Sh2-173

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Sh2-173は、地球から見てカシオペヤ座の方向に、約9,650光年(2.96キロパーセク)離れた位置にある輝線星雲である[1]

その見た目からオペラ座の怪人星雲(Phantom of the Opera Nebula)と呼ばれる。この星雲は、カシオペヤ座の「W」字の最西端を成すカシオペヤ座βから、北北東約3度の位置にあり、カシオペヤ座12番星のやや南西に位置している。

星雲の正体は、天の川銀河の渦状腕の1つ、ペルセウス腕に分布する、直径約77光年のHII領域である。天球上では、カシオペヤ座OB5アソシエーションに対応する領域にある。この領域には、散光星雲のSh2-172やSh2-177なども含まれ、さらに、アソシエーションに属する大質量星(主にO型星とB型星)の恒星風により形成されたとみられる、直径約1,240光年(380パーセク)の巨大なスーパーバブルと接している[2]

HII領域の中心には、貧弱な散開星団の Mayer 1 が存在する[3]。この星団を構成する大質量星により、周囲のガスが電離され、HII領域が形成されるに至った。大質量星の中で最も高温なのが、スペクトル型 O9V(O型星)の BD+60 39 である[4]。Sh2-173は、Sh2-172やSh2-177などを含み、散開星団のNGC 103や、電波源のKR 98、暗黒星雲のLDN 1282とも関係している、大規模な星形成領域の一部とみなされる場合もある[5][6]

参考文献

関連項目

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