SECIモデル
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知識変換の4つのモード

SECIモデルは、暗黙知と形式知の相互作用によって知識が創造されるという前提に基づいている。このモデルでは、4つの知識変換モードが提示されている。これら4つの知識変換モードは、螺旋状の知識創造プロセスを形成する。知識創造は継続的なプロセスであり、この螺旋は4つのモードを通じて絶えず進化する。
共同化(Socialization、暗黙知から暗黙知へ)
直接的な経験共有を通じて暗黙知を伝達するプロセス。具体的には、観察、模倣、実践、対話などの方法が用いられる。例えば、徒弟制度、OJT、インフォーマルな会話などがこれに該当する。共同化では、言語による伝達よりも、共に時間を過ごし、同じ環境で経験を共有することが重要である。
表出化(Externalization、暗黙知から形式知へ)
暗黙知を明確なコンセプトや形式知に変換するプロセス。このプロセスでは、メタファー、アナロジー、概念、仮説、モデルなどが用いられる。例えば、製品開発におけるコンセプト作り、ブレインストーミング、創造的な対話などがこれに該当する。表出化は、新しい明示的な概念を生み出す重要な段階である。
連結化(Combination、形式知から形式知へ)
既存の形式知を組み合わせて新たな形式知を創造するプロセス。文書、会議、電話、コンピュータネットワークなどのメディアが活用される。例えば、データベースの構築、報告書の作成、マニュアルの編集などがこれに該当する。連結化は、組織全体の知識システムを再構成する役割を果たす。結合させるだけでなく、前提としての量的な分析(関連性)をも含む。
内面化(Internalization、形式知から暗黙知へ)
形式知を暗黙知に変換するプロセス。このプロセスでは、実践による学習が重要な役割を果たす。例えば、マニュアルを読んで実践する、シミュレーションやロールプレイングを行うなどがこれに該当する。内面化を通じて、個人は組織の知識を自分のものとし、さらなる共同化の前提となる新たな暗黙知を蓄積する。