TFIIH

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略号 GTF2H1
他の略号 BTF2
general transcription factor IIH, polypeptide 1, 62kDa
識別子
略号 GTF2H1
他の略号 BTF2
Entrez英語版 2965
HUGO 4655
OMIM 189972
RefSeq NM_005316
UniProt P32780
他のデータ
遺伝子座 Chr. 11 p15.1-p14
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general transcription factor IIH, polypeptide 2, 44kDa
識別子
略号 GTF2H2
他の略号 BTF2, TFIIH, BTF2P44, T-BTF2P44
Entrez英語版 2966
HUGO 4656
OMIM 601748
RefSeq NM_001515
UniProt Q13888
他のデータ
遺伝子座 Chr. 5 q12.2-13.3
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general transcription factor IIH, polypeptide 3, 34kDa
識別子
略号 GTF2H3
他の略号 BTF2, TFIIH
Entrez英語版 2967
HUGO 4657
OMIM 601750
RefSeq NM_001516
UniProt Q13889
他のデータ
遺伝子座 Chr. 12 q24.31
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TFIIH(transcription factor II H)は、さまざまな遺伝子転写ヌクレオチド除去修復(NER)経路に関与するタンパク質複合体である。1989年にin vitro転写に不可欠な転写因子として特性解析がなされたことで、TFIIHの存在は明らかとなった。この因子は酵母からも単離され、最終的に1992年にTFIIHと命名された[1][2]

TFIIHは、同定以前にはいくつかの名称で呼ばれていた。この因子は1989年にラットの肝臓から初めて単離された際にはfactor δ、またHeLa細胞から単離された際にはBTF2(basic transcription factor 2)、酵母から単離された際にはfactor Bと呼ばれた[3]。最終的に1992年にTFIIHとして知られるようになった[4]

構造

TFIIHは10個のサブユニットから構成され、そのうちの7つがコア複合体を構成し、3つは解離可能なCAK(CDK activating kinase)モジュールを構成する[5]。コア複合体はERCC2/XPD英語版ERCC3/XPB英語版GTF2H1/p62英語版GTF2H4/p52英語版GTF2H2/p44英語版GTF2H3/p34GTF2H5/TTDA/p8英語版から構成され、CAKはCDK7英語版MAT1英語版サイクリンH英語版からなる[6]。CAKはERCC2/XPDを介してコア複合体と連結されている[7]。ERCC2/XPDとERCC3/XPBはヘリカーゼそしてATPアーゼとしての活性を持ち、転写バブル英語版の形成を補助する。試験管内では、DNA鋳型が変性していない場合やスーパーコイルを形成している場合にのみこれらのサブユニットが必要である。CDK7とサイクリンHはRNAポリメラーゼIIのC末端ドメインのセリン残基をリン酸化し、また細胞周期に関与する他のタンパク質のリン酸化も行っている可能性がある。

機能

TFIIHがDNAの損傷配列を修復する機構

TFIIHの一般的機能は、タンパク質コーディング遺伝子の転写開始、そしてヌクレオチド除去修復(NER)である[8]

TFIIHはRNAポリメラーゼIIを遺伝子のプロモーターへリクルートする基本転写因子の1つであり、ヘリカーゼとしてDNAを巻き戻す機能を果たす。また、NERの全ゲノム修復(global genome repair、GGR)経路または転写共役修復(transcription-coupled repair、TCR)経路のいずれかによってDNA損傷が認識された後のDNAの巻き戻しも担う[9][10]。TFIIHは損傷の認識後にDNAの二重らせん構造を開くことでNERに関与する。NERは、かさ高い化学損傷や紫外線損傷など、正常な塩基対をゆがめるさまざまな損傷を除去する多段階の経路である。TFIIHの構成要素を含む、NER経路を触媒するタンパク質をコードする遺伝子の欠陥は、早老の症状を引き起こすことが多い[11][12]老化のDNA損傷仮説英語版も参照)。

疾患

ERCC3(XPB)、ERCC2(XPD)、GTF2H5(TTDA)遺伝子の変異は、硫黄欠乏性毛髪発育異常症英語版の原因となる。この疾患は、光感受性英語版魚鱗癬、脆い髪や爪、知的障害、生殖能力の低下または低身長によって特徴づけられる[11]

TFIIHのサブユニットをコードする遺伝子の多型は、皮膚、乳房、肺など多くの組織におけるがん感受性の増大と関係している。XPDやXPBなどのサブユニットの変異は、色素性乾皮症(XP)またはXP合併型のコケイン症候群(XP/CS)など[13]、さまざまな疾患の原因となる。さらに、ウイルスにコードされるタンパク質にはTFIIHを標的とするものもある[14]

阻害剤

出典

外部リンク

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