さいだん座ラムダ星
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| さいだん座λ星 λ Arae | ||
|---|---|---|
| 星座 | さいだん座 | |
| 見かけの等級 (mv) | 4.76[1] | |
| 位置 元期:J2000.0 | ||
| 赤経 (RA, α) | 17h 40m 23.8255785576s[2] | |
| 赤緯 (Dec, δ) | −49° 24′ 56.099256516″[2] | |
| 視線速度 (Rv) | 4.54 km/s[2] | |
| 固有運動 (μ) | 赤経: 103.685 ミリ秒/年[2] 赤緯: -175.956 ミリ秒/年[2] | |
| 年周視差 (π) | 47.7045 ± 0.1368ミリ秒[2] (誤差0.3%) | |
| 距離 | 68.4 ± 0.2 光年[注 1] (20.96 ± 0.06 パーセク[注 1]) | |
| 絶対等級 (MV) | 3.1[3] | |
さいだん座λ星の位置(赤丸)
| ||
| 物理的性質 | ||
| 半径 | 1.7 R☉[4][注 2] | |
| 質量 | 1.31 ± 0.10 M☉[5] | |
| 表面重力 (log g) | 4.10 ± 0.10 cgs[6] | |
| 自転速度 | 15.5 ± 1.0 km/s[6] | |
| スペクトル分類 | F4 V[7] | |
| 光度 | 4.7 L☉[注 3] | |
| 有効温度 (Teff) | 6,532 ± 80 K[6] | |
| 色指数 (B-V) | 0.415[1] | |
| 色指数 (V-I) | 0.49[1] | |
| 金属量[Fe/H] | -0.29 ± 0.08[6] | |
| 年齢 | 2.2+0.2 −0.3×109 年[3] | |
| 他のカタログでの名称 | ||
| CD-49 11616, Gl 686.2, HD 160032, HIP 86486, HR 6569, NLTT 45187, NSV 23218, SAO 228257[2] | ||
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さいだん座λ星(さいだんざラムダせい、λ Arae、λ Ara)は、さいだん座の恒星である。年周視差に基づいて太陽系からの距離を計算すると、約68.4光年である[2][注 1]。見かけの等級は4.76と、肉眼でみることができる明るさである[1]。遠赤外線の超過がみられることから、残骸円盤を持つと考えられる[8]。また、分光連星である可能性も指摘されている[6]。
連星仮説
| 太陽 | さいだん座λ星 |
|---|---|
さいだん座λ星は、F型主系列星に位置づけられ、そのスペクトル型はF4 Vと分類されている[7]。表面の有効温度は約6532 Kで、黄白色に輝くF型星の特徴を示している[6][9]。金属量は、鉄の存在量が太陽比で半分程度とやや金属欠乏気味である[6]。さいだん座λ星は変光星であると報告されたことがあり、変光星の分類とするとたて座δ型ではないかとされたが、変光星総合カタログでは新しい変光星候補にとどまっている[10][11]。
さいだん座λ星では、スピッツァー宇宙望遠鏡による観測から、遠赤外線(波長70μm)で赤外超過が検出されており、恒星の周りに残骸円盤が存在することを示唆する[8]。赤外超過はハーシェル宇宙天文台でも確認されており、円盤からの放射が黒体放射であると仮定すると、放射の強度は中心星の20万分の1程度で、円盤を構成する塵の温度はおよそ76 K、円盤の半径は30 au程度と見積もられる[12]。
さいだん座λ星のスペクトルには、連星であるかもしれないことを示す証拠がみつかっている[6]。単独星だとみなした場合に求められる表面重力と自転速度では、輪郭を説明できないスペクトル線がある、というのがその証拠で、仮に同じ質量、同じ光度の2つの恒星からなる連星だと考えると、矛盾を解消できる解がある[6]。その場合、見かけの等級が5.5、質量が太陽の1.22倍、有効温度が6500 K、自転速度が13.2 km/sという瓜二つの恒星が、連星をなしていると考えられる[6][13]。連星説は、観測の矛盾を説明する唯一の解ではないものの、もっとも素直にそれを説明できる方法ではある[13]。