ある過去の行方

From Wikipedia, the free encyclopedia

ある過去の行方
Le passé
第66回カンヌ国際映画祭に出席するキャスト・スタッフ
監督 アスガー・ファルハディ
脚本 アスガー・ファルハディ
製作 アレクサンドル・マレ=ギフランス語版
出演者 ベレニス・ベジョ
タハール・ラヒム
アリ・モサファ英語版
音楽 エフゲニー・ガルペリン
ユーリ・ガルペリンフランス語版
撮影 マームード・カラリ英語版
編集 ジュリエット・ウェルフリングフランス語版
製作会社 メメント・フィルム
フランス3シネマ
BIMディストリビュツィオーネ
配給 フランスの旗 メメント・フィルム
日本の旗 ドマ/スターサンズ
公開 フランスの旗 2013年5月17日
日本の旗 2014年4月
上映時間 130分
製作国 フランスの旗 フランス
イタリアの旗 イタリア
イランの旗 イラン
言語 フランス語
ペルシア語
テンプレートを表示

ある過去の行方』(あるかこのゆくえ、: Le passé: The Past)は、2013年フランスドラマ映画アスガー・ファルハディが脚本と監督を務め、ベレニス・ベジョタハール・ラヒムアリ・モサファ英語版が主演した。イランの映画監督であるファルハディにとって初の海外資本作品であり、パリを舞台に、夫婦や恋人、親子の間でそれぞれの思いや願いがすれ違い、事態が膠着状態に陥るさまをスリリングに描いた群像劇である[1]

本作は第66回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、ベジョに女優賞をもたらした[2]第86回アカデミー賞外国語映画部門のイラン代表作品である[3]

テヘランに住むアフマドは、4年前に別れたフランス人妻マリーの要請により正式な離婚手続きを完了するためにパリを訪れる。マリーは自身の娘2人だけでなく、恋人のサミールとその息子と既に同居しており、アフマドは到着後すぐに長女リュシーとマリーの関係が良好でないことを知る。当初は、単に年頃のリュシーがマリーの再婚に反対しているだけと思われたが、実はサミールの妻セリーヌが自殺未遂で植物状態にあること、更に、自殺未遂の原因が、マリーとサミールの不倫関係をリュシーがメールでセリーヌに伝えたためであることが分かる。アフマドに説得されて、その事実を明かしたリュシーをマリーは激しく罵るが、許して受け入れる。マリーはこの事実をサミールに伝えるが、サミールは疑問を抱く。リュシーは、セリーヌのメールアドレスを、サミールの経営するクリーニング店に電話をして本人から直接聞いたとしているが、鬱病を患い、店でトラブルを起こしていたセリーヌはその日に店にはおらず、電話に出ることもなかったはずだからである。実は、サミールの店の従業員であるナイマがセリーヌのふりをしてメールアドレスを教えたのである。ナイマはかねてより、セリーヌから嫌われていると思い込み、更にサミールの不倫相手と疑われていると思っていたことから、リュシーにメールアドレスを教えたのだ。サミールはナイマをクビにするが、ナイマの残した言葉に更に疑問がわく。もしセリーヌがリュシーからのメールを読んでいたのなら、サミールかマリーの前で自殺を図るはずだが、実際にはナイマの前で行なったのである。ナイマの言うように、ナイマを不倫相手と思い込み、リュシーからのメールは読んでいない可能性もあるが、真相はセリーヌが目覚めるまで明らかになることはない。一連の出来事を通じ、マリーはアフマドを失った心の隙間をサミールで埋めていただけであり、一方のサミールもセリーヌの鬱病という現実から逃避するためにマリーと関係を持っていただけで、マリーが妊娠したために仕方なく、再婚を決めただけであることが明らかになる。アフマドはイランに帰る。サミールは息子をマリーに預け、セリーヌを見舞う。香りが意識を取り戻すきっかけになる可能性があることから、サミールはセリーヌが好きだったサミールの香水をつけてセリーヌを抱きしめる。

キャスト

作品の評価

出典

外部リンク

Related Articles

Wikiwand AI