おおぐま座W星
おおぐま座の方角にある食変光星(食連星)
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おおぐま座W星(おおぐまざWせい、W Ursae Majoris、W UMa)は、おおぐま座の方角にある食変光星である。視等級は約7.9で[1]、暗くて肉眼では見えないが、小さい望遠鏡を使えば見ることができる[8]。視差の測定より、地球から約170光年離れていることが分かっている[2][3]。
| おおぐま座W星 W Ursae Majoris | ||
|---|---|---|
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接触連星おおぐま座W星(出典:Aladin Sky Atlas) | ||
| 星座 | おおぐま座 | |
| 見かけの等級 (mv) | 7.90[1] (7.75 - 8.48) | |
| 変光星型 | おおぐま座W型変光星 | |
| 位置 元期:J2000.0 | ||
| 赤経 (RA, α) | 09h 43m 45.47s[2] | |
| 赤緯 (Dec, δ) | +55° 57′ 09.1″[2] | |
| 視線速度 (Rv) | -29.6 km/s[2] | |
| 固有運動 (μ) | 赤経: +17.15 ミリ秒/年 赤緯: –29.23 ミリ秒/年[2][3] | |
| 年周視差 (π) | 19.2775 ± 0.0334ミリ秒[2][3] (誤差0.2%) | |
| 距離 | 169.2 ± 0.3 光年[注 1] (51.87 ± 0.09 パーセク[注 1]) | |
おおぐま座の中でのW星の位置
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| 軌道要素と性質 | ||
| 軌道長半径 (a) | 2.443 R☉[4] | |
| 公転周期 (P) | 0.3336 日[5] | |
| 軌道傾斜角 (i) | 86.0[5] | |
| 物理的性質 | ||
| 半径 | 1.084 / 0.775 R☉[4] | |
| 質量 | 1.190 / 0.570 M☉[5] | |
| 自転速度 | 144.40 ± 6.52 km/s[6] | |
| スペクトル分類 | F8 Vp + F8 Vp[2] | |
| 光度 | 1.216 / 0.7315 L☉[7] | |
| 表面温度 | 5,746.2 / 5,984.3 K[7] | |
| 色指数 (B-V) | +0.66[1] | |
| 色指数 (U-B) | +0.08[1] | |
| 他のカタログでの名称 | ||
| BD+56 1400, HD 83950, SAO 27364, ADS 7494, CCDM 09438+5557, HIP 47727.[2] | ||
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発見
特徴
食変光星
この系は、軌道周期0.3336日(8時間26秒)の接近した円形軌道を公転する1対の恒星からなっている[5]。周期毎に、それぞれの恒星がもう一方の恒星を掩蔽し、等級が減少する。1周期の間に、主星が掩蔽される主極小と、伴星が掩蔽される副極小が発生するので、発見当初は公転周期の半分の時間で変光すると報告された。最も明るい時の等級は7.75で、主星が掩蔽されている時は0.73等級、伴星が掩蔽されている時は0.68等級、それぞれ暗くなる[13]。おおぐま座W星は接触連星であるため、掩蔽の始まりと終わりを明確に定めることはできない[14]。
物理
おおぐま座W星の2つの恒星は非常に接近しているため、外層同士が接触しており[14][15]、そのためどちらも同じスペクトル型F8Vpに分類され、これは水素の核融合でエネルギーを得ている主系列星であることを示す[16]。主星は、質量や半径が伴星より大きく、質量は太陽の1.19倍、半径は太陽の1.08倍程度である一方、伴星は、0.57太陽質量、0.78太陽半径と推定される[5][4]。ただし、主星、伴星共に高速な自転と潮汐力によって歪み、球形ではなく卵型に近い形をしていると考えられる。
長期変動
系の軌道周期は、変光が発見された1903年以来変化している。この変化は、主星と伴星の間で質量転移が起こり、角運動量の分布が変化することが原因と考えられる。恒星表面には恒星黒点があることがわかっており、強いX線放出が検出され[15]、おおぐま座W型変光星の特徴である強い磁気活動の存在が示唆されている。この磁気活動は、質量転移を変化させたり、放出された物質へ角運動量を移転する磁気ブレーキによって、周期を変化させ得る[12]。
重星
脚注
- パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算、光年は1÷年周視差(秒)×3.2615638より計算
