お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方
映画
From Wikipedia, the free encyclopedia
『お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方』(おしゅうかつ じゅくしゅん!じんせい、ひゃくねんじだいのすごしかた)は、香月秀之監督・脚本による2021年公開の日本映画。終活をテーマとしたヒューマンコメディ。
2021年5月21日より全国134館で公開されたが、当時の新型コロナウイルス感染症の拡大により主要都市映画館で休業(東京5/21~5/31、大阪5月~、名古屋土日の休館)の措置が取られて観客動員が減少し、休業が明けてからは他の映画の乱立で上映回数が減少する(1日1・2回)状況となった。映画サイトではYahoo映画の評価ランキング第1位、Filmarksの満足度第2位の評価を得ている。
2024年5月31日にはシリーズ第2弾『お終活 再春!人生ラプソディ』が公開(後述)[1]。2026年5月29日には第3弾『お終活3 幸春!人生メモリーズ』が公開予定(後述)。
あらすじ
勤めていたIT企業が倒産した菅野涼太は、葬儀社に再就職する。涼太は大学時代に母親を亡くしたが、植物状態の母親の延命治療を父親が打ち切ったことを恨み、もう十年も父親と音信不通の状態にあった。
涼太は昼食の際に寄るキッチンカーのオーナーの大原亜矢と親しくなる。一方、亜矢の母親で専業主婦の千賀子は、定年退職した夫の真一が家事を手伝わないことに苛立ちを募らせていたが、亜矢が涼太から渡された「終活フェア」のチラシを見て、気晴らしに棺に入る体験や死亡後の複雑な法的手続きを学びに行く。
夫婦の会話が無いと愚痴をこぼす麻雀仲間を見た真一は千賀子と会話しようとするが、話題がなく会話が続かない。ある時、認知症になれば記憶や思い出も失うと聞いた真一が虚しい気持ちで帰宅すると、葬儀社の涼太が亜矢や千賀子と夕飯をとっていた。涼太は、千賀子が「終活フェア」で当てた「メモリアル映像」の説明に来ただけだったが、真一はへそを曲げ、夫婦の思い出の映像作りに強く反対する。
葬儀の仕事は愛がなければ出来ないと先輩に諭された涼太のもとに、疎遠な父親の敬一が訪ねてくる。敬一は、再婚を報告し和解を求めて携帯電話の番号が書かれたメモを渡そうとするが、涼太は冷たく追い返す。
主婦仲間と会食していた千賀子は、夫の愚痴を言い合う最中に脳梗塞で倒れる。幸い病状は軽く後遺症も残らなかったが、真一は老いを痛感する。そして、真一は夫婦のアルバムを手に葬儀社を訪ね、涼太に「メモリアル映像」の制作を依頼する。
千賀子は無事に退院したが、その一方で真一の兄が亡くなり、真一と千賀子は、人生百年時代に目標を持って老後を過ごしたいと願う。娘の亜矢は金婚式の計画を立て、涼太の葬儀社にプロデュースを依頼する。真一と千賀子は、結婚式を挙げた思い出の会館に友人知人を招いて盛大な金婚式を挙げ、涼太が編集した「メモリアル映像」も披露された。真一の隠し子とされる人物が現れる一幕もあったが、それは誤解で式は無事に終わり、涼太は父親に和解の電話をかけた。
キャスト
- 菅野涼太 - 水野勝
- 大原亜矢 - 剛力彩芽
- 桃井梓 - 松下由樹
- 咲江 - 藤吉久美子
- 和子 - 大島さと子
- 信子 - 増子倭文江
- 里子 - 福井裕子
- 西口早織 - 尾崎明日香
- 小池 - 鶴見萌
- 今井 - 松中みなみ
- 森本武 - 島崎義久
- 森本典子 - 北島美香
- 森本翔子 - 今枝桜
- 若い頃の真一 - 齋藤光
- 若い頃の千賀子 - 原結里
- 林 - 藤田宗久
- 林の妻 - 高岡智子
- 宅配業者 - 市村亮
- コーラスの先生 - 竹内雅挙
- コーラスメンバー - 柏プリムラ・エ・コール
- 幼い頃の涼太 - 健人・A
- 涼太の母親 - 麻里万里
- ルビー - Tina
- マリア - Maria Christina Colico
- カート - SChon Duria
- 由紀子 - 和泉ちぬ
- 牛嶋 - 武元純平
- 小山 - 山崎健二
- 田島 - 小川隆市
- 大原沙耶 - 佐々木みゆ
- 大原雅恵 - 小林綾子
- 大原英男 - 袴田吉彦
- 坂口 - 石丸謙二郎
- 鈴木 - 金田明夫
- 佐藤教授 - 大和田伸也
- 井上隆弘 - 螢雪次朗
- 菅野敬一 - 西村まさ彦
- 山田一夫 - 石橋蓮司
- 大原千賀子 - 高畑淳子
- 大原真一 - 橋爪功
スタッフ
- 監督 - 香月秀之
- 脚本 - 香月秀之
- 音楽 - MOKU
- 主題歌 - 財津和夫「切手のないおくりもの」
- エンディングテーマ - 清水理子「あなたへ」(キングレコード)
- 挿入歌 - チューリップ「青春の影」
- 劇中コーラス -「虹とスニーカーの頃」「心の旅」
- プロデューサー - 川田亮、櫻井一葉、安久慎一、竹田太郎
- 撮影 - 松尾誠
- 照明 - 小野村拡洋
- 美術 - 西沢和幸
- 衣裳 - 深野明美
- ヘアメイク - 泉宏幸
- 録音 - 深田晃
- 編集 - 人見健太郎
- スクリプター - 山下千鶴
- キャスティング - 福岡康裕
- アソシエイト - 渡邊健太郎
- 特別協賛 - 一柳装具總本店
- 協賛 - フロンティアの介護、ホーユー
- 配給 - イオンエンターテイメント
- 企画 - フレッシュハーツ
- 製作プロダクション - フレッシュハーツ
- 製作 - 「お終活」製作委員会
続編
お終活 再春!人生ラプソディ
『お終活 再春!人生ラプソディ』(おしゅうかつ さいしゅん! じんせいラプソディ)は、2024年5月31日公開。主演は高畑淳子。
あらすじ(再春!)
大原家の娘の亜矢が結納を行う日に、父の真一は席を設けた店の名前も場所も忘れ、大遅刻した。また、真一は昨年の兄の葬式で田舎に帰ったことも忘れており、亜矢と妻の千賀子は認知症を案じる。
亜矢の交際相手の菅野涼太が勤務する葬儀社が行なっていた「終活フェア」に参加した千賀子は、長い老後に若い頃の夢を再び追う「再春」という考え方を知る。青春時代にシャンソン歌手を目指し指導を受けていた千賀子は恩師の女性を訪ねるが、女性はすでに亡くなっていた。女性のミュージックスクールを引き継いだ娘の丸山英恵は千賀子にレッスンの再開を薦め、千賀子はライブで「愛の讃歌」を歌う夢を抱く。一方、妻がレッスンで家を空け暇を持て余す真一をデイサービスに通わせようと周囲が真一に要介護認定の検査を受けさせたところ、真一は要介護1(基本的な動作に問題はないが部分的にサポートが必要な状態)に認定される。
真一はデイサービスに通い始め、亜矢は施設で栄養士として働くようになる。こうした中、新しい入所者でフランス帰りの画家の五島英樹から油絵をプレゼントされ、大原家の自宅で英恵を招いて食事をしている最中に宅配で絵が届く。その絵を見た英恵は、そこに描かれている女性が若い頃の母だと気づき、絵の作者は、幼い頃に母と離婚し名前も行方も分からない状態だった父ではないかと考える。
デイサービスの施設長で涼太の父の敬一は草野球の監督も務めていたが、真一が子供の頃に野球選手に憧れていたと知り、試合の監督を1日だけ真一に任せる。真一は慣れない涼太を選手として駆り出し、滅茶苦茶な采配ながら試合に勝利する。真一は若死にした父親と選手への夢を追った少年の日々を思い出し、敬一は長く疎遠だった涼太とのキャッチボールを楽しむ。
英恵は五島と面会して父親であることを確認し、五島は絵画に専念するために妻子を捨ててパリで生活していたと語る。その後、英恵は父と酒を飲み、酔いに任せて怒鳴りつけながらも最終的に和解する。
千賀子は英恵がプロデュースするライブで歌うことになったが、スポンサーが降りたために開催が困難になる。英恵が新たなスポンサーを模索する中、涼太が葬儀社のイメージアップのためにスポンサーになることを提案し、ライブは無事に開催される。千賀子は自ら歌詞を考えた「愛の讃歌」で、夫・真一との愛の日々を歌い上げる。
キャスト(再春!)
スタッフ(再春!)
- 企画・プロデュース - 櫻井一葉
- プロデューサー - 川田亮、安久慎一
- キャスティングプロデューサー - 福岡康裕
- アソシエイトプロデューサー - 渡邊健太郎
- ラインプロデューサー - 辻智
- 撮影 - 松尾誠
- 照明 - 小野村拡洋
- 美術 - 西沢和幸
- 録音 - 深田晃
- 編集・VFX - 人見健太郎
- スクリプター - 山下千鶴
- ヘアメイク - 泉宏幸
- 衣裳 - 深野明美、松下麗子
- 助監督 - 冨田卓
- 製作担当 - 椋樹尚映
- 宣伝 - 下ノ村真由美、小野典子
- デザイン - 尾野正人
- 配給営業統括 - 根本真麻
- 特別協賛 - 洋服の青山、坪井工業、自由が丘陵苑、ドゥ.ヨネザワ企業グループ
- 協賛 - アデランス、エクシング、テレビ熊本、中電クラビス、いきいきライフ協会 名古屋、川﨑会計事務所、農心ジャパン、えがお
- バリアフリー版協力 - UDCast、バリアフリーシアターエイム ing
- 企画・製作プロダクション - フレッシュハーツ
- 配給 - イオンエンターテイメント
- 製作 - 「お終活 再春!」製作委員会
お終活3 幸春!人生メモリーズ
『お終活3 幸春!人生メモリーズ』(おしゅうかつスリー こうしゅん! じんせいメモリーズ)は、2026年5月29日公開予定。
主演の高畑淳子が演じる千賀子が終活フェアに参加し「アドバンス・ケア・プランニング」(終末期のケアの方針について家族や医師と事前に話し合うこと。通称「人生会議」、ACP)について学ぶ場面があることから、これを推進している厚生労働省とのタイアップが行われている[3]。
あらすじ(幸春!)
キャスト(幸春!)
スタッフ(幸春!)
- 企画・プロデュース - 櫻井一葉
- プロデューサー - 川田亮、安久慎一
- アソシエイトプロデューサー - 渡邊健太郎
- キャスティングプロデューサー - 福岡康裕
- 撮影監督 - 松尾誠
- 照明 - 小野村拡洋
- 美術 - 西澤和幸
- 録音 - 渡辺丈彦
- 編集・VFX - 人見健太郎
- スクリプター - 湯澤ゆき
- ヘアメイク - 泉宏幸
- 衣裳 - 松下麗子
- 助監督 - 冨田卓
- 製作担当 - 椋樹尚映
- ラインプロデューサー - 菅沼公明
- 宣伝プロデューサー - 横手実
- 宣伝 - 下ノ村真由美、小野典子
- スチール - 土持幸三
- デザイン - 尾野正人
- 配給営業統括 - 根本真麻
- 劇中コーラス - 柏プリムラ・エ・コール、栄ミナミ男声合唱団
- スペシャルサンクス - 田中タキ(IZA)
- バリアフリー版協力 - HELL! MOVIE、バリアフリーシアターエイムing
- 製作 - 『お終活3』製作委員会
- 企画・製作プロダクション - フレッシュハーツ
- 配給 - イオンエンターテイメント