鳥取県中部の倉吉平野は砂地が多く、古くからスイカの栽培が盛んな地域である。近世から栽培が行われていたが[6]、生産が本格化したのは1897年(明治30年)にさかのぼり、当時の八橋郡八橋村(合併により、2017年には東伯郡琴浦町の一部)で商業生産が始まっている。当時、この地区のスイカは「大山スイカ」として西日本、特に関西地区で人気を博した[3][1]。
戦後は他の生産地との競争から、出荷時期を早めるためにハウス栽培が主流になった。鳥取県内の野菜としてはスイカは生産量1位、産出額2位(2008年)である[1]。全国的には、鳥取県は熊本県、千葉県、山形県に次いで生産量全国4位の位置にいて、出荷時期では熊本県に次ぐ早熟産地となっていて、6月の上旬から出荷が本格化する[3]。
県内の主な生産地・ブランドは、倉吉平野中央の東伯郡大栄町(2005年に北条町と合併して北栄町となる)の「大栄スイカ」(2008年(平成20年)に商標登録[1])、倉吉平野南部の倉吉市「倉吉スイカ」、東伯町(2004年に赤碕町と合併して琴浦町となる)の「東伯スイカ」などである[3]。
1994年(平成6年)に大栄町で「世界すいかサミット」を開催し、これを機に県内のスイカ栽培の集中基地として整備が進められた。鳥取県園芸試験場では「世界すいか遺伝資源銀行」を設けて世界中のスイカのDNA情報を収集している[3]。
2005(平成17年)からは、東伯郡琴浦町で「がぶりこ」の生産が本格化した[7]。2012年(平成24年)には町内のスイカ栽培面積約10ヘクタールのうち、7割以上を占めるまでになった[8][注 1]。2014年(平成26年)から関東圏への出荷もはじまった[5]。
2017年(平成29年)の時点では17戸の農家による作付面積が6.5ヘクタールとなり、栽培面積が日本一である[5]。