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かに座55番星Ad

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かに座55番星Ad(英語: 55 Cancri Ad)は、太陽に似た恒星であるかに座55番星Aの周囲を長い公転周期で公転している可能性がある太陽系外惑星である。木星から太陽までの距離と同じくらいの軌道長半径を持ち、惑星系の中で最も遠い惑星である。2002年6月13日に発見された。

発見日2002年6月13日
概要 かに座55番星d, 星座 ...
かに座55番星d
55 Cancri Ad
かに座55番星dの軌道によるかに座55番星の視線速度の変化
かに座55番星dの軌道によるかに座55番星の視線速度の変化
星座 かに座
発見
発見日 2002年6月13日
発見者 ジェフリー・マーシー ら
発見場所 カリフォルニア州
発見方法 ドップラー分光法
現況 疑義あり[1]
軌道要素と性質
軌道長半径 (a) 5.60 ± 0.10 au[2]
(8.63×108 km)
離心率 (e) 0.0913 ± 0.0067[3]
公転周期 (P) 4799.0+4.9
−15.0
日[3]
近点引数 (ω) -89.95 ± 2.29 °[3]
前回近点通過 JD 2455236.4 ± 2.6[3]
準振幅 (K) 4.83 ± 0.22 m/s[3]
かに座55番星Aの惑星
位置
赤経 (RA, α)  08h 52m 35.8s
赤緯 (Dec, δ) +28° 19′ 51″
距離 40.3 ± 0.4 光年
(12.3 ± 0.1 pc)
物理的性質
下限質量 3.82 ± 0.13 MJ[3]
他のカタログでの名称
かに座55番星Ad, かに座ρ1星d, HD 75732 d
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発見

他の大多数の既知の太陽系外惑星と同様に、かに座55番星Adは主星のスペクトルのドップラー効果による視線速度の変化から検出された。発見時、かに座55番星Aは既に1つの惑星(かに座55番星Ab)を持つことは知られていたが、この惑星の影響を取り除いても、視線速度の変化にはまだ説明のつかないぶれがあった[4]。

2002年、さらなる観測によって主星から約 5 au の軌道に長い周期の惑星が存在することが明らかになった[5]。同じ測定で、さらに内側の惑星かに座55番星Acも発見された。

2025年に公表された、かに座55番星Aの活動周期を考慮して分析データを解析した研究において、従来考えられていた惑星Adの存在を考慮せずに、Ab、Ac、Ae、Afの4個の惑星だけであっても観測された視線速度の変化を説明できると公表された。そのため、かに座55番星Adの存在には疑義が呈され、明確に存在を確認するにはアストロメトリなどによる他の観測手法での追観測が必要とされている[1]。

軌道と質量

かに座55番星dの軌道は木星の軌道5.2天文単位よりも外側にある。

かに座55番星Adの発見時、まだ軌道要素は確定されていなかったが、太陽系の木星のように軌道離心率は小さいと考えられていた[5]。さらにデータが集まると、冥王星を含む太陽系のあらゆる天体よりも軌道離心率は大きいとするとデータを最もうまく説明できるとされた[6]。しかし2008年、この惑星の完全な軌道が観測されると、この惑星は主星から5.77 auの、離心率の小さい円軌道を14年かけて公転していることが明らかとなった。

視線速度法の限界から、この惑星は下限質量のみが得られている。かに座55番星dの場合、その下限は約3.835木星質量である。2004年、ハッブル宇宙望遠鏡のFine Guidance Sensorsを用いた位置天文学的な観測により、惑星の軌道は約53°傾斜していることが示唆された[6]。これが正しければ、惑星の真の質量は下限質量より 25% 大きい約4.8木星質量になる。

特徴

惑星の質量が大きいことから、この惑星は固体の表面を持たない木星型惑星であると考えられる。この惑星は直接観測されていないため、半径や組成、温度等はモデルから間接的に予測されている。

組成は木星と類似していると推測され、惑星の大気は化学平衡の状態に近く、水の雲の層に取り囲まれていると予測されている。また惑星の内部の熱により、木星で見られるようなアンモニアの雲ができるほどの温度が維持されていると考えられる[7]。

出典

関連項目

外部リンク

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