さよりめし
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- 岐阜県中濃地方、東濃地方は山間部であり、かつては新鮮な海の魚の入手が困難であり、行商人から保存がきく塩漬けや干物の魚を入手するしかなかった。この塩漬けしたサンマは貴重なものであり、秋の収穫、祝の日、えべす講、山の講(山の神の講)など特別な日しか食することがなかった[9][10][11]。この塩漬けしたサンマを使用した炊き込みご飯がさよりめしである。さよりめしも秋の収穫[5][7]や、祝い事があった日[5]など、特別な日に振舞われた。
- 1939年(昭和14年)には、宮内省の全国郷土料理調査において日本の代表的な郷土料理として、島根県の「うずめめし」、東京都深川の「深川めし」、埼玉県小川町の「忠七めし」、大阪府難波地方の「かやくめし」とともに、「日本五大名飯」のひとつに選定された[12][7][5]。
- 可児市の一部の地域(旧・広見町伊川)では、輪切りにしたサンマの形が印籠に似ていることから「インロウメシ」と呼ばれていた[3]。
- 冷蔵技術、流通の発達により新鮮なサンマが入手できるようになったこと、サンマの細かい骨を取り除く必要があり手間がかかること[7]などにより、徐々に家庭では作られなくなった。道の駅可児ッテでは2010年(平成22年)開駅時から販売をしていが、現在は提供していない[6]。2022年(令和4年)東濃実業高校商品開発コースの生徒により「サヨリ飯復活プロジェクト」が立ち上げられ[7]、鵜舞屋(岐阜市の鮎加工品、佃煮惣菜の製造会社)とコラボレーションし、缶詰の炊き込みご飯の素が製造された[6][8]。