシフィック鉄道など。
- S&P 500 コミュニケーションサービス株指数(S5TELS) - Alphabet、メタ・プラットフォームズ、ベライゾン・コミュニケーションズなど。
- S&P 500 生活必需品株指数(S5CONS) - プロクター・アンド・ギャンブル、ザ コカ・コーラ カンパニー、ペプシコなど。
- S&P 500 エネルギー株指数(S5ENRS) - エクソンモービル、シェブロン、コノコフィリップスなど。
- S&P 500 公益株指数(S5UTIL) - ネクステラ・エナジー、デューク・エナジー、ドミニオン・エナジーなど。
- S&P 500 不動産株指数(S5RLST) - アメリカン・タワー、サイモン・プロパティ・グループなど。
- S&P 500 素材株指数(S5MATR) - リンデ、ダウなど。
また、25年以上の連続増配を行う企業からなるS&P 500配当貴族指数も算出されている。