そこはかさん

From Wikipedia, the free encyclopedia

そこはかさん』は、日本作家である沙木とも子によるホラー小説。短編集。

単行本は、2014年5月16日にKADOKAWA幽ブックス〉よりで刊行された[1]。装幀は一本麻衣子が、挿画はさやかが担当している。短編『そこはかさん』は、第8回『幽』怪談文学賞〈短編部門〉大賞を受賞しており、怪談専門誌『』vol.20に掲載された[2]文芸評論家東雅夫は、選評で「日本民俗学の根幹をなすテーマの1つである〈イエ〉にまつわる霊異を、関西で生まれ育った者ならではの視点から飄々とつづった秀逸な作品」と述べている[3]

そこはかさん

京都にある美代の家の生業は、種麹屋である。美代は、幼い頃、台所で曾祖母のナミエが「おや、そこはかさん」と独りごちるのを耳にする。〈そこはかさん〉とは、「あるかないか、わからないもの」なのだという。それから美代は、家の暗がりに目をこらすことに励むが、それらしきものを目にすることはなかった。

夏の家

ある日、美代は、大阪船場にある並木画廊で、ある1枚の絵に描かれていた緑色ののようなものが妙に気になって近くで眺める。家に帰ると、台所のかまどを巡って、ある騒動が起きていた。

レディ・Dの手箱

美代は、容子の住むエディンバラを訪れる。翌日、ダンフリーズという町の郊外にあるカントリー・ハウスに移動する。それは、ゴシック期の大聖堂のような趣をもつ建物だった。

登場人物

収録作品

脚注

Related Articles

Wikiwand AI